恋に恋するって、こういうことですか?의 모든 챕터: 챕터 21 - 챕터 30

32 챕터

第21話 初めて…

スーツのまま来たので、上衣を脱いでソファーに掛けると、 「あっ、掛けとく?」と、ハンガーラックを指差してくれたので、借りることにした。 そして、 「どれから呑む?」と聞かれて、レモンの酎ハイを指差した。 「ハイ、どうぞ」とグラスに注いでくれた。 ──優しいんだね 「ありがとう〜」とお礼を言うと、 「うん」と、にこやかに微笑んでいる。 いつもと逆で、専務にお世話されていることが、とても不思議なのだ。 不思議そうな顔で見ていると、 「ん?」と、言いながら修斗さんは、隣りに座って、 「乾杯〜!」と言ったので、グラスを持って乾杯した。 「寧音!」 「ん?」 「まだ、不安?」 「うん……」と小さく答えると、 「そっかあ〜寧々が今思ってること全部話して」と言ってくれた。 そして、私は正直に話した。 頭では分かっていた。修斗さんは、社長の息子だし、ウチの社長の甥っ子。 最初から私なんかと釣り合うはずがなかったんだ。 私の家は、母1人子1人、母は私をシングルマザーで育ててくれた。父は、私が幼かった3歳の時に、事故で亡くなったようだ。覚えていない。 だから、母に迷惑を掛けないようにと、学生の頃からずっとアルバイトをしていた。そんな時、母が『大学は行った方が良いよ』と言ってくれたので、奨学金を借りて大学を出て、就職と同時に1人暮らしを始めた。 最初から分かっていたことなのに、 「だから、修斗さんとは住む世界が違うの」 と、今更ながら気付かされた。 ──もう好きになってしまってる…… 周りのことなんて考えずに、ただ修斗さんのことを好きになってしまった…… でもまだ、今なら戻れるんじゃないかな とさえ、思っていた。 そう言うと…… 「そんなこと、言わないでよ」と言われた。 「……」 「俺は、寧音のことは、最初から全部知ってたよ」と言われて、 ──そっか、そうだよね。この人は、社長の甥っ子。そりゃあ秘書になる人のことぐらい社長なら最初から全部知べてるよね 「なら……」 「寧音が良い! 寧音じゃなきゃイヤなんだよ」と言われて驚いた。 「でも、そんなの周りの人には、認めてもらえない」と言うと、 「言っただろ? 最初に寧音を俺に紹介してくれたのは、伯父である社長だよ!」 ──そうだけど…… 「でも、ご両親は……」と
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第22話 確認

何から何まで高級過ぎて驚いている。 時折、 ──本当に私なんかで良いのだろうか? という不安が押し寄せてくる。 ワインを飲みながら、私は、聞いていた。 「いつから、私のことを意識するようになったの?」と聞くと、 「最初から!」と言った。 「え?」 「ハハッ、そんなに驚かなくても……」 「私は……」 「どうせ変な奴だな〜って思ってたんだろ?」と言われた。 「う、うん……」と言うと、 「ハハッ、正直だなあ」 「だって、いきなり寧音さん! だなんて名前で呼ぶし……」 「だよな〜本当はすぐにでも、寧音! って呼び捨てにしたいぐらい、可愛かった」と言う。 「そんなのセクハラだよ! 私は初めてお会いしたんだし、それから履歴書を見せてもらったんだもの」 「だよな」と肩を抱き寄せる。 「ずっとシークレットだったから、私の方がドキドキしちゃった」 「そうなんだ! どんなイケオジが来るんだろうって?」 「うん」 「ハハッ、俺を見て一瞬驚いてたもんな」 そして、修斗は最初からだったが、私はいつから意識し始めたのか? と聞かれた。 そう言えば、いつからなのだろう。 一緒にプロジェクトに関わることになって、 酔った勢いで、 『ハグしたい!』とか『付き合って』とか言われてからかなあ〜 時々、可愛いと思うことが増えて…… でもやっぱり、凄く意識しだしたのは、魚崎さんと林さんが元恋人同士で再会したというのを知った日かな。 素敵なカップルだなと思ったもの。 こちらまでキュンとして、自分にもそういう人が居れば……と。 そう話すと、 「そうなんだ」とニコニコしている。 そして、 「俺たちも、仲の良いカップルになろうな」と言った。 「うん」 「もうなってるけどな」と言う。 「ふふ」 それから、休む準備をして、2人で又ベッドへ 気疲れしたのと、お酒が入ったのとで、眠くなってしまった。 修斗は、お酒が弱いのが分かっているから、途中からお茶にしていたようだ。 私は、ベッドに入り修斗の胸に顔を埋めると、すぐに眠ってしまったようだ。 時々、何か声が聞こえていた。 ──ん? 修斗さん? まだ起きてるの? そう思いながらも目は開けられない。 そして、朝を迎えた。 まだ、修斗は、眠っている。 既に私は、修斗から離れて真っ直
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第23話 私の部屋

