オブシディアン機関の飛行船から降下した黒ローブの集団は、予想外の行動に出た。「目標確認。異常演算管理局部隊」指揮官らしき男が、政府軍に向けて術式を発動する。「殲滅開始」「何っ!」ヴァイス局長代理が驚愕する。「オブシディアン機関が、我々を攻撃している!」黒ローブの術者たちが一斉に魔術を放つ。その威力は凄まじく、政府の装甲車が次々と破壊されていく。「まさか……敵同士が戦うのか?」フィアが状況を理解できずにいた。「どういうことだ?」トウヤ先生も困惑している。「オブシディアン機関と政府は、敵対関係だったのか?」その時、オブシディアン機関の指揮官が学院に向けて叫んだ。「セントレア魔術学院の諸君!」「我々は君たちの敵ではない!」「政府こそが真の敵だ!」その言葉に、クロたちは驚いた。「俺たちの敵じゃない?」「でも、今まで散々……」ジンも疑問を抱く。「これまでの攻撃は何だったのか」オブシディアン機関の指揮官が続ける。「我々の目的は、異常演算者の保護だ!」「政府による弾圧から、君たちを守りたい!」「これまでの攻撃は、君たちの力を測るためのテストだった!」衝撃的な真実が明かされる。今まで敵だと思っていた組織が、実は味方だったのか。「信じられない……」サクラが呟く。「でも、今政府と戦ってるのは事実よ」ミナが指差す。確かに、オブシディアン機関は政府軍と激しく交戦している。装甲車や戦闘ヘリが次々と撃墜されていく。「どうします?」レインがトウヤに聞く。「信用するのか?」「わからん……」トウヤも判断に迷っている。「でも、今は政府が共通の敵だ」オルヴェイン理事長が決断する。「一時的に共闘しましょう」「理事長……」「敵の敵は味方、という言葉もあります」理事長の判断で、学院はオブシディアン機関との共闘を選択した。「よし、連携攻撃だ」クロが異常演算を発動する。「雷帝召雷陣!」巨大な雷の陣が政府軍を襲う。ジンも同時に攻撃する。「雷神降臨!」二人の異常演算に、オブシディアン機関の術式が合わさる。三重の攻撃が政府軍を圧倒していく。「馬鹿な……」ヴァイス局長代理が狼狽する。「計画が完全に狂った……」Dr.ヴェルナーが慌てて装置を操作する。「異常演算封印装置、最大出力!」強力な封印波が発射される
Last Updated : 2025-09-15 Read more