Semua Bab 地味男はイケメン元総長: Bab 31 - Bab 39

39 Bab

テスト勉強③

「俺達だけだと慎也と早和はまた遊びそうだしさ、女子も見張っててくれれば勉強するだろうし」「何だよそれー。ちゃんと午後はやるって」 小林くんが口を尖らせ不満を漏らす。「まあ、でも一緒にやるのは良いんじゃね? なあ、そっちはどうだ?」 そして工藤くんが主に美智留ちゃんを見て聞いた。「あたしは良いよ。皆は?」 と美智留ちゃんがあたし達を見て言う。 さくらちゃんを見ると少し嬉しそうで、これは協力しないわけにはいかないだろう。 日高くんの事だって、明日からずっと避けるわけにはいかないし。 何より沙良ちゃんもさくらちゃんも良いよ、と言ってしまったのであたしだけダメとも言えなかった。 そうして昼はどうするのか、勉強の場所はどこにするのか相談し始める。「もう好きなものテイクアウトでもして外で食べるか?」「あ、日高一人暮らしなんだよな? 勉強そこでよくね?」 工藤くんと小林くんは好きに提案している。 でもそれで良いわけもなく。「六畳一間にこんな人数入る訳ないだろ」「好きなものテイクアウトして外でって、こんな繁華街のどこで食べるんだよ?」 と言うのは日高くんと花田くんの言葉。「でもお昼も食べて勉強の出来る店って今はちょっと難しいしねぇ」「GWだもんね、どこも混んでて勉強は流石に出来ないよ」 現実を見てしょんぼりしているのは美智留ちゃんとさくらちゃんだ。 あたしはそんな皆の話を聞きつつ、どうしようかと考えていた。 すると、周囲を見回していた沙良ちゃんが一方向を指差し言う。「ねぇ、あそこで良いんじゃない?」『え?』 揃ってその方向を見ると、レトロな雰囲気のある喫茶店があった。 喫茶・綾織と書かれた看板。 オススメメニューが書かれたブラックボードを見ると、和風な喫茶店と言
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-17
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テスト勉強④

 マスターの作ってくれたものはチャーハン風のオムライスだった。 つまりは包んでいないオムライス。 それ以外にもスープやサラダもつけてくれた。 多分、まかない料理みたいなものなんだろう。 でも味はその辺のチェーン店より断然美味しくて、これで五百円だなんて贅沢過ぎると口々に言いながら平(たい)らげてしまう。 マスターの人柄も良く、ごはんも美味しかった。 皆でまた来たいねーと話しながらマスターにお礼を言って店を後にする。 何だかほっこりした気持ちで歩き、次の目的地のカフェまでそれは続く。 そう、《カフェまでは》続いた。 喫茶店では向かい合って座っていたはずの日高くんがカフェでは隣に座っている。 向かい側なら、顔は見えやすいけれどテーブル一つ分の距離が置ける。 でも隣ではそうもいかない。 くっつかれてはいないけれど、確実に距離が近い。 どう対応すればいいのか結論も出ていないのに、こんなに近い距離とか何だか困る。「ん? 倉木、ここの公式間違ってるぞ?」 しかも日高くんはあたしが思っていたより勉強が出来る様で、さっきからちょくちょく間違いを訂正された。 そしてその度に距離が縮まって、以前より血色が良くなった唇が視界に入る。 意識しない様にと目線をノートに集中させるけれど、なかなか難しい。 そうして何回目かの訂正をされた後、彼のノートの端を見せられた。 そこには『俺の事意識してんの?』と書かれている。「っ!」 モロバレだったらしい。 こうなったらもう直接聞いてやる。 声に出したい気持ちではあったけれど、ここでそんなことをすれば皆に聞こえてしまう。 あたしもノートの端を使って日高くんに見せた。『どうしてキス何てしたの!?』『ご褒美って言っ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-18
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作戦会議①

