All Chapters of R18 転生して森で暮らしていたら王女様を拾いました2章: Chapter 71 - Chapter 80

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第71話 間接キス?

 だが、心のどこかで否定しきれない思いがあった。「もしかして……本当のわたしを見てくれている?」 その考えは、まるで焚火の炎のようにゆらめき、消えそうになりながらも、確かにそこにあった。 彼が他の貴族とは違う。 彼は社交界で交わされる虚飾の言葉ではなく、ただの「エリシア」として声をかけている――。 その気づきが、彼女の心をさらに揺さぶっていた。 ――あれ……? わたし、返事をしたかしら? お礼を言った? ドキドキするあまり、さっきの出来事がうまく思い出せない。 鼓動の音ばかりが気になって、考えがまとまらない。「焼けたぞ、食べるだろ? 俺の手作りだぞ?」 ユウの声が、すぐ隣から聞こえた。「レオも旨いって言ってたほどだぞ! あ、手で持つと汚れるな……ほら、持っててやるから、かじってくれ。」 エリシアは、目を丸くする。 ……え!? そんな、はしたない……ことなんて、できる訳…… ――俺の手作り……ユウ様の手作り……頭の中で何度も繰り返される言葉。 悩んでいたことなど、まるで気にも留めず、彼はいつもの調子で話しかけてくる。 その無邪気さに、戸惑う。 だが――「うぅぅ、あ、あぁ~ん……はむっ。」 かじった瞬間、口いっぱいに広がる香ばしさに、思わず目を輝かせた。「……うわぁ。おいしいっ。 おいしいわ、これ!」 驚きと喜びが入り混じる声が、自然にこぼれた。 焚火の温もりの中、彼女はただ、味を楽しんでいた。 そして、彼の隣で過ごすこの瞬間を――。 はぅぅ……これ、恋人同士みたいじゃない…&hel
last updateLast Updated : 2025-11-06
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第72話 エリシアの恋心の自覚

 ユウには不思議な力がある。 ただそこにいるだけで、周囲の人々の心を変えていく。 王子殿下の気持ちも、エドウィン侯爵の気持ちも、衛兵や使用人の気持ちも―― それがわかる気がした。 きっと……みんな、わたしと同じなんだろうなあ。 ただ、ひとつ違うことがある。 わたしの気持ちは――これは、確実に恋だ。 抑えきれないほどに、想いを寄せている。 焚火の揺らめく光の中、心の奥に芽生えた感情が、確かに存在していた。「ならば、食後の散歩にでも行くか?」 突然のユウの誘いに、エリシアは息をのんだ。 彼は、わたしの顔を見て気遣ってくれたのだろうか。 暗い顔をしていたのを――気づいていたのだろうか。 過去に一度も、そんな失態はなかった。 貴族の友人の嫌味も、不快な男たちの思惑も、すべて笑顔でやり過ごしてきた。 感情を表に出したことなど、一度もないはずなのに。 それなのに、今――わたしは。 表情に出していた……? いや、今も。 嬉しそうな顔をしている――。「は、はい……ぜひ、お願いします……うぅぅ。」 俯きながら、小さな声で返事を返した。 おかしい。明らかに動揺しすぎている。 これでは、変に思われてしまうのではないだろうか――。 心のざわめきは、焚火の熱よりも、ずっと強く燃えていた。 だんだんと、ユウ様を意識している自分がいる――。 ちょ、ちょっと待って……夜のお散歩? これって、いわゆるデートというやつなのでは……? その考えが浮かんだ瞬間、胸がどくんと高鳴る。 緊張するなんて、一体いつ以来だろうか。 記憶にない。 手足が震え、のどが渇く――。 思考が、停止する。
last updateLast Updated : 2025-11-07
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第73話 エリシアとの夜の散歩

