Semua Bab 誰が悪女だから幸せになれないって?〜契約結婚でスパダリを溺愛してみせる〜: Bab 111 - Bab 120

157 Bab

111.離婚届

律side「専務、今度の得意先の協力会の集まりですが、当日男性陣がゴルフをしている間、女性たちだけでお茶会の話が上がっているようでして……奥様は参加できますでしょうか」「ちょっと今は厳しいな。俺だけで行くと先方に伝えておいてもらえるか」「はい、かしこまりました」「当面、接待関係は俺だけで参加する」「かしこまりました。奥様に何かあったのですか」「ん、ああ、まあ、ちょっとな」「……かしこまりました。ちなみに、それは喜ば……いえ、何でもありません」小森は、最初はタブレットにメモを入力していたが、最後の質問で俺の顔を見た。そして途中で俺の硬い表情に気づいて、これ以上触れてはいけない問題だと悟ったように感じた。俺は、三週間前の幹部会から今までのことを思い出していた。(凛は、今頃、どこで何をしているんだろうか―――――)幹部会で凜に別れを告げられたあの日から、しばらく自己嫌悪に陥っていた。謝るにも何から説明していいか分からずに考えているうちに、あっという間に日が過ぎてしまい、翌週になり仕事が終わって家に帰ってきた時には、ポストに隣の部屋のルームカードが入っていた。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-11
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113.千載一遇のチャンス②

瑠理香side 「それに、この前の幹部会も凜ちゃん、電車で来たんだけど人身事故で危うく遅刻するところだったの」「遅れるって印象悪くなって問題なんじゃない?」「そう。この幹部会の重要性は、蓮見家の人間なら誰でも当然分かっていて、当日は余裕を持って専属の運転手が会場まで送迎するの。もちろん、当日に他の予定なんて入れないわ。律はそのことを凜ちゃんに話してなかったのかなって」「うまくいっていないってこと?」私は、律の話題が出てからずっと気になって心の中で呟いていたことを直球で香澄に投げかけることにした。「いや、律も物静かで多くを語らないところがあるから、幹部会は単なる説明不足って可能性も高いんだけど、引越しがなぁ。でも、結婚して二年が経つし、律の一人暮らしの部屋だと狭いから他のところを考えている可能性もあるしね。それこそ、ファミリー物件とか」香澄は、ポジティブに考えようと子どもが出来て引っ越すのかもしれないと言っているが、衣装部屋の件といい、そもそも律の結婚も急に見知らぬ女と結婚したり、不可解な点が多く今回の引越しも疑わしい。「ねえ、律君とお嫁さんってどれくらい付き合っていたの?どうやって知り合ったの?」「期間は知らないけれど、凜ちゃんが勤めていた会
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-12
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115.秘密の告白②

律side凜と結婚する三年前、当時流行っていたSNSで同僚の投稿を見ている時だった。(あれ?これって……。)同僚のSNSのコメント欄で凛を見つけた。見覚えのある顔と名前に釘付けになっていた。その時、凜はフォローもフォロワーも三千人を超えていて、頻繁に投稿もしており、毎回たくさんのいいねやコメントがあり交流関係の広さがプロフィールを見るだけで分かった。そして、投稿には付き合っている男性との内容がよく投稿されていて、顔はハートのスタンプで隠したり、後ろ姿など分からないように加工しているが、「彼とデート」や「彼が誕生日を祝ってくれた」などが書かれていた。そしていつの頃からか「来年は彼と結婚できますように」「誕生日にサプライズでプロポーズとかあるかな?もしあったら……嬉しくて泣いちゃうかも」など、結婚を意識させる投稿が目立つようになった。そんなある日、休日の仕事を終えて同僚とご飯を食べに行くため駅の構内を歩いていると、前方に凜の姿を見かけた。凜は、彼氏とデート中のようで手を繋いで歩いている。「あ、あれ。凜ちゃんだ」俺より少ししてから、SNSで凛と繋がっている同僚も凜に気づいて声を上げている。俺は、凛と直接繋がっていないため素知らぬ顔をして返事をした。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-13
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116.契約結婚の真相

律sideその後も凜のSNSを見るようになり、女友達のコメントで付き合っている男性が「高柳」という苗字であることを知った。(凜はITの会社経営をしている高柳という男と結婚するのか?)しかし、それから数か月後、凜は高柳との話題を一切出さなくなり、代わりに落ち込んでいたり泣いてるのかもしれないと思われる投稿が目立つようになっていた。(もしかして、高柳と別れたのか?)俺が不思議に思っていると三週間後、凜が投稿で高柳と別れたこと、しかし、それでもやっぱり好きで忘れられないことを投稿するようになった。しばらくは、高柳のどんなところが好きだったか、顔の良さや性格の良さを語ったり、本気で結婚を考えた相手だったなど、見られることがないと分かっていながらも高柳へのポエムのような愛の告白を投稿し続けていた。(凜はこの高柳のことが本当に好きだったんだな……。)そのうち、このSNS自体が利用者が減少していき凜も投稿をしなくなった。周りでのブームが去ったこともあり、スマホを新調したのと同時にインストールもしなくなり、高柳と別れてから凜がどうしているのか分からないままだった。そこから二年の歳月が経ったある日、俺はプレミアム合コンで凜の姿を見かけた。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-14
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117.契約結婚の真相②