修斗の部屋に初めて泊まった翌日、 お昼まで一緒に居て、 「寧音、送って行く」と言われた。 が、結局、離れ難くて…… 「やっぱり、お昼ご飯も一緒に食べる?」と言われて、ランチに行くことに。 「そのまま送って行くから車で行こう!」と言われた。 そして、下の駐車場まで一緒に行くと、 「買い物とかない?」と言うので、 「あ、1週間分の食材買って帰ろうかな」と言うと、 「分かった! じゃあ、こっちだな」と言った。 「こっち?」と聞くと、 「うん」と、高級な黒のSUV車の鍵が開いた。 「うわ〜こんな高級車、本当に乗ってる人、初めて見た!」と驚いていると、 「ドライブするだけなら、あっち」と指を差している方向を見ると、ツーシートのスポーツカーがあった。 「え? あれも修斗さんの車?」と聞くと、 「うん」と笑っている。 近くまで行ってマジマジと見る。 白くてペタンコでツーシートの、お高そうなスポーツカー、もちろんコレも身近で乗っている人を知らない。 「カッコイイでしょう」とニコニコしながら言っている。 「カッコイイけど……」と言うと、 「けど?」と驚いた顔で私を見ている。 「あ〜男の人は、こういうのが憧れなのよね?」と冷めた言い方をしてしまった。 「え?」 「あ、ごめんね。私は、実用性重視だから、ツーシートに魅力は感じないの」と言ってしまった。 キョトンとしている。 更に、「だって2人しか乗れないし、買い物でもしたら荷物も積めないじゃない! まあ、私はそもそもドライブする相手も居なかったんだけどね」と言うと、 「ハハッ、さすが寧音! この車を見てそんな風にバッサリ言われたのは、初めてだよ」と笑っている。 恐らく、スポーツカー🟰金持ちと思ってる女が、『キャーカッコイイ〜』とか言って寄って来ていたのだろう。 確かに高級だから、お金が無いと買えないのは事実だ。 でも、私はそんな贅沢はしてこなかったから、ただドライブするだけの贅沢な車は、必要ないと思っているところがある。 「ごめんね」と言うと、 「ううん、寧音のそういう所が好きなんだよ」と言った。 「もう、この車、売ろうかなあ」と言った。 「え?」と驚くと、 「必要ないし……」と言う。 「せっかくだから、売る前に、一度だけ乗せて」と言うと笑っている。 「ハハッ、
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第24話 会社で