 緊張するエリシアを後ろに引き連れ、夜の静寂の中、閉ざされた門へ向かう。 門兵たちは俺たちの気配に気づき、深々と頭を下げた。「外に出たいのだが、良いか?」「それは……無理です。」 即座に返ってきた断りの言葉。「夜中に外へ出るのは危険です。どうか、お考え直しください。護衛の姿も見えませんし……。」 門兵たちの表情には、純粋な心配が見える。 まあ、当然だろう。 何かあれば「なぜ外へ出したんだ!」と責任を問われる立場だ。 それに、俺が貴族の令嬢を勝手に連れ出そうとしていると思われてもおかしくない。 しかし、それは許可を出した領主に、エリシアの両親の事情を知らないからこそだ。「許可は下りてるぞ。」 門兵たちは疑わしそうな目で俺を見つめた。 だが、そのとき―― 遅れて使用人が追いついてきた。「許可は下りています。私が言伝の連絡役をしたので間違いありません。」 門兵たちは、使用人の言葉を聞くと互いに顔を見合わせる。 少しの間の後、門が静かに開かれた――。 門を抜けた瞬間、エリシアの緊張は驚きへと変わった。 目を輝かせながら、視線を遠くの繁華街へ向ける。 そこは、昼の整った町並みとは違い、夜独特の熱気に包まれていた。 酒を酌み交わし、笑い合う人々。 魔石の灯りが揺れながら、通りを照らしている。 しかし、路地裏へ入れば、一変する。 暗く、静かで、どこか危険な香りが漂っていた。「……すごいです。わたし、夜の町をはじめてみました! わぁ……本当に夜に町に出れるなんて!」 興奮気味に言葉を紡ぐエリシア。 その無邪気な喜びが、まるで夜の光と混じり合うようだった。 俺を見つめる彼女の瞳は、期待に満ちていた。 本当に何も知らなかったんだな……。 この世界の広
last updateLast Updated : 2025-11-08
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第74話 絆と支配――侯爵令嬢を巡る攻防

♢♢♢ それは、まるで長い間探し続けていたものをようやく見つけた瞬間――。 エリシアは自分が「侯爵令嬢」としてではなく、ただの「エリシア」として扱われることに驚いた。 ユウは何も気にすることなく接してくれる。 貴族だから、侯爵家の娘だからではなく、ただ目の前の「彼女」として。 彼女がふと本音をこぼしてしまっても、ユウは何も気にするそぶりを見せない。 それどころか、ごく自然に受け入れ、いつものように笑っている。 その瞬間――彼女の心に静かな波が立つ。「わたしが……わたしでいても、いいの?」 そう思ったときには、もうユウの側にいる時間が、特別なものになっていた。 心を偽らずとも、何も言わなくても、ただ共にいるだけで心地よい。 自分を作らなくても、受け入れてくれる人がいる――その安心感に、エリシアは少し戸惑いながらも、惹かれていくのを止められなかった。 それは、かつて諦めかけていた「本当の自分を認め、許し、共に過ごせる存在」を見つけた瞬間だった。♢♢♢ この夜、エリシアの新しい一面が見れた気がした。 絡まれるかと思ったが、特に問題はなかった。 理由は簡単だ。 何度もレオと共に森へ討伐へ行っているため、冒険者たちに顔を覚えられている。 それだけではない。 今の俺の格好――レオと揃えているこの豪華な装い。 顔を知らなくても、一目で「ただの冒険者」ではなく、上級冒険者の風格を持つ者だと分かる。 上級冒険者に絡んでくる奴などいない。 ……いや、酔っぱらいは別か。 その可能性を考えた瞬間―― 遠くの酒場から、フラフラとした足取りの男たちが目に入る。 しかも……ガラが悪いヤツが増えていた。 事務職や農作業をしている者ではない。 剣を携えている――冒険者か、盗賊か。 あ、このパターンって&he
last updateLast Updated : 2025-11-09
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第75話 紫紋の裁き――支配の魔法と静寂の夜

 怒声とともに、ナイフを俺に向かって突き立ててくる。 ――許さない。「俺の大切な人に、危害を加えようとするのか? 無事で帰れると思うなよ……。」 その低く冷静な声が響いた瞬間―― エリシアの顔が真っ赤に染まった。「わたしを大切な人と? わたしの為に怒ってくれるの?」小さく呟く。 両手を胸の前で組み、ぽわぁとした表情で俺を見つめている。「ユウ様ぁ……身を挺して、わたしを守ろうとしてくださるの……??」 小さくつぶやき、感動で目を潤ませる。 貴族の者で剣術が得意な者は大勢いる。 しかし―― 自分の身を犠牲にしてまで助けてくれる者が、果たしていたか? 外見の美しさや地位に惹かれる者は多い。 だが、「守りたい」と本気で思い、命を懸けようとする者は―― 目の前のユウ様のように行動に移す者など、絶対にあり得ない――。 絶対的支配空間、結界の効果で俺にかすり傷さえ負わせられないのだが、それは、俺しか知らない。というよりも、その2つの効果がなくても反応でき、攻撃を軽々と回避でき余裕で反撃ができた。 タイミングを合わせ、ナイフを交わしナイフを持つ男の手を掴み、捻上げ前かがみとなった男の脇腹へ膝蹴りをし激痛で動けなくし、さらに蹴りを加えて男たちの前へ放り投げた。 いきなり男が投げつけられ、障害物となりその仲間の男を踏みつけないように避けようと、男たちは全員バランスを崩した。 襲いかかる男たちへ、静かに言い放つ。「警告はしたぞ。魔法陣に気づかなかったのか?」 その瞬間―― 俺の頭上に、6つの魔法陣が展開される。 夜の空に浮かび上がり、淡い紫の光を帯びた紋様がゆっくりと回転し始めた。 回転するほどに、魔法陣の中心に集束する魔力の流れが強まる。 まるで、空そのものが歪むように――魔力の波動が周囲の空間を支配していく。
last updateLast Updated : 2025-11-10
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第76話 エリシアの想いとユウの思いの違い