「あれ? お前らどこ行くの?」 お昼休み。 いつものように皆でお昼を食べようと近付いて来た工藤くんが、お弁当箱を持って席を立つあたし達にそう言った。「今日は女子会の約束してるのよ。たまには男女別もいいでしょ?」 美智留ちゃんがそう告げて、あたし達は教室を出る。「あんまり人がいない方が良いんだけど、どこか良い場所あるかなぁ?」 出てきたはいいもののどこで食べるかは考えていなかったらしい美智留ちゃんがそう言ったので、あたしは以前一人でご飯を食べていた場所を案内する。 屋上に続く階段。 勿論屋上は立ち入り禁止だし施錠されている。 でも行く用がある生徒なんていないから、その辺りはいつも静かなんだ。 一人になりたい生徒が行くには丁度良い場所なのか、たまに先客がいるけれど。 今日はいなかったので、そこで食べる。「こういうところで食べるのも何だか新鮮だねー」 沙良ちゃんがそう言ってお弁当を広げる。「あたしも。ちょっとドキドキする」 さくらちゃんは広げる前に少しキョロキョロと見まわしていた。「それで? 作戦会議って?」 食べ始めると、沙良ちゃんが早速会議を促す。「うん。花田の好みが昨日分かったでしょう? だからこれからどんな風にアプローチするべきかの相談」 早速日高くんとのことを聞かれるんじゃないかと思っていたあたしはホッと力を抜く。 そうだった。そっちの作戦会議があったね。 代わりにさくらちゃんが恥ずかしそうになったけれど。 うん、恥ずかしがるさくらちゃん可愛い。「確か、面倒見良さそうな人が好みっていってたよね?」 そう思い返しながら言った沙良ちゃんは、さくらちゃんを見てうーんと唸った。「さくらってパッと見、守ってあげたいタイプだしなぁ」「そうだね」
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-19
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作戦会議②

 ある程度お弁当を食べ終わった頃、あたしは今日の分の栄養補給軽食を日高くんに渡していない事に気付く。 何だかんだで、作ってくる事も約束してしまったしと思って持って来たのに。 先に渡しておこうと思っていたのに、忘れてしまっていた。 今日は仕方ないって事にする? いや、でもそれだと日高くんは絶対栄養足りない食事しかしない。 それは見過ごせない。 ……仕方ない。 戻ったらすぐ食べてって言って渡すしかないか。 ちょっとため息混じりにそんな事を考えていると、お弁当を食べ終わった美智留ちゃんが「さて」とあたしを見て話し出した。「灯里も話すこと、あるでしょ?」 半眼でニッと笑う美智留ちゃん。 やっぱりその話もするんだ……。 いや、相談でもしないと日高くんにどう接すればいいか分からないし、話さないことにはどうにも出来ないんだけどね。「話? 何の話なの灯里?」「何かあったの?」 何も知らない二人は不思議そうにあたしを見る。 その視線に口を開けないでいると、まず美智留ちゃんが昨日カフェのトイレであったことを説明してくれた。「で、恥ずかしくて言えないだけだって言うからさ、ちょっと時間をおいて聞こうかと思って」 それで今聞いてみることにしたんだ。と締めくくる。「恥ずかしいって、何があったの?」 小首を傾げて不思議そうに聞いてくるさくらちゃんは可愛いけれど、だから尚更言うのが恥ずかしい。「日高にされて恥ずかしい事? 想像出来ないんだけど」 沙良ちゃんは推理しようとして何も思いつかなかったみたい。 そりゃあ、普段の地味男状態の日高くんで考えたら正解にはたどり着けないと思う。「で? 何されたの?」 少し強めに、美智留ちゃんがもう一度聞いて来
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-20
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作戦会議③

