彼女の突然の大声に、直哉がびくっとして、危うく水をこぼすところだった。真理はノートを横にぱんと叩きつけて言った。「あなたの彼氏が香坂社長とどれくらいの付き合いかなんて、こっそり聞けばいいでしょ?亮介さんがどんな業界に興味あるかなんて、あなたに関係ある?そんなに皆に『他人の婚約者に夢中』って知られたいの?レストラン予約まで!あれは助手の仕事よ!そんな暇があるなら、この投資資料ぜんぶ翻訳しなさいっての!」その勢いに、亮介まで思わず真理のほうを見た。明菜は顔を赤くしたり青くしたりしながら言った。「な、なに言ってるの真理?私、高瀬部長の婚約者を夢中なんかないよ?ちょっと聞いただけ。だって一緒に
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