 だって……2日間もの間、嫁たちと会ってないし……反応してしまうのは仕方ないだろ。うん……エリシアは可愛いし。たぶん少し年上のお姉さんで10代なかばくらいか……。 背は同じくらい? いや、少しエリシアの方が低いか。 でも……胸も成長してる……。というか、座ったのだから腕を解放してほしいのだが。その気配がない。「エリシア、そろそろ腕を……」と言った。「……わぁ、す、すみません。……でも、不安で……もう少し良いでしょうか?」 ……さっき見たかぼちゃパンツに胸の感触……やばいって。意識しちゃって……俺の息子が収まらない……うぅぅ。これ、どうするんだよ。 チラッとエリシアを見ると、エリシアも意識しているのか頬がほんのりと桃色に染まってるし、うるんだキレイな青色の瞳がキレイだし……「……可愛いから困るんだが……お前を意識してしまうぞ。」正直に話すしかない。「うぅ……わたしも……です……」ん? え? 多分、言っている意味が違うと思うけど、エリシアが……俺を意識してるって……胸が当たってるのを意識して頬を桃色に染めているってことじゃなさそう。 俺に好意を持っているってことか? 最近モテモテなんだが……その代償はないよな? あるならやめて欲しい。十分に幸せだから。エリーだけで十分すぎるんだが。「あのな、俺が言ってるのは……腕に胸が当たって意識してしまうってこと
last updateLast Updated : 2025-11-11
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第77話 かぼちゃパンツとエリシアの覚悟

「その……もっと体を触りたいとか。」 俺が気まずそうに願望を答えた。「……誓いのキスしましたよね?」 エリシアが潤んだ美しい瞳で見つめ聞いてきた。「あ……うん。そうだな。したな。」 そうだ……この世界、キスは結婚の誓いだったわ……イヤってわけじゃないが、改めて言われると驚くって。「……良いですよ、でも……ここでは、ちょっと……。人目がありますし……ここ、外ですよ。キスで……精一杯です……」不安そうに辺りを見回していた。 えっと……人に見られなければ、いろいろと触っても良いんだ? 最近、興味が出てきたかぼちゃパンツ……見れたり、触れたりするんだ?「……ほんの少しだけ、今……パンツ……触っても良い?」興奮を抑えられずに、つい言ってしまった。「……え? だ、ダメ……です……よぅ……」チラッと俺を見ると、顔を真っ赤にさせしばらく考える。「うぅぅ……。す、少しですよ。……そう言うところ……ずるいと思います。は、はい……どうぞ……」と言い直し、スカートを少し捲ってくれた。 純白のかぼちゃパンツ……! すべすべのさわり心地だ。ヤバい、これ……興奮する。「……どうです? わたしに興味出ました&helli
last updateLast Updated : 2025-11-12
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第78話 エリシアの初めて