律side 凜が契約結婚を受け入れてからも、俺の不安は途絶えることがなかった。凜は、高柳のことがまだ好きで、高柳に会えばすぐに自分の元から離れて行ってしまうかもしれない。高柳でなくとも、同僚のように凜のことを狙う男はいる。俺に好意を持って一緒にいるわけではないことが分かっているからこそ、いつか気が変ってしまうのではないかと危機感を感じていた。実際に凛のことを観察してもらうと、他の男とカフェのガラス越しに手を振りあったりと疑惑があった。バーで高柳と会ってもお互いに言葉を交わさずに他人のフリをすることも俺の疑念をさらに深めていった。彼女は俺にとって、いつ爆発するかわからない爆弾のようなものだった。その度に、嫉妬と怒りで凜に冷たくあたるも凜は俺のことを見限らなかった。それどころか、瑠理香さんのグロスが俺のシャツについたのを知って、嫉妬するような態度を見せた時、俺への好意すら感じた。俺は、自惚れではないか確かめるふりをして、香澄さんが見ていると嘘をついて凜を抱きしめた。すると、凜は抵抗することなく静かに腕の中に納まったままだ。そのままキスをするふりをすると、凜が目を瞑って唇を少しだけ突き出している。その小さくて可愛いピンクの唇を眺めているうちに凜が目を開けてしまい、必死で誤魔化したのだった。あの時、本当はキスをしたくて仕方がなかった。それどころかもっと激しく抱き寄せて、凜を本当に俺の妻にしたいという感情が湧き上がってきた。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-15
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118.書斎と読書

律side真っ暗な部屋、人の気配を感じないひんやりとした空気、使われることの無い折り畳みベッド。一人暮らしの頃に戻っただけなはずなのに、凜のいない生活はその頃よりも一段と俺を孤独にさせている。(金を振り込んで婚姻関係は継続してもらったが、いつか子会社代表の人事が決まったらその時はもう終わりだろうな。その時が来たら、言い逃れは出来ない。凛は二度と俺の前に現れないだろう。なんで俺はあの時、期間限定なんかにしたんだ……)当時の俺の提案を恨んだが、期間限定にしたのは自分への自信の無さが原因だと分かっている。期間限定にすることで、凜が承諾しやすいようにハードルを下げたつもりだった。 家に帰っても、リビングは凜といたときの事を思い出してしまうので長く居たくなくて、凜が出てからは隣の書斎にこもることが多くなっていた。この狭い空間だけが、唯一の逃げ場だった)気分転換に本を読み始めたが難しいビジネス書は頭に入ってこない。好きだったミステリーも以前のように夢中になることはなく、どこか上の空だった。今までとは、全然違うジャンルの本にしよう。そう思い本棚にある書籍を一冊ずつ指でなぞりながらタイトルを確認していると、ある本の前で手が止まった。「これは、こんなところにあったのか……」もう自分が持っていること
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-15
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120.十ヶ月

凛side「また律からだ。何なのよ、急に態度変えてきてメールを頻繁に送ってきて。でも、どうせまた秘書の小森さんに打たせているんでしょ?」メールを見たが、返事をすることなく画面を閉じた。結婚してから、私のメールの返信をしているのは律ではなく秘書の小森さんだとカミングアウトされ、メールが届いても律の顔と一緒に小森さんの顔も浮かぶようになっていた。「散々嘘ついて騙してきたくせに、律のことなんて信じられないし、もう会いたいなんて今さら言われても遅いわよ。それに、また何か裏があるに決まっているわ」先週の土曜日、律から突然会って話がしたいと電話があった。幹部会で結婚前の律の策略を問い詰めると特に反省することなく認めたかと思えば、離婚届を送れば阻止するためにお金を送ってきたりと、私に対して誠意ある態度が全くなくそのことが尚更、怒りを増長させていた。律の行動は、支配欲と傲慢さの象徴であり、私を苛立たせる。「契約通り、三年は約束だから夫婦でいるけれどそれが過ぎたら離婚よ。三年まであと十ヶ月したら前田凛としてまたやり直せばいい。もう律に縛られるのは終わり!仕事も失ったけれど、インフルエンサーとして新しい場所も手に入れたし、今度こそ自分の力で誰にも縛られない生活を築く」私は律からの連絡を無
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-16
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