Semua Bab 一通の手紙から始まる花嫁物語。: Bab 101 - Bab 102

102 Bab

31話-3 すべてを救う為に。

その後、フェリシアはエルバートから牢を破壊したディアムと共に炎と魔を浄化しながら皇帝の間まで向かったとのことを聞き、心の中で思う。エルバートが生きていると信じてここまでシルヴィオ達と共に来て良かったと。「では開けるぞ」エルバートが皇帝の間の扉を開ける。すると、皇帝の側近であるリンク、ゼイン、グランドール、ユナイトがそれぞれ剣でルークス皇帝と戦っていた。ユナイトは司祭で自分の教官でもあり、剣を持つ姿は初めて見たけれど、エルバートと同じく軍に所属していた時を思わせる軍師の顔に戻っていた。「エルバート、そしてフェリシア嬢、来たか」「ではこれより、最終段階に移行する!」クランドールは叫ぶとユナイトと共に剣先をルークス皇帝に向ける。すると祓いの力で剣先が光輝き、ルークス皇帝の周りに人型の式神が光のような姿で複数現れ、手を繋ぎ囲う。「ほお、皆の動きが不自然だと感じてはいたが、我の封印の準備を完了させる為であったか」ルークス皇帝が納得すると、ユナイトが叫ぶ。「リンク様、ゼイン殿下、今です!」皇帝の側近とゼインは頷き、剣先を合わせ、ルークス皇帝の心臓に向ける。「ルークス皇帝!」「ご覚悟を!」皇帝の側近とゼインが続けて叫ぶと、剣先が神々しく光輝く。そして次の瞬間、強力な祓いの力を放とうとした。まさにその時だった。「うわああぁぁ」魔の強力な精神攻撃を同時に受けた皇帝の側近達4名の苦しげな声が響き渡り、全員剣を床に落とし、両手で耳を塞ぎ、次々と床に倒れ、全員気絶した。「そん、な……」フェリシアは動揺の声を零し、両手を口に覆う。「エルバート、見よ」「これが我に本日の如月の中旬に実行する暗殺の策が知られるはずがないと思い込んでいた哀れな奴らの結末だ」ルークス皇帝は笑みを浮かべながら言う。するとエルバートは視線をフェリシアに向ける。「フェリシア、魔の狙いはお前だ」「だからお前は何があろうと一切手出しするな
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-21
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31話-4 すべてを救う為に。

エルバートが叫ぶと、リリーシャはルークス皇帝に剣先を向け、剣から祓いの力を溢れ出させ、疾風のごとく駆け、ルークス皇帝に斬り掛かり、ルークス皇帝は剣ごとリリーシャを打ち飛ばす。すると続けてラズールが祓いの力を体から放ち、瞬時にルークスの前まで駆け、鞘から剣を抜き、腕を斬り落そうとする。ルークス皇帝はそれに素早く反応し、剣ごとラズールを打ち飛ばすと、クォーツが弓矢に祓いの力を込め、三つ編みにして一つに束ねた髪を揺らし、弓矢を放つと同時にシルヴィオが銃を構え、トリガーを引き2連続で撃つ。ルークス皇帝は瞬時にその弓矢と銃弾を避ける。「ディアム、行くぞ」「かしこまりました」エルバートの掛け声にディアムは応じるとふたりは同時に剣を一閃しながらターンをして腕を引き、剣先をルークス皇帝に向け、同時に祓いの力を放つ。ルークス皇帝はその攻撃を剣で跳ね返すとふたりは瞬時に避ける。そしてエルバートは祓いの力で瞬速にルークス皇帝まで駆け、高く飛び上がり、ルークス皇帝に向けて剣を振り下ろす。ルークス皇帝は剣ごとエルバートを打ち飛ばし、エルバートは一回転して床に着地する。するとフェリシアは手を前に出す。「フェリシアよ、このまま我を浄化すれば、ルークス皇帝をも浄化する事になるのだぞ。それで良いのか?」ルークス皇帝に脅され、フェリシアは躊躇(ためら)う。するとルークス皇帝は剣をエルバートに向け、殺気を放つ。(本気でご主人さまを……)「ご主人さま、申し訳ありません。やっぱり見ているだけだなんて出来ません」「ブローシャイン!」フェリシアが唱えた瞬間、光の衣が体全体を包み込み、その光がルークス皇帝に向かって放たれる。するとルークス皇帝は剣ではなく手でその攻撃を跳ね返し、祓いの力で瞬速に駆けて来たエルバートにフェリシアは抱き寄せられ、攻撃は逸れて壁に当たり、壁が崩れ落ちる。「フェリシア、何があろうと一切手出しするなと言ったはずだが?」「ご主人さま、申し訳ありません……」フェリシアが謝罪す
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-22
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