翌朝、いつものように心菜に起こされる。 昨夜、心菜には、こと細かに報告した。 とても驚いていたが、 『やっぱり〜! おめでとう〜! 良かったね』ととても喜んでくれた。 〈おはよう〜専務の彼女さん!〉と朝から。 〈おはよう〜ふふっ、嬉しい〜〉 〈あれから、初出勤じゃないの?〉 そうだ! 付き合い始めてから会社で会うのは、初めてだ。妙に緊張する。 〈うん、緊張する!〉と送ると、 〈なんでよ! ニヤつくなよ!〉と、きっと笑われている。 〈うん、頑張る〉 〈じゃあね〜また報告せよ!〉 〈うん、ありがとう〉 すると、修斗さんからも 〈おはよう〉と来た。 〈おはよう〜〉 〈あとでな〉 〈うん〉 たったそれだけのことなのに、ニヤニヤしちゃう。 「あっ、早く支度しないと」 急いで朝ご飯を食べて、身支度をした。 「おはようございます」と、秘書課へ 「おはようございます」「おはよう」と挨拶が飛び交い、林さんもいらっしゃった。 「おはようございます」 「おはよう〜」 小声で「寧音ちゃん、なんだかとっても綺麗〜」と揶揄《からか》う林さん。 「ふふ、林さんこそ」と言うと、ニヤッと笑った。 ──あっ! そうなんだ! 林さんも充実してるんだな とニコニコしてしまう。 そして、今日の専務の予定を確認する。 専務室へ行き、不具合がないかチェックする。 掃除は、担当スタッフさんがしてくださるので、 私たちは、空調や設備を見てまわり、何か不具合がないかチェックする。 しばらくすると、専務が出社された。 「おはよう」 「おはようございます」 と顔を見ると、当然、お仕事モードのキリッとしたカッコイイ顔をしている。 思わず1人、俯いてニヤッとしてしまう。 そして、専務室に入られ、上着を脱がれたので、それを受け取り、ハンガーにかける。 椅子に腰掛けながら、 「久しぶり!」とおっしゃる。 ──フッ、どこがよ! 「お久しぶりですね」 とニコニコしながら合わせると、 「ドア閉めてくれる?」と言った。 ──ドキッ それだけで、なぜかドキドキしてしまった。 「かしこまりました」 そっと専務室のドアを閉めた。 専務の近くまで行き、 「本日のご予定を読み上げてもよろしいでしょうか?」と言うと、 「うん」と言いながら、ゆ
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第25話 同棲

──翌朝 「おはようございます」と、運転手さんが迎えに来てくださった。 「おはようございます。本日よりよろしくお願い致します」とご挨拶すると、 「こちらこそ、よろしくお願い致します」と返された。 そう! 専務には毎朝、運転手さんがお迎えに来られるのだった。 私は、それを昨夜、思い出し、 「私は、電車で通勤します」と言ったのに、 「何を言ってるの? 同じ場所から同じ場所へ通うのに、一緒に乗って行って! 秘書なんだし」と、早速、言い合いになったのだ。 そして、結局、修斗さんが社長である伯父様に電話をし、修斗さんの口から初めて、 「今日から寧音と同棲します! なので、明日から一緒に車で通勤する許可をください!」と言ったのだ。 すると、社長から、 『そうか! ようやく同棲することになったか……ハッハッ』と驚くこともなく、待ち侘びておられたようで、 『もちろん、構わんよ! 早く親にも紹介して1日も早く夫婦になってくれ』と言われて、私は呆然としていた。 修斗さんは、 「なっ!」と得意げにニヤニヤしている。 「え?……」と、戸惑っていた。 「社長公認なんだから、堂々と一緒に出勤するぞ!」と言うのだ。 ──敗北顔……意地を張っていた私は、何だったの? 「だから言ったでしょう? 伯父は、最初から俺と寧音をくっつけたかったんだから、そりゃあ喜んでるよ」と笑う。 「でも、他の人には何て言うの?」 「別に俺はオープンにしても良いと思ってるけど、さすがに籍を入れるまでは、何を言われるか分からないから、しばらくは秘書だから一緒に来てる感を出せば問題ないんじゃないか?」と言う。 「そうだけど……」 結局、修斗さんに押し切られた。 だから、今日から一緒に車に乗せてもらって出勤することになった。 私が不安そうな顔をしていたのだろう、また、 後部座席で、スッと手を繋ぐ。 「そんな顔をしてると、余計に怪しまれるから、 秘書なんだから当然! って顔で堂々としてて! 何も悪いことはしてないんだから」と言う。 「はい……」 と言いながら、顔は強張っていた。 会社に到着し、降りる時が1番緊張する。 手を離そうとするのに、なかなか離さないで意地悪をする。 「ふふ」と笑っている。 ──意地悪! 先に降りて、秘書らしく待つ。 運転手さんにお
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第26話 プロポーズと婚姻届

