All Chapters of 幼馴染の専業ニセ嫁始めましたが、どうやらニセ夫の溺愛は本物のようです: Chapter 11 - Chapter 20

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4.ファースト・キスは、旦那様(ニセ)と!? その1

 気を張り詰めたままの食事がようやく終わり、ホッとしたのも束の間のこと。  一矢が、ふいに「風呂に入る」と言い出した。 私はてっきりバスタオルやガウンなどを用意するのかと思い、ここは妻の見せどころ、と準備に取りかかろうとしたのだが、そういった身の回りのものはすでに使用人の方々によって、隙のない完璧な状態で整えられていた。さすがは一矢の家……私の出る幕は、なにひとつ残っていなかった。 どうしたらいいのか分からず、ぽかんとしていた私に向かって、中松がさらりと放った言葉が、私の心臓を一気に凍り付かせた。 「一矢様のお身体を、どうか洗って差し上げてくださいませ」  きゃあああああああああっ!?!?!?  なななな、なにをおっしゃいましたか今ッ!?!? 「な、なななっ、なんで私がそんなことをっ!? それってつまりどういう……!」  反論しようとしたその瞬間、中松は私の抗議などものともせず、見事な力技で私をバスルームへと放り込んだ。  そして、ガチャリという無慈悲な音とともに、外から鍵が掛けられた音が響く。「ちょっと、待って! 中松っ、鍵開けてよ!! 開けなさいってばぁっ!!」 私は扉をドンドンと叩いたが、まるで鉄のように頑丈なその扉は、びくともしなかった。『これは、一矢様のご所望でございます。伊織様、どうか腹を括って、覚悟をお決めくださいませ』「で、でもっ! 心の準備ってものがっ!!」『一矢様をこれ以上お待たせするわけにはまいりません。主人の命令は絶対。どうぞ、伊織様も潔く、従っていただきたく』「無理に決まってるってば!!」『借金一千万円の肩代わり、の件ですが…』「うぐっ……わ、わかったよ、やります!! やればいいんでしょ、やれば!!!」 なんなの、いったいこれは!? 私の借金じゃないのに!  お母さんが巻き込まれた形とはいえ、なんで私ばっかりがこんな目に遭うのよ……っ!  このニセ嫁修行が無事終わった暁には、お父さんに臨時ボーナス三万円を請求してやるんだからっ!! 意を決し、さっきまで着ていたワンピースを脱ぎ、しっかりと体をバスタオルでぐるぐるに包んだ。  その上から就寝用のガウンを羽織り、まるで鉄壁の防御態勢。濡れることなんて、もう気にしていられない。 きっと一矢は、これまでに数えきれないほどの女性と関係を
last updateLast Updated : 2025-05-29
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4.ファースト・キスは、旦那様(ニセ)と!? その3

 「一矢が嫌とか、そういうものではないと、確かに聞いたがそれはウソだったのか?」「ウソじゃないけど…もう大人だし、恥ずかしいから無理だよ!」「じゃあ、お前が恥ずかしいと思わなくなるまで待てばいいのだな?」 真顔で聞いてくる。眼鏡をかけていない一矢の美しい顔が、あまりに近くて、早くものぼせそう。「昔とは違うの。一矢も男らしくなっちゃったし、お風呂を一緒にっていうのは…恥ずかしいからムリだよ。でも、身体を洗って欲しいっていうなら、お仕事を頑張ってくれた旦那様を労う嫁の役目として、喜んでやらせてもらうわ」 今の私にはこれが限界だった。本当なら背中を洗うことすら無理なのに、それでも必死で頑張っていた。「……仕方ないな。残念だが、それで手を打とう。その代わり――水着になれ。なに、温水プールだと思えばいい。とにかくガウンは禁止だ」「え“え”――っ」 耳を疑った。なに言い出してるの、この旦那(ニセ)!?「伊織の意見も聞いてやったのだ。次は私の番だろう。夫婦というのは、互いの意見を尊重し合うと聞いたぞ。明日はそのつもりで、入浴用の水着を一緒に買いに行こうではないか。それなら温水プールと同じように入れるではないか! ふっ、流石私だ。我ながらいつもナイスアイディアを打ち出すものだ」 ……話がどんどんおかしな方向へ行ってる気がするのだけれど。「水着は家から持ってきてもいいぞ」「……買いに行きます」 家から持参なんてしたら、あの鬼中松から超・絶・嫌・味のフルコースを受けるに違いない。「そうか」  一矢に顔を覗き込まれた。「好きな物を選んでいいからな。水着の一枚や二枚、私が買ってやる」「ち、近いわっ! もう少し離れて! 距離感
last updateLast Updated : 2025-05-31
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4.ファースト・キスは、旦那様(ニセ)と!? その4

