11. 第二話 夜の麻雀勉強会 オムライスを食べた日。あのあとしばらく残っていたけどいつものメンツが集まらなかった。たくさんいたお客さんも次々と帰っていき、今はもう店内にあやのさんと俺しかいない。 仕方ないから連絡先を知っている犬飼真希に連絡すると『すぐ行く』とのことだった。 「犬飼さんすぐ来るって」「そう、良かったわね。私は2人きりの時間がもう少しあっても良かったケド〜」「えっ?」「なーんてね♡ 冗談よ、冗談」「あ、そう……」 あまり心臓に悪い冗談は言わないで欲しい。ただでさえ非モテな俺だ。そういうノリには慣れてない。 しかし、すぐと言っても女性は家を出るのに支度する時間が必要なはずだ。けっこう待つかなと思って構えていたのだが…… ガラガラガラ 本当にすぐ来た。 「お待たせぃ。私に会いたかったんでしょ。イヌイ君」「うん。ていうか全く待たされてないけど。電話切って5分経ってないっすよ?」「あはははは! 元々ここに晩酌しに来るつもりで支度してたら電話鳴ったのよ。びっくりしちゃった。店内あやのと2人だけだって言うしー。こりゃいかん、と思って急いだよね」「何がこりゃいかんなのよ。私とイヌイさん2人でもいーじゃない!」「ダメダメダメ。絶対だめ。とくにこの季節の閉店時間近いラストオーダー後はだめ。あんた暑いからってエプロンとって1枚になるでしょ」「……なるけど」「それがだめなの。エロいのよ! あんたの身体は。若い男には刺激が強いわ。自覚しなさいー。そのどデカい胸や美しすぎるくびれ。凶悪だから」「はぁ〜〜い」 あやのさんはシュンとしつつもちょっと嬉
Terakhir Diperbarui : 2025-07-29 Baca selengkapnya