「それは……そんなの急だし……!」と言って私の方を向いて、 「ごめんな、ちゃんと用意するから待っててくれる?」と言ってくれた。 「うん」と言うと、 「良かった」と笑顔だ。 「そんなベタなやつ、今時やるか?」とお兄様がおっしゃったが、 ──私は、その物凄くベタなやつを、ずっと夢見て来てたんです……! 私は、恋に恋する乙女代表みたいな感じなので…… と言う顔をしていると…… 「え? 寧音さん、そっち?」と驚きながら微笑んでおられるお兄様。 すると、お母様が、 「ほら〜! ね〜? そうよね〜?」と、ニコニコ笑っておられる。 さらに、お姉様も 「やっぱ男兄弟は、全然分かってない! そうよね〜? 女の人は、やっぱりそういうのに憧れるのよね〜」 とお兄様を見ておっしゃった。 「はい!」と思わず笑顔で言ったので、 「「ふふふふ」」とお母様もお姉様も笑っておられる。 「そうなのか……」とボソッと言って、社長と顔を合わせているのは、お父様だった。 そして、 「いつの時代も変わらないわよね〜」と、社長夫人である伯母様にもおっしゃっていただけたので、皆さん、そうなんだ! と嬉しかった。 『指輪なんていらないわ』とおっしゃる方もいらっしゃる。でも私は、安物の指輪で良いから、そういうシチュエーションを味わってみたかったし、大好きな人から貰った指輪を嵌めて、たとえ数時間離れている間でも、それを見るたびに大好きな人を思い出したいと思っている。 「寧音、そうなのか?」と言う修斗さん 「うん、でも緊急事態だし……」と言うと、 「うん、もう一度、ちゃんとプロポーズするからな」と言った。 皆さまニコニコと笑っておられる。 「え? あっ、うん」と照れてしまった。 「「「ふふ」」」「「「ハハ」」」 「素敵ね」「若いって良いわね〜」と…… 「おめでとう」と、皆さんにパチパチと拍手された。 修斗さんも照れている…… そして、 「にしても、勝手にアップしやがって」と怒っている修斗さん。 「まあ、電力部長、このままでは済まされないですね」と社長。 すると、お兄様が又新たな動画を発見された。 『禁断の愛!』という題だ! 「え?」 ついに、木山常務と原田さんの禁断の愛がアップされてしまった。 恐らく、あの地震の日だ。 お互いを心配していた気
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第27話 新婚初夜は…

しばらく起きそうもないので、そのままリビングで寝かせた。 疲れたので、私もお風呂に入って休むことに…… ────翌朝 「あ────!」 大きな声で起こされる。 「ん? な〜に〜?」 「寧音! ごめ〜ん、俺、寝ちゃった」と、朝から騒いでいる修斗。 そのままリビングのソファーで寝てたので、 布団を掛けて寝かせたのだ。 「う〜ん……」 相変わらず私は、朝は弱い。 目を開けても又自然と瞼を閉じてしまう。 「ごめんね、だから、今からでも……」と言っているようだ。 「う〜ん、もうちょっと……」 途中まで言って又眠っていたようだ。 「寧音〜〜」と、私を抱きしめている。 「う〜〜ん」と、私も修斗さんを抱きしめ…… 結局動けなくなっている。 「寧音〜?」 私を呼ぶ声が遠ざかっていく…… 「スースー」 どのくらい眠っていたのかは、分からないが、 目覚めたのは、やっぱり修斗のキスだった。 「う〜ん……」 「起きた?」と聞いている。 「うん、おはよう〜」 「おはよう〜」と何やらニコニコしている。 少しずつ、頭が冴えて来て、昨日のことが蘇ってきた。 「2日酔いは?」と聞くと、 「よく寝たから大丈夫」と言う。 「そう〜良かった」 「うん、ありがとう」とニコニコしている。 「ん? 何?」と聞くと、 朝からお兄様から連絡があり、修斗がすぐに酔ってダウンしたので、私がお父様とお兄様の相手をして一緒にお酒を呑んでいたのだと…… そして、お父様もお兄様もダウンし、 〈寧音ちゃん、お酒強え〜な、楽しかったよ。又呑もうって言っておいて〉とお兄様からメッセージが届いたようだ。 「あっ! そうだった。私やらかした?」と聞くと、 「ううん、助かったよ! 俺の代わりにありがとうな」と言われた。 「なら、良かった」と言いながら、もう一度修斗を抱きしめると、何やら自分のカラダがスースーすることに気づいた。 「ん?」と自分の格好を見ると、見事にパジャマははだけて下は、パンティしか履いていない。 「え────っ!」 と修斗の方を見ると、 「だって全然起きないから、先に始めてた」と笑っている。 「はあ〜? 先に始めてた? 居酒屋じゃないんだから!」と言うと、 「クックックッ、寧音上手いこと言うね」と笑っている。 「笑い事じゃないわよ
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第28話 やりたかったこと