 「明日も屋敷に泊まれるように美佐江に聞いてみるが、問題は無いか?」 「ええ、大丈夫よ。一矢のためにスケジュール空けてあるから」 「そうか」  嬉しそうに微笑んだあと、私の髪を優しく撫でてくれた。 「着替えて寝室で待っていてくれ。なんとしても美佐江から泊まりの許可を取って、すぐに向かう」 「わかった」  なにもない顔でうなずき、バスルームを出たあと、私はその場にへたり込んだ。  ――寝室で待てって言われたよね!?  夢かと思って頬をつねった。痛い……。じゃあ、これは現実なの?  ということは……一緒に眠るってことよね?  つまり、夫婦(ニセだけど)の営みのお勉強=修行をするってこと!?  きゃあああー、どうしよう――!  そんなつもり、ちょっとはあるけど……いや、ちょっともない、いや、あるというか……どうしよう!  下着、大丈夫かしら!?  今日の夕方、中松が用意してくれた清楚系の白いレースの下着を身に着けているけど、可愛いからたぶんオーケーよね!  ムダ毛処理、大丈夫かしら!?  もう少しお風呂でゆっくり整えておけばよかったかなっ!?  でも、待って。待って。待ってーえ!  だめだめ! テンパリ具合がMAXなんだけど!!  夫婦になってまだ一日目だよ!? 急すぎるわ。  それに一矢は……あんなに色気のある男性だから、女性の扱いも絶対に慣れ
last updateLast Updated : 2025-05-31
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4.ファースト・キスは、旦那様(ニセ)と!? その5

 「伊織、美佐江の許可は取れたぞ! 明日もここへ泊りだ。…ん、眠ってしまったのか?」 反応が無いので私が寝たと思ったのだろう。一矢が布団をめくり、ベッドの中で寝たふりをしている私を覗き込んで来た。 きゃああああ――――!  近い近い近い近いぃいいいいいい――――!! 心臓が飛び出てしまうのではないかと思う位、ドキドキとした。 息遣いで狸寝入りを見破られないように一定のリズムで呼吸をした。 一矢が私を覗き込んでいる気配がする。変な汗がでる。もう、だらだらと冷汗が止まらないよぉぉぉ!!「いろいろと話そうと思っていたのに、主人を置いて先に眠ってしまうとは…とても残念だ。まあ、無理な修行で中松にしごかれて疲れたのだろう。ゆっくり休むといい。明日に備えて私も寝るとしよう」 残念だと思ってくれていたの!  私と一緒で、色々話そうと思ってくれていたなんて!  嬉しい。…嬉しいよ!! 室内の電気が消された。目を閉じているからわからないけれど、雰囲気で一矢が私のすぐ傍にやって来たのが感じられる。 えーっ。このベッド、めちゃくちゃ広いのに、どうしてこんなに密着しちゃうの!? ふわぁぁー。どうすればいいのーっ。 焦っていると頬をつつかれた。「伊織? 寝ているのだな? 本当に眠っているのだな?」  なんの確認なのぉ――!?  くすぐったいし、今更狸寝入りがバレたら怒られそうだから、ううーん、と寝がえりを打つフリをした。すると誤ったことに一矢の方を向いてしまった。 しまった…! 焦って方向を間違えた…! しかし元には戻せず、そのままでいなくてはいけなくなってしまった。  一矢が更に近づく気配がする。  きゃああああ――――!  さらに近い近い近い近いぃいいいいいい――――!!  ど、どどど、どうしよう。吐息が…近い。感じる。一矢の息!  きぁあああー。ちゃんと歯磨きしたけど、息臭くないよね!?  どうにか息を止めたい! でもそんなことをしたら死ぬ…!!「お前のファーストキスは、主人であるこの私のものだ。誰にも渡さない…」 え? なにか言ってる? 一矢の低い呟き声がぼそぼそと聞こえた。次の瞬間――  柔らかい彼の唇が、私の唇を覆っていた。  えっ。 なんでっ。 どうして一矢が私にキスをするの? ていうか、私のファーストキス…! 目
last updateLast Updated : 2025-05-31
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5.旦那様(ニセ)は、嫁(ニセ)の水着を選ぶのにVIPルームを利用致します。 その1

