Semua Bab 誰が悪女だから幸せになれないって?〜契約結婚でスパダリを溺愛してみせる〜: Bab 121 - Bab 130

157 Bab

121.同窓会

凜side「凛、今度中学の同窓会があるんだー、創立記念でホテルを貸切ってやるみたいなんだけど、凛、帰ってこれないかな?」一か月前、地元の仲が良かった友人からメッセージをもらい、なんて返そうかぼんやりと考えていた。東京に来てからは、週末は誰かとデートしたり、習い事に行ったりと絶えず予定を詰め込んでいた。オシャレな街や店が揃っているこの街で過ごす方が楽しくて、地元にはほとんど戻っていない。しかし、今は別居中とはいえ一応律と戸籍上は結婚中。誰かとデートも出来ないし、そもそも結婚した時に全員の連絡先を消してしまったから、こちらから連絡の取りようがない。律と契約結婚したことで、私が東京で築き上げた人間関係からも孤立してしまったのだ。「んー。暇だし、律の影を感じない場所へ逃げたい。たまには顔を出してみるか」私は、行くと短く返事をしてスマホを閉じた。 実家は、名古屋から電車で一時間ほどの場所にある。愛知県と岐阜県は、木曽川を隔てて県が分けられている場所がある。木曽川に架けられた橋を渡らなければ愛知県民と名乗れて、渡った途端に岐阜県民だ。子どもの頃から都会に憧れていた私にとって、名古屋は憧れの場所で名古屋市民と名乗りたかった。そして、名古屋市民でなくとも愛知
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-17
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122.同窓会②

凜side同窓会の会場は、ホテルはホテルと言っても昔ながらのビジネスホテルのような地元民に愛される敷居の高くない場所だった。「わー凛?久しぶりだね!成人式ぶり?元気にしてた?」「やっぱ東京にいる人は、オシャレだし綺麗だよねー」同級生の女の子たちが、私に気がついて話しかけてくれる。まだギリギリ二十代だったが、ずっと地元に残っている女子の大半は結婚して子どもがいる人が多く、