────翌週の土曜日 「修斗〜」 「ん? どうした?」 「あの白い車、乗りたい!」と言うと、 「おお〜任せとけ!」と嬉しそうにニコニコしている。 私は、初めてスポーツカーに乗ることになった。 「今日は、良い天気だから、幌を開けて走ろう!」と言っている。 私は、当然オープンカーなど乗ったことがない。 「屋根がないのよね?」 「うん」 「暑い? 寒い?」 「アハッ、10月だし気持ちいいと思うんだけどな。イヤだったら閉めても良いよ」と言う。 「うん、途中からね。何か……色々飛んで行かないの?」と私は、変な質問をしていた。 「ハハッ、そうだな、荷物は前か後ろのトランクに入れて」と言う。 「あっ、トランクはあるんだ」と言うと、 「うん、一応あるよ。大きな物は入らないけど、バッグや買い物した物くらいは入るよ」と言うので、早速身支度をして、車まで行って、まずトランクを見せてもらった。 「うん、見た目は、カッコイイよね〜」と外側を見ながら言うと、 「うん!」と喜んでいる。 そして、後ろに回りトランクを見せてもらう。 やはり後ろのトランクは、浅いのであまり入らなそう。 しかも、熱くなるので、食料品などは前の方が良いと言うので、今度は前を見せてもらうと、思っていたより深くて広かった。 「あれ? 思ってたより広い! コレならいつも買い物する分は入るね」 「うん」と喜んでいる。 ただし、一度入れると車を止めるまで出せないので、必要な物は、足元にでも置いておくと良いと言うが、 「う〜ん、やっぱりそういうのが不便なのよね〜」 「ハハ……」と、あまりにも私がハッキリ言うものだから、苦笑している。 「じゃあ、乗って!」と乗り込む。 私は、さほど大きなカラダではないので、スッと乗り込んだが、やはり荷物置き場が全くないのは、ちょっと……と思ってしまった。 そして…… エンジンをかける修斗。 ブーーン! ブロロロロォーン! と爆音が響いた。 「ウワッ!」 思わず耳を塞いで、 「煩〜い!」と言うと、 「ハハッ」と笑っている。 更に、 「迷惑よ! 早く出して!」と大声で言っていた。 「ハハハハッ、行くぞ!」と言いながら、走り出した。 走り出すと、快適で音は気にならなくなった。 「何コレ? 最初のエンジン音は煩いね」と言うと
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第29話 フットサル