 結局、一睡もできず憔悴しきった私は、そっと一矢の腕の中から抜け出し、窮屈なコルセットを必死で身につけ、苦しさに耐えながらお嬢様風のドレスをまとった。鏡の前に立つと、自分でも令嬢らしい姿(あくまで見た目だけの偽者)にはなっていると思えるけれど、マナーや立ち居振る舞い、まして言葉遣いなど到底令嬢には及ばない。婚約披露パーティーまで一か月という時間しかない中、本当にニセ嫁が務まるのか、内心は不安でいっぱいだ。それでも一度引き受けたからには、責任を持ってなんとかやり遂げるしかないだろう。 早朝から鬼松――もはや修業中は、中松ではなく鬼松と呼ぶことに心の中で決めている――の厳しい指導に耐え抜き、ようやく迎えた朝食の時間。一矢におはようと丁寧に挨拶をしても、彼はぶすっとした表情のまま、明らかに機嫌が悪い様子だった。彼の不機嫌なオーラがあまりにも明白で、思わず戸惑ってしまう。 ――なにその態度……昨夜は勝手に私のファーストキスを奪っておいて、どうしてあなたがそんなに不貞腐れた顔をするのよ! 怒りたいのはこちらの方なのに!  心の中では苛立っているのに、一矢はそんな険しい表情を浮かべながらも、相変わらず私のすぐ隣に腰を下ろしてきた。広々としたダイニングなのだから、もう少し距離を取って座ればいいのに……。「伊織。どうして私を起こしてから朝の挨拶をして出ていかなかったのだ?」 一矢が苛立ちを隠さず、冷たく問いかけてきた。「え? 早朝からニセ嫁修行があったし、気持ちよさそうに寝ていたから、起こすと悪いなって思ったから、声を掛けなかっただけよ」「そんな気遣いは余計だ。夫婦として初めて共に過ごした夜の翌朝だぞ。目覚めた時にお前が隣にいるのが当然だろう。それこそが妻の務めだと、なぜわからない?」「そんなことを言われても…
last updateLast Updated : 2025-06-01
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5.旦那様(ニセ)は、嫁(ニセ)の水着を選ぶのにVIPルームを利用致します。 その2

