スマホのアラームが枕元で鳴り出した。朝だ。目を覚ましてアラーム音を止めると、和巳さんの寝顔が目の前にあった。「ん~……。おはよう、鈴」「おはようございます、和巳さん」改めて思ったけど、本当に綺麗な人だ。彼ほどの美青年を寝起きから間近で見ると、童顔な自分が恥ずかしくなる。それに、今日からはもう恋人だ。嫌でも気持ちが舞い上がるし、変に緊張する。「鈴、おはようのチュー」「んっ!」朝から刺激が強い……いや、むしろ甘くて優しいと言うべきなのか。早くもバカップルみたいだけど、とけてしまいそうだった。着替えてからパンを焼いて、簡単なサラダとハムエッグを用意する。テーブルに朝食を並べると、和巳さんは嬉しそうに席についた。「いいなぁ、これ。何かあれみたい。えーと」「新婚ですか?」「そう、ソレソレ!」和巳さんはフーフーと息を吹きかけて、熱いコーヒーを飲む。それが何だか可愛らしくて、思わず笑ってしまった。今日は日曜日で、お互い用事がない。せっかくなので和巳さんの生活用品を買うため、朝食後に買い物に行くことにした。この辺で一番大きなショッピングモールで、彼と一緒に色々見て回った。寝具、食器、雑貨……選びながら買ってると、結構時間がかかる。気づけばもう昼過ぎだった。一旦買ったものを車に乗せ、また建物内に入る。「和巳さん、そろそろお腹空きません? せっかくだし何か食べてきましょう」「おっ、いいね! さっき美味そうなハンバーガーの店があったんだ」「和巳さん、ハンバーガーならアメリカで食べまくったんじゃないんですか?」「あぁ。でも日本は日本でめちゃくちゃ美味いだろー。だからいつでも食べれる」と言うので、彼の行きたい店に入って好きなメニューを頼んだ。彼はビーフで、俺はチキンバーガーにした。「あー、美味しいな。もう一個食べれそう」「すごいですね。俺は一個で足ります」窓際の席で、外を眺める。雑多な建物が並んでいて、少し狭苦しいようにも思えた。「話は変わるけど、俺、鈴が行ってる大学を見に行きたいな」「えっ」思わずジュースを落としそうになる。すると、彼は首を傾げた。「日本の大学は一度も見に行ったことないし。……駄目かな?」「いえ、どうぞどうぞ! 学食でも食べに来てください!」和巳さんなら普通に生徒と思われそうだ。なんなら俺のサークルに呼んで、友
Terakhir Diperbarui : 2025-07-11 Baca selengkapnya