──週末の11月2日(土) フットサル場に着いて来た。 屋根はあるが壁は開閉式の半屋内と言うのか、Fリーグの選手が使うような場所だ。 「うわ〜綺麗なコートだね〜」 「うん」 「修斗〜!」と言う男性の声が聞こえた。 高校の同級生のようだ。 「おお〜!」と手を挙げている。 近づいて来て、 「久しぶりだな〜」 「おお〜」と手を上に挙げハイタッチしてからクロスして握り合っている。 「ん? 彼女?」と聞かれた。 私は、会釈をして、「初めまして」と挨拶した。 「初めまして」 「妻の寧音!」と修斗が言った。 「え? お前結婚したのか?」 「うん」 「おめでとう〜! いつ?」 「10月20日」 「え? 今年の?」 「うん」 「え? この前じゃん!」 「うん」 「ヒュー新婚さん!」と笑っておられる。 「お前〜顔が下品!」と言う修斗。 そして、私に、 「山岡です。おめでとうございます」とおっしゃったので、 「ありがとうございます、寧音と申します。主人がいつもお世話になっております」と言うと、 「か、可愛い〜」と言われた。 ──初めて主人と言った キャー照れる〜 そして、修斗に、 「おいおい、こんな可愛い子と、どこで知り合ったんだよ?」と聞かれ、 「俺の秘書」と修斗が言う。 すると、高校の頃から修斗のお父様が会社の社長さんだとご存知の山岡さんに、お父様の「後を継いだのか?」と聞かれ、自分は伯父さんの会社へ移り、今は専務となったことを伝えた。 「うわ〜流石! サラブレッドは違うな、羨ましい!」と言われていたが、修斗は、兄が居るから親父の会社を離れ、伯父さんに頼まれて、会社を変わったことを初めて話した。 恐らく、この山岡さんは、修斗の親友なのだろうと思った。普段、そういう話を全くして来なかった修斗。でも、この山岡さんには何でも話せているようで、そんな人が修斗にも居たんだと思って少しホッとした。 「皆んなには?」 「ああ、言っても構わないよ」と言った。 事実だものね。 そして、続々と同級生たちが集まって来られたようだ。 彼女さんだという方々も来られていたので、一緒に椅子に座って観戦することになった。 見た目は、ギャルみたいな格好の人も居て、少し引いてしまったが、案外ご挨拶は、きちん
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第30話 挙式披露宴について

元電力部長の動画アップのせいで、急いで籍を入れることになったので、挙式披露宴の準備が整っていなかった。 社長の息子、そして、伯父様の会社で働いていることも有り、私たちより周りの方が私たちの挙式披露宴を楽しみにされているようだ。 なので、どうしても避けては通れないらしい。 社長である伯父様は、専務室に来ては、 「結婚式は、いつにする?」と聞く。 「う〜ん、もう来年じゃなきゃ予約が取れないだろうね?」と言う修斗。 「寧音さんは、何処で挙げたいとかあるの?」と聞かれ、 「いえ、私は……」と言うと、 「花嫁さんがメインなんだから、我儘言っても良いんだよ」とおっしゃってくださる。 修斗を我が子のように可愛がり、ようやく結婚してくれたのだから、嬉しくて仕方がないのだとおっしゃる。 そして、初めて魚崎さんとお会いしたホテルを社長もよくお使いだとのことで、 「あそこなら、すぐに取れるんじゃないか?」 とおっしゃる。 「いやいや、会場が空いてなきゃ無理だってば!」と修斗が言うも、 「じゃあ空いてたら、いつでも良いか?」とおっしゃるので、修斗も折れたようで、私の方を見て、 「寧音いいか?」と聞いてくれたので、 「はい」と笑顔で答えた。 「よし!」と社長は、ニコニコしながら、 「予約が取れたら連絡するよ」と専務室から出て行かれた。 しばらくすると、林さんから、 「寧音ちゃん! 社長からホテルの空き状況を調べて欲しいと言われたんだけど、春でも秋でも良いの?」と聞かれた。 「!!えっ?」 結局社長は、林さんに頼んだようだ。 そりゃあそうだ、社長直々に連絡なんてしないよね? 「あ、申し訳ありません。そんなことまでしていただいて」と言うと、 「ううん、楽しいわよ! 良かったね」とおっしゃってくださる。 「ありがとうございます」 結局2人でホテルの空き状況を見ながら、決めることになった。 そして、来年の2月2日ならチャペルと大広間での披露宴が出来るようだ。 でも、私は1つ気づいたことがある。 チャペル、バージンロード、父親と歩く姿をよく見かけるが、私には父親は居ない。アレは父親でなくても良いのだろうか? 林さんに話すと、 「もちろんよ! お母様と歩く方も居らっしゃればご兄弟とか、今では新郎と歩く方も増えてるとか。そんなの決まりはな
last update최신 업데이트 : 2025-09-16
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