 広場に設置されている長椅子にエリシアを優しく大切に寝かせた。状況が全く分からなく、なにをされるかも分かっていなさそうなエリシアがキョトンとしている。だが、なにをされるのか楽しんでいるような感じにも見える。「ユウ様……」と言い腕を広げて抱きしめようとするが、俺は……エリシアの足元に膝をつき、スカートを捲った。「きゃぁ。や、やぁ……はしたないです……。うぅぅ……恥ずかしい……です。」スカートとを掴み押さえようとした。その仕草が可愛く興奮する。「誰も見てないから。ダメか?」「ダメ……じゃないですけれど……。えっとぉ……汚いですよ? それに恥ずかしいです……」 動揺し目を泳がせ、恥ずかしさと俺を喜ばせたいという思いが入り混じっている。「俺のお願いを聞いてくれるか?」「……もちろんです。けれど……パンツがお好きなのです?」「エリシアのぱんつにな。他のは興味ないぞ。」あるけど。 「でしたら……うぅぅ、どうぞ……。あ、臭いかもです……。嫌いにならないでくださいよぅ……? 朝から替えていないので……はぅぅ……」 エリシアが掴んだスカートを離した。不安そうに俺を青いキラキラとさせた瞳で見つめる。淡い金髪の長いロングヘアーが美しく月明かりにキラキラと輝く。 改めて、ドレスのスカートを捲り上げると、キレイな白い肌の太ももが半分見えた。さっそく太ももに頬ずりをすると、くすぐったそうに俺の頭を撫でてきた。「んぅ……んふふ……くすぐったいで
last updateLast Updated : 2025-11-13
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第79話 エリシアの最後の難関

「続けられるか?」「はい♡ もっと、もっと続けたいです……♪」 息子を挿れたまま、エリシアのドレスを胸まで捲り、色白の胸に薄ピンク色の乳首を吸った。 絹のようなスベスベで柔らかく吸い付くような肌触りで、夢中で吸い付き空いている手で揉み、乳首を触った。顔を押し付けると、ふにゅぅという柔らかさで顔が沈む。あまりの柔らかさで夢中になってしまう。「ユウ様……そんなに吸い付いても……まだ、出ませんよぅ……? ゾクゾクして気持ちが良いですがぁ……♡ んぅ……♡ はぁ……♡」きゅぅぅとエリシアの中が締まり、腰をヒクヒクと動かした……じゅわぁぁと温かいモノが滴り落ちた。 エリシアが絶頂を迎えたらしく、息子が締め付けられ、胸で興奮していたので二人で一緒に絶頂を迎えた。「んぅ……出る……」「……っ♡ あぁ……んぅ……っ♡ はぁ♡ ユウ様……気持ち良い……♡ ん、んん……っ♡ ユウ様の出されたモノが……わたしの中で広がる感じがしますよ。わたしの中に、幸せが広がるようです……」 エリシアが俺に抱き着き、ぐったりと力が抜けたようだがキスをし合い射精を続けた。 しばらく二人で絶頂の余韻を楽しみ、広場の長椅子で抱き合い続けた。「ユウ様……お疲れじゃないです?」お互いに裸で抱き合い、イチャイチャしていた。 もちろん、息子を挿れたまま。「俺は問題ないぞ? 心配してくれてありがとな。エリシア」 エリシアの頭を優しくなでた。「えへへ♪ 当然ですよ、わたしの
last updateLast Updated : 2025-11-14
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第80話 エリシアの紹介と、新しい……

 エリシアを連れて帰ることにした。「あ、あの……俺、他にも嫁がいるんだが……」「……そ、そうなのですか。まあ……予想はついていましたけれど。どなたなのでしょう?」 この王国は、養っていけるのならば嫁は複数人いても問題ない。「えっと……王女のエリー、公爵のリリア、平民のユナ、八百屋のレイ、会計士のミリーナだな。」「……え!? あはは……まさかぁー。ユウさんも冗談を言うのですねっ。」視線を逸らせて、再び見つめられた。「ほ、本当なのですかっっ!?」「あぁ、本当だぞ。みんな仲良く暮らしてるからエリシアなら問題ないだろ。」 王女、公爵令嬢、平民、八百屋、会計士……それぞれ違う背景を持つ者たちと、すでに結婚しているユウ。 この王国では、養っていけるならば問題にならない――それは理解している。 ……でも、それでも。(わたし、ここに入っても……いいの……?) 胸が不安に揺れる。 しかし、ユウの言葉が、静かにその不安を和らげる。「優しいし、気が利くからな。」 ――ユウ様は、わたしを受け入れてくださる。 ゆっくりと、心が温まる感覚に包まれていく。 動揺した表情のまま八百屋へ向かった。最近は店が忙しくエリーも八百屋に住み込んでいる。近くにというか、隣に警備兵の詰め所だった場所が衛兵、護衛、警備兵の拠点となっていた。護衛と衛兵はエリーと八百屋の護衛をしてくれている。 ノアはネックレスのおかげで自由に畑仕事をし、気が向けば森からふらりと八百屋へ遊びに来る。 そんな日常の中で――俺は、帰ってきた。「ただいま。元気にしてたか?」 そう声をかけた瞬間、場の空気
last updateLast Updated : 2025-11-15
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