「まだ2時か……」 私は、妙になんだか切ない気持ちになったので、 親友の心菜に、連絡をした。 いつも朝、起こしてくれる心菜。 昼間に連絡するのは久しぶりだ。 「もし〜どした?」 「心菜〜今から会えない?」と言うと、 「良いけど……寧音、今どこ?」と聞かれ、 仕事の付き合いで、ホテル東京グランデに居ると言うと、 「じゃあ、行こうかなあ」と言うので、 ラウンジカフェで待ってると伝えた。 1人でボーっと紅茶をいただく。 「ごめんね〜」と40分程で来てくれた。 「あ、こっちこそ急にごめんね」と言うと、 「ううん、。あっ、ホットコーヒーお願いします」とウェイトレスさんに注文すると、 「どした?」と聞かれた。 毎日心菜とは、朝の数分と たまに夜も話をする。 なので、専務のことも話している。 もちろん仕事のことは詳しくは話せないけど、 今日あったことを話した。 すると、心菜は、 「私、前から言ってるように、その専務って絶対寧音のことが好きだよね?」と言った。 「え〜? そうかなあ? あの人は、色んな人をたぶらかす人だよ?」と言うと、 「寧音、事実かどうかは、知らないんでしょう?」と言われると、 「うん、本人が言ってるだけ」 「なら、分からないじゃん! 本当は、すっごく純粋かもよ」と言う。 「それは、ないでしょう! さっきだって」と言うと、 「ん? 何かあったの?」と聞かれて、さっきの胸のことを話すと、 「ハハッ、専務めちゃくちゃピュアじゃない?」 と言う。 「え? 嘘?」 ハグの話もしたので、 「もしかして、本心かもよ。寧音と本当にハグしたかったんじゃない?」と言われると、 弱いお酒を呑んで、酔った勢いで本音が出たんじゃないかと…… 「え?」 もしかして…… 初めて専務が現場を見て周りたいと言った時、女性社員にキャッキャッ言われて…… 軽い男なら、もっとニコニコ愛想を振り撒くかもしれないが、専務は、チヤホヤされる度に、 「次へ次へ」と、女性社員には見向きもせずに、 避けていた。 それに、 「寧音ちゃんも、『専務イケメンよね〜? お嫁さんにして〜!』とか言うタイプ?」と聞かれたことがある。 そっか、実は、ピュアでチヤホヤされるのが苦手だから、女性達を避けてるの? ならどうして、わざ
최신 업데이트 : 2025-08-29 더 보기