 「最初に喧嘩を売ってきたのは一矢の方でしょう!」 もはや私も引くに引けず、声を荒げてしまった。 「伊織様! 一矢様になんという口の利き方を! ご自分のお立場をわきまえてください!」   大声で言い合いをしているところへ、一矢の味方である鬼松が駆けつけてきた。彼は左手にパンやスープを乗せた銀色のトレイを優雅に持っている。 「中松。一矢は私が朝に起こさなかっただけで『嫁失格』などとおっしゃったのですよ。気遣って差し上げただけなのに、いったい、なにが悪いのでしょうか? そんなに私が嫌なら他の方にニセ嫁をお願いすればいいと申し上げていたところです!」  腹が立ったので丁寧な口調で私が必死で訴えると、中松は冷ややかに微笑んだ。 「伊織様、主人の言葉にはどんなに理不尽でも絶対服従でございます。一矢様はあなた様のご主人でもあられます。ご不満ならば、どうぞ即刻ニセ嫁修行をお辞めになり、緑竹家にお戻りくださいませ。当然、借金一千万円は即座に全額返済いただくことになりますが、そのおつもりでいらっしゃるならどうぞご自由になさってください」  中松の言葉に、もはや何も返すことができなかった。  もうこんな修行辞めたい。令嬢など私に務まるはずもない。でも、私が頑張らなければ家族が路頭に迷ってしまう。唇を強く噛みしめて頭を下げ、涙を必死で堪えた。「……申し訳ありませんでした。立場をわきまえず、夫に失礼な態度を取ってしまいました。少々気分が優れませんので、部屋で休ませていただきます。朝食は結構です」 滲んだ涙を見られぬようにして、広い
last updateLast Updated : 2025-06-02
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5.旦那様(ニセ)は、嫁(ニセ)の水着を選ぶのにVIPルームを利用致します。 その3

 彼のようなお金持ちに一般庶民の気持ちはわからない。「伊織は」一矢が私のすぐ横に腰かけ、そっと私の手を取りながら静かに語りかけた。「私が今朝、どれほどの絶望を味わったか、理解できるか?」「はい?」 なにを言っているのか、まるで理解できなかった。  絶望? この人に絶望なんて似合わない。「私はずっと、この広い屋敷で一人きりで眠りについてきた。昔、伊織の家で家族と雑魚寝した時以外、誰かの温もりを感じて眠ったことは一度もない。その私が、夫婦として初めての朝を迎えることになり、どれほど嬉しかったか……。それなのに、目が覚めたら隣にお前がいない。その時の絶望をお前に想像できるか? 家族が大勢いて賑やかな環境で暮らしてきたお前には、この孤独がどれほど辛いか分からないだろうが、もう少し私の気持ちを察してほしかったのだ」「そんなこと、はっきり言っていただかないと分かりません。今後は一矢様のおっしゃる通りに致します」 私は努めて感情を押し殺し、淡々と答えた。「伊織……悪かった。借金の話を持ち出してお前を傷つけるような真似は、二度としないと決めていたのに、中松にそのことを伝えるのを怠っていた。確かに契約結婚の引き換えに一千万円を用立てたのは事実だが、私もお前に途中で辞められては困る。すでに婚約パーティーの話を周囲に発表してしまった以上、後戻りはできない。お互い引くことができないのだから、立場は対等だと思っている」 対等? 全然対等なんかじゃない。でも言い返さずに黙って耳を傾けた。 「中松には、今後一切借金のことを口にするなと厳しく言ってきた。だから……これまで通りに戻りたいのだ。お前がこんな風によそよそしくなる方が、私には辛い。許してくれないか? 二度と借金のことは言わない。この通りだ」 一矢の真剣な表情をじっと見つめ返した。このプライドが服を着て歩いているような男が、今、私に頭を下げている。その姿に優越感など感じなかったが、人
last updateLast Updated : 2025-06-03
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5.旦那様(ニセ)は、嫁(ニセ)の水着を選ぶのにVIPルームを利用致します。 その4

