はぁ、今日は何人この手にかけただろう?俺の手は血塗られた手……。『今日もよい仕事だった。次の仕事はまたおいおい連絡する。このメッセージは2秒後に自動消去されます』MIファンか?仕事も終わり、俺は足早に家路に急いでいた。俺のコードネームはU。図らずも歩きスマホになっていたことは許してほしい。端的に言うと、結果として俺は死んだ。しかも、所持品から本名などが明らかになった。穴があったら入りたい。暗殺者として恥ずかしいこと極まった。地下鉄のホームで足を滑らせたもんだから、親戚なんかにも迷惑がかかって…ないんだな、これが。俺の貯金が多額って事が判明して、誰が後始末をするかとか非常に醜い戦いをしていたのを俺は見た。「だから、歩きスマホはダメだって言ったじゃん?」誰?「あぁ、ゴメン。まぁUのいるところの所謂カミサマってやつ?いや、まさかさぁ暗殺のスペシャリストともいえるUが地下鉄のホームなんかで死ぬって思ってないからさ。神会議で異世界にUを転生させようってことになったんだー」神会議?「神会議はだって八百万も神がいるもんだから、出席できる神様だけ出席するんだけど、それで決定」適当だな。「適当なのは仕方ないじゃん。八百万もいたら会場だけでぎゅうぎゅうだよ?それで、出席できるやつだけってなった」俺の心を読めるのか?「今更だね。ん?この場合、持ち物は持ち込めるのかって?あぁ、いいけど…。スマホはダメだよ」何故だ?「歩きスマホが死因だし、充電器も充電もできないんじゃ意味ないよ?」「それじゃあ、俺の相棒のナイフでいいか?」「それならOK」「いい異世界を♪」
Terakhir Diperbarui : 2025-08-20 Baca selengkapnya