「わーいっ! おうちぃぃーっ! たっだいまぁ――!!」 元気いっぱいの声が響く。 相変わらず、その格好は愛らしい美少女のようなのに―― その口調はどこか男の子っぽくて、実にレイらしい。 ユウに抱きかかえられていたレイは、一瞬の間も置かずに飛び降りた。「わぁーいっ! それぇぇぇ! ドォーン!」 勢いよく布団へ突っ込む。ふわりと沈み込んだ布団が跳ね返り、レイの身体が軽く揺れる。 その様子は、まるで小動物が飛び込むような無邪気さ―― いや、むしろ戦場へ駆ける英雄のような豪快さすらある。「はは……元気だな。」 ユウは思わず苦笑しながら、その跳ね回る姿を見守る。 レイの帰宅は、いつだって賑やかで、楽しげで――そして何より、心を和ませてくれるものだった。「レイちゃん、はしたないですよー」とエリが微笑みながら注意をしていた。「んふふ……レイちゃん。今、スカート履いてるって忘れてるんじゃないのぉー? 可愛いパンツが丸見えー♪」とユナがからかうようにニヤニヤしながら言った。「ん……べつに、良いモーン。誰も見てないしぃー!」とレイが言い、布団をゴロゴロと転がり「キャハハ……♪」 と楽しそうに転がっていた。「ユウ兄ぃがいるよ?」ユナが俺を見つめて、レイに言ってきた。 ふわりと柔らかい布団の上で、レイはうつぶせになりながら俺を見つめる。 両肘をついて、両頬をそっと支えるような仕草――その目には、満面の笑みが宿っていた。「ユウ兄ぃは、良いの! ボクの旦那様だモーン♪」 無邪気な声とともに、小さな足が楽しげにバタバタと揺れる。 軽く跳ねるような動きは、まるで喜びが抑えきれないかのようだ。「ねー? ユウ兄ぃ~♪」 大きな瞳がまっすぐ俺を見つめ、期待に満ちた表情をしている。 その様子に、俺は思わず苦笑しつつも、どこか気恥ずかしさを感じる。 いや、ユナの言う通り……それは、それで……エロいぞ。なんというか……チラッとパンツが見えるのがエロいんだよなと思った。「まぁ……そうだな、結婚したしな」と言い、ごまかす様に目を逸らした。「そんなに、チラチラと可愛らしいパンツを見せていたらユウさんに、飽きられてしまうのでは?」とエリーが呟いた。 すると、レイが慌ててスカートを掴み、恥ずかしそうに慌てて隠した。「ゆーにぃー! やっぱり、見ちゃダメぇぇー!」と言い出した。
Last Updated : 2025-08-26 Read more