翌日、レイの様子を見にルナとユナと共に町へやって来た。ユナは八百屋の手伝いという名の遊びをしていた。たが、その遊びに飽きてしまい暇そうにしていたので町の散歩へ誘った。「ユナ、暇そうだな?」店先の長椅子に暇そうに通りを眺め座っていたユナに声を掛けた。「……うん、ちょっとヒマかもぉ〜」と答えて、ニヤッと微笑み俺の腕に抱きついた。「うん。これでぇ〜ヒマじゃなぁーい♪」満面の笑みで俺を見上げて見つめられた。 レイの方は、楽しそうにフェルシアの手伝いを楽しそうにしているし、フェルシアに懐いているので安心だ。 フェルシアの方も懐かれて嬉しそうだし。フェルシアに声を掛け、ユナと町へ出掛けた。「ね、ユウ兄ぃ。手を繋いでもいー?」珍しく聞いてきた。いつもは思った通り、思いついた通りに行動するのに? もちろん構わないけど……どうしたんだ?「どうした? いつも、勝手に甘えてくるだろ?」首を傾げ恥ずかしそうにしていたユナに聞いた。「……うぅぅ。だ、だってぇぇ、で、デート、初デートだよぉぉ。緊張するじゃんっっ!」意外な返答と反応だった。 前に男友達と遊んだりはしていたとか聞いたけど、デートや付き合ったことはないって言ってたっけ。 ユナの新鮮な反応に可愛さを感じた。恥ずかしそうにしてモジモジして目を泳がせて、顔を赤くさせていた。「いつも腕を組んできてるだろ? 腕組じゃなくて良いのか?」腕組だと……柔らかな感触があって良いんだけどな。「それ、いつもしてるしぃ。手を繋ぎたぁいっ!」モジモジしつつも頰を膨らませて言ってきた。 不意をついて、ユナの手を握った。「わぁっ……。はぅぅ……んぅ……不意討ちぃ……ばかぁ。びっくりぃぃ!! えへへ……やったぁー♪」繋いだ手を大きく振って歩き出した。 そう言
Last Updated : 2025-09-16 Read more