大戦から一週間が経った。オブシディアン基地は、以前とは全く違う雰囲気に包まれていた。世界中から集まった異常演算者たちで賑わい、まるで一つの町のようだった。「すごい人だな」カイが食堂を見回して呟く。「こんなに仲間がいるなんて」「そうね」ミナも同意する。「世界中に、私たちと同じ境遇の人がいたのね」12人は、いつもの席で朝食を取っていた。しかし、今日は特別な日だった。「みんな、集まってくれてありがとう」クロが切り出す。「実は……話がある」仲間たちの視線が、クロに集まる。「何?」サクラが聞く。「昨日、ルークさんとアレックスさんから提案があったんだ」クロが説明を始める。「世界中の異常演算者組織を統合して、一つの大きな組織を作りたいって」「統合?」ジンが眉をひそめる。「つまり、世界異常演算者連合のようなものか」「そう。そして……」クロが少し躊躇する。「その代表に、俺を推薦したいと」「え!」みんなが驚く。「クロが代表?」「冗談でしょ?」「いや、本気らしい」クロが苦笑いする。「俺も驚いたんだけど」「でも、確かにクロはリーダーとして優れている」ジンが冷静に分析する。「今回の戦いでも、君の判断が勝利に繋がった」「そうよ」フィアも同意する。「あなたがいたから、私たちは勝てた」他のメンバーも次々と賛同する。「クロなら、適任だ」「みんなをまとめられる」
最終更新日 : 2025-10-09 続きを読む