 今日は一矢の宣言通り、銀座のデパートで買い物をすることになった。 自慢じゃないけれど、私は銀座のデパートというものにはこれまで縁がなかった。せいぜい目の前を素通りするだけで、実際に入店するのは今回が初めて。今まで「デパートで買った」と豪語していた私のワンピースなんかは、もう少し庶民的なデパートで買ったお手頃品。 だから鬼松――いえ、中松が私のワンピースを取り上げて「貧相な召し物」とのたまったのも、正直言えば納得できなくもない。  それにしても銀座という街は、まるで美しい夢を現実にしたかのような高級感と優雅さに満ち溢れていた。立ち並ぶ洗練されたビル群は陽光を反射して宝石のように輝き、まるで街そのものが煌めいているかのよう。 一矢の乗る車はその豪奢な光景の中を滑るように進んでいく。中松の運転するリムジンは一切の迷いも見せず、堂々と高級デパートの前で車を停めた。まるでそこが自分のためだけに用意された場所であるかのように自然な振る舞いで、ただただ恐縮する。 車が停まるとすぐに黒いスーツを着用したスタッフが深々とお辞儀をし、私たちを出迎えた。その仕草には慇懃で上品な気遣いが込められており、私はまるで特別な存在になったかのような錯覚を覚えるが、庶民なので惑わされない。 案内されたのは、一般客が立ち入ることは決してない、秘密めいた専用VIPルーム。そこは単なるサロンとは違い、完全な個室として設えられていて、壁紙から家具に至るまで上質な品格と細やかなこだわりが感じられた。照明も優しく抑えられ、落ち着きのある静かな空間はデパートの喧騒とはまったく別の世界が繰り広げられている。 こんな場所がデパートの中に存在しているなんて……。私は初めて目にするその豪華な空間に、尻込みした。  現在このデパートでは夏の催事が行われており、水着や浴衣が展示・販売されているようだった。そのタイミングがよかったのか、V
last updateLast Updated : 2025-06-04
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5.旦那様(ニセ)は、嫁(ニセ)の水着を選ぶのにVIPルームを利用致します。 その5

「一矢様、伊織様にはこちらの水着がよろしいかと存じます」 鬼松が一矢に差し出したのは、白を基調にピンクや黄色などの柔らかなパステルカラーの花柄が美しく散りばめられたワンピース型の水着だった。ホルターネック部分にはさり気なくビジューが施されており、華やかさと上品さを兼ね備えている。 さすが鬼松、普段の嫌味さとは裏腹にセンスは抜群だ。遠目から彼らのやりとりを見ていた私は、内心でこっそりと鬼松に軍配を上げた。私の好みをよく理解してくれている。「どちらも甲乙つけがたいな……」 一矢が難しげに腕を組んで呟いた。いやいや、着るのは私なのよ? 一番肝心な私本人の意見は、なぜ全く聞いてくれないのかしら?  実際に体に合わせてみないと似合うかどうか分からないというのに……。 しかし、ここで私が余計なことを口にすれば、デパートの人たちにニセ嫁だということがバレてしまう。私は仕方なくひきつった笑顔を必死に顔に張りつけながら、イケメンの男性二人が真剣に水着を選んでいるという滑稽な光景を、離れたソファからただぼんやりと眺めるしかできなかった。「支配人、こちらはどう思う? 妻に似合うだろうか? ただ、少々露出が多いような気もするのだが……」 一矢が手に取った水着は、ワンショルダータイプの真っ白なものだったが、問題はお腹の部分が大胆にくり抜かれており、非常にセクシーなデザインだった。 まさか旦那様(ニセ)は、こんな大胆なものを私に着せるつもりなのかしら!? これを着て『貧相だ』なんて言われようものなら、鬼松ともども土下座を要求するわよ! 『グリーンバンブーに帰らせていただきますっ!』となったら困るのはそっちなんだからねっ! 「清楚なお嬢様だからこそ、時には普段とは違うエキゾチックな雰囲気を楽しんでみるのもよろしいかと存じます」  ちょっと支配人ったら! ただうまく言いくるめて在庫を捌きたいだけでしょう? 私は絶対にそんな露出度の高い水着は着ませんからねっ! なんとかしてどれか一着に絞らせなければ。あんなに大量の水着を購入されても困ってしまう。 まるで会議か商談をしているような光景に退屈した私は、ふと積み上げられた段ボールの中から何気なく水着を手に取った。すると驚くほど真っ赤で、生地の量が極端に少なく、隠すべき部分がほとんど隠れていない超大胆なデザインだった。
last updateLast Updated : 2025-06-05
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