「あ、そうだ。この調子でカップルチャンネルでも作る?」 やっぱりリスナーは百合百合しいのを求めていると思うわけですよ。だからやろう!カップルチャンネル!きっとスパチャじゃんじゃん飛ぶよ!まだスパチャ投げれんけど!「えーっと……馬鹿なのかな?」 バカとはなんだね。「百合営業というやつだよ?知らないの?」 VTuberの売り出し方としてはベタじゃんか。ユニットを組むのもよくあることなのに……。「知ってるけども……。」「活動資金が今のところ祖父母頼りだから申し訳わけなくてさ。お願い!私と一緒にガッポガッポしよ!」――せめて俺らのいないところで話してくれよ――そういやYURAちゃん収益化できてないのか――ガッポガッポって……――んなどストレートな……――収益化まだできなさそうなの?「収益化ねぇ〜もう少しではある。条件的にはもう少しではあるんだけど……歴が短いから審査どうなるかわからんのよ。だから再生回してね!」「百合営業はいいんだけどカップルチャンネルは却下で。それとは別でまたうちで撮影しようね。」「いいじゃーんユニット組もうよ〜!あれ?締めに入ってない?」「ほら、YURAちゃんのこと送らなきゃいけないし。」 あ、言われてみれば確かに結構な時間が経って日もずいぶん低くなっている。「あ……というわけで誠に残念ながら終わりの時間が来てしまったのでせーのっ!おつゆらりん!」「お、おつゆらりん!え?何その挨拶!」「今ノリで考えた!」 にしても今即興で考えたにしてはなかなか悪くないんじゃないか?やはり私は天才だね。ただ急にやったからかあかねママが私の挨拶につられちゃってる。まぁいいや。「え!え!?」 ふんふふ〜ん!今日はめちゃくちゃ楽しかった。次ここに来るときはどんなことができるかな。次はレースゲームとかしたいなぁ〜。あ、お泊まりもいいかもしれない。VTuberになって良かった。私の憧れた人たちの存在は遠いし、私なんてまだまだひよっこだろう。追いつくためにやらなきゃいけないことも山ほどある。 それでも、私の大好きなVTuberという職業はキラキラ輝いていた。
Terakhir Diperbarui : 2025-07-10 Baca selengkapnya