亜紀の実の姉ということもあり、高瀬家はちゃんと住む場所を用意してくれ、一家そろって朝霧市に留まることになった。ただ、ここに定住するかどうかまでは何も言われていない。「この子、本当に毎日どこをほっつき歩いてるのかしら。午後は『海外から友達が帰ってきたから会いに行く』って言ってたのに、今度は『別の友達の家に行ってる』って……まったくもう!」亜紀の二番目の姉は苛立ちを隠さなかった。二番目の姉の夫はのんきに酒を飲みながら言う。「そんなの放っておけよ。高瀬家が住むところも、食べるものも、使用人も用意してくれてるんだから、のんびり楽しめばいいじゃないか」「わかってないわね!こんな小さな得、もらって
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