明菜はもう、深い闇の底まで落ちていて、とっくに引き返せないところまで来てしまっている。だからふいに、これ以上誰かを壊すのはやめようと思った。「私は何年も前から亮介さんのことを好きだったの。でも、彼が彩乃を想っているって知って、心の中に嫉妬が生まれた。だから彩乃の元夫に連絡して、二人がよりを戻せば、私にもまだチャンスがあるんじゃないかって思ったの」明菜の頭は真っ白になり、この一年の苦しかった日々を、ただ茫然と振り返っている「そのあと、そのことが彩乃に知られて、私たちの間に溝ができて、友達じゃなくなった。それから私は、亮介さんのお母さんが私に持っている好意を利用して彩乃を狙ったり、彩乃の結
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