11月25日は、修斗の30歳の誕生日、そして、 11月29日は、私の25歳の誕生日だ。 修斗の誕生日には、部屋を飾り付け、私の料理でもてなすと決めていた。 でも、誕生日が月曜日なので、日曜日から食事の準備をする。あとは、当日の月曜日にしたいが…… かと言って当日、会社を休んだりしたら、体調が悪いのかと修斗が心配するし…… 「こういう時、四六時中一緒に居ると、大変だな」 修斗は、月曜日の午前中は会議で、午後から外出だから社長と同行。 「そうだ! 午後から半休を取って先に帰ろう!」と閃いた。 林さんに相談して、その旨を伝えると、 「半休は取っても大丈夫だけど、問題はダーリンよね〜」と言われた。 「そうなんですよね〜」 「そろそろ秘書の練習の為に、半日だけ瀬尾さんに入ってもらえば? 私がサポートするわよ」と言ってくださった。 それは、有り難い! 40代で秘書室に抜擢されて来られた瀬尾さん。 もっとも、私が辞めることになったら、という理由で秘書の勉強をしていただいている人だ。 「じゃあ当日、生理痛が辛くなったから早退したって言ってもらえますか?」 「分かった!」 ***** そして、修斗の誕生日当日、夜中12時を回った時に、 「お誕生日おめでとう!」と、伝えると、 とても嬉しそうにしていた修斗。 「去年までは、1人だったから」と、とても喜んでくれた。 そして……そのまま愛し合った。 朝、眠そうに目を擦りながら、いつもと変わりなく一緒に出勤した。 そして、 修斗は午前の会議を終え、専務室に戻って来たので、温かい玄米茶を淹れて出した。 「お疲れ様でした」 「うん。ありがとう! あ〜美味い! 落ち着く〜」と喜んでくれる。 ──いつかは、この役割も私じゃなくなるんだ と少し寂しくなってしまった。 「ん? 寧音どうしたの?」と聞かれたので、 そう話すと、 「う〜ん、そうだな。俺だって寂しいよ。でも、その時は、2人に子どもが出来た時でしょう?」と言う。 「うん、そうだね」と微笑む。 そして、午後から修斗は、社長と外出。 「「行ってらっしゃいませ」」と林さんと共に送り出した。 「じゃあ、寧音ちゃん、後は任せて!」とおっしゃってくださる林さん。 すぐに、瀬尾さんを呼んでくださり、 「半日専務の秘書をお願いします
최신 업데이트 : 2025-09-17 더 보기