 一通り説明を終えて、美智留ちゃんが確認をする頃には沙良ちゃんも落ち着いていた。「はぁ……まさかキスとは……しかも口」「そうだね。日高って、思っていたより手が早かったんだ……」 呆れたような、感心している様な言い方で沙良ちゃんと美智留ちゃんが言う。 そしてさくらちゃんは――。「キス、どんなだった? それって、日高くんは灯里ちゃんの事好きってこと? 灯里ちゃんはどう思ってるの?」 何故かすっごく目をキラキラさせて質問攻めをしてきている。「えっと、触れるだけだったし、びっくりしてたからどうだったかまでは……」 さくらちゃんの変貌ぶりにタジタジになっていたあたしは、律儀に質問に答えてしまう。「さくらちゃん? 何だか楽しそうなんだけど……?」「うん! だって、皆はあたしの恋応援してくれてそれはそれで嬉しいんだけど、でもあたしも友達の恋の応援とかしたかったんだもん! 美智留ちゃんと沙良ちゃんは今好きな人いないって言うし」「そ、そうなんだ……」 確かに、あたしもさくらちゃんの恋応援したいって思ってるし……ね。 さくらちゃんの言葉に、取りあえず理解を示す。「でも、あたしのは恋とかじゃないと思うんだけど……」 喜んでいるさくらちゃんには申し訳ないけれど、そこはハッキリ告げた。 相談したいことがまさにその辺りの事だから。「キスされて、あたしが固まってるうちに日高くんは帰っちゃったから……。だからどうしてキスがご褒美になるか分からなかったの」 あたしが話し始めると、さくらちゃんは口を閉じて黙って聞いてくれた。 他の二人もあたしをじっと見て聞いてくれている。「そ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-21
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告白……させちゃった①

 SHRも終わり、日高くんと教室を出る前に美智留ちゃん達からエールが送られた。 頑張って、と言われたけれど、そこまで意気込むことだろうか? まあ、あたしのことが好きなの? なんて聞くのは自意識過剰っぽくて恥ずかしいし、言葉にするにはちょっと勇気がいるけれど。 取りあえず分かった、と返してあたしは日高くんと学校から出た。「で? 話って? 場所変えた方が良いか?」 早速聞かれて少し考える。 あまり人に聞かれたいことでもないし……。「出来れば人が少ないところが良いかな?」 そう答えると、日高くんは人の悪い笑みを浮かべて「じゃあ」と提案する。「俺の部屋に来るか?」「日高くんの部屋? 一人暮らしのアパートに?」 聞き返しつつ考える。 確かに日高くんの部屋なら誰かに聞かれる心配もないか。 それに日高くんの部屋ってちょっと見てみたいし。「うん、そうしようか」 これで場所は決まった、と思ったんだけど。「いや待てよ!!」 何故か提案してきた本人に非難するように止められた。「お前な、少しは危機感ってものを持て!」 どうしてあたし、叱られてるの?「提案したのは日高くんじゃない」「そりゃ、そうだけど!」 と叫んで額に手を当てる日高くん。「あーもう! とにかく別の場所だ、俺の部屋は無し!」「……自分が言ったくせに……」 訳分からないし、不満も露わに口を尖らせた。 でも駄目だと言われてしまったなら仕方ない。他の場所にするしかないか。 考えた末、近くで一番大きい公園を選んだ。 子連れの母親、小学生、のんびりしているお爺さんなど
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-22
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告白……させちゃった②

「メイクしてオシャレに着こなして、あれ、俺の好みだったし。それにお前分かってねぇみてぇだけど、メイクしたときのお前って周りから見たら確実に美人だからな?」「ええぇ?」 美人と言われて、あたしは困ったような苦笑いを浮かべる。 いや、流石にそれはないんじゃないかな? 確かに化粧映えする顔だとは思うけど、元が元だし美人とまでは……。「何よりメイクしているときのお前、すげぇカッコ良かったんだよ」「え?」 それこそ、本当に? と思う。 中学のときは同じ趣味の友達以外とメイクのことを話すとウザがられていたし、男子になんて平凡顔に化粧したってちょっと変わるだけじゃん、と言われていた。 それが、カッコイイ?「真剣にやってるってのがすぐに分かるくらい空気が変わったし。なんか、動きも洗練されてる感じで神聖なものでも見ている気分だったし……」 思い出しながら話しているのか、少し目を逸らして日高くんは話す。「そんなカッコ良くて綺麗なお前が俺だけを見てるって思うとゾクゾクした。そして最後に出来に満足したのか笑顔になっただろ? もうあれ、恋に落ちて下さいって言ってるのかと思うくらいだったぜ?」「……」 な、なによそれ……。 日高くんが言っているのってあたしの事なんだよね? 信じられないけれど、彼は言い終えると真っ直ぐにあたしを見ていた。 嘘じゃないってことは、流石に分かる。「……そんな風に、言われたの初めてなんだけど……」 熱が顔に集中して来る。 これは、照れる。「今まで身内や友達にメイクしたときはそんな事言われなかったし……」「その中に同年代の男いるか?」
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-23
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報告①

『で? どうだったの灯里?』 家に帰って夕飯も食べ終わり、お風呂に入ろうかというときに美智留ちゃんからそんなメッセージが届いた。 校外学習女子というグループ名のトーク画面に表示されたそれを見て、あたしは返事を打つ。 相談したんだし、結果は報告するべきだよね。 そう思って『日高くん、あたしのこと好きだって言ってた』と事実だけを書いて送信する。 そしてお風呂から上がってまた確認すると、何か沢山メッセージが来ていた。『やっぱりね、そうだと思った』 沙良ちゃんのその言葉から始まり、他二人も『だよね』『灯里鈍感過ぎ』などとメッセージを送ってきている。「……」 お昼の話だけで三人には気付かれていたってことか。 それなら確かにあたしは鈍感なのかもしれない、と遠い目をして思った。 そしてそれらの最後、さくらちゃんからこうメッセージが届いていた。『それで、付き合うことにしたの?』 目がキラキラしている絵文字と共に聞かれる。『え? 付き合って無いけど?』 純粋に疑問でそう返した。 付き合うって恋人同士になるって事だよね。 そんな事なにも言ってなかったし。 それに……。『恋人って好き合ってる人がなるものでしょう? あたし、日高くんのこと異性として好きか分からないし……』 その後の返信は、少し間が開いた。『あー、まあ、そういうこともある、のかな?』 何だか歯切れの悪い返事が美智留ちゃんから届く。『……でも嫌いじゃないんでしょ?』 と沙良ちゃんからも返事が来たので『うん、友達だし』と答えた。『告白の返事、求められなかったの?』 さくらちゃんからの言葉に、ああ、あ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-24
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報告②

『粘着って言うよりは強引? 俺様タイプって言うのかな? ネチネチしてる蛇みたいっていうよりは、奪いに来る野生の獣系? そんな感じ』 地味男の日高くんしか知らないから粘着タイプなんて思っちゃうのかな? まあ、分かるけれど。 初めの頃の日高くんの地味男っぷりを思い出してそう納得する。 髪は寝癖でボサボサ、肌はカサカサ、目にはクマ。 しかもいつも眠そうだった。 あれで野生の獣って言われても多分信じられない。 あたしは本当の日高くんを知っているから分かったけれど。 案の定、さくらちゃんは『意外。日高くんってそんなタイプだったんだ……』と赤面スタンプ付きで返って来た。『日高が野生の獣? 俺様? ホントに? 信じられないわ』 沙良ちゃんはまだ疑っているみたいだ。 それにしても、説明を終えてから美智留ちゃんからの反応がない。 どうしたんだろうと思っていると、やっと返信があった。『とにかくまとめると、まず日高は灯里のことが好きで、灯里は嫌いじゃないけれど恋愛的な意味で好きかは分からないってことよね?』 念のための確認っぽかったので、あたしは『うん』とだけ返す。『そんな状態だけど、日高は逃がしてくれない。つまり、恋人にする気満々ってことよね?』『……そういうことになるね』 他人から説明されると何だかムズムズした気分になった。 それを隠すように淡々としたメッセージで返す。 すると美智留ちゃんはズバリ言ってきた。『灯里、もしかしてあんた……どうせ逃げられないんだし、自分の気持ちとか関係ないんじゃないかとか考えてない?』「……」 図星だった。 というか、言われて初めてハッキリ自分がそう思っていたことを自覚した。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-25
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