「あぁ……。でも、ちょっと本音、言ってい……?」すると、少し間を開けて、慧さんが何か引っかかったのか、そんな言葉を伝えてくる。「本音、ですか……?」「あぁ……。悪い。ホントはさっきの少しだけカッコつけた」「え?」カッコつけた? え? どれ??「ホントは、この家に帰ってきて、依那がいなくて寂しかった……」そう小さく切なく呟く。慧さんがそう呟いた瞬間、胸がギュッとなる。「ごめんなさい……!」「いや、謝ってほしいんじゃなくて。オレが勝手にちょっと不安になっただけ」「え? 不安って?」「依那がこのまま戻ってこなかったらって……」「え!? そんなことあるわけないじゃないですか!」あたしは身体をグイっと後ろに向けて、慧さんと斜め越しに向き合う。「あぁ、うん……」そう返事はしたものの、なぜか慧さんは少し寂しそうな顔をしているように見えて……。「慧さん。何かあったんですか? 何かあるならちゃんと話してください」あたしはそのまま座ってる身体を少しずつ動かし、横向きに座り直し、身体は慧さんの方へ向け、ちゃんと慧さんの顔を見つめながら伝える。あたしにそんなストレートに寂しかったとか不安だとか伝えてくれるなんて、初めてだよね……?雰囲気も表情もなぜかその言葉通りのように感じて、いつもの慧さんと違う人に思える。「いや……、こうやってちゃんと会って話せたら、大丈夫だって感じられた」「それでも。こうする前は不安だったってことですか? どうしてですか? なんか慧さんを不安にさせる何かがあったってことですか?」「正直さ。早く依那に会いたいって気持ちと、依那がオレから気持ち離れてたらどうしようって気持ちもあって……」「なんでそんなこと……」「オレの過去を知って、こんな状況になって、依那が愛想尽かすんじゃないかって……」「え……? それって、あの報道のことですよね……?」「あぁ……。オレがいない間にこんなことになって、依那すごく傷つけたんじゃないかって心配で……」あぁ……。やっぱそういうことか。慧さんはあたし以上に、あたしを想って苦しんでたんだ。あたしなら大丈夫なのに……。「慧さん。……酷いです……」「え……?」あたしのその言葉に慧さんは顔をあおざめる。「あたしの慧さんの想い。そんな軽く見てたんですか?」「えっ!?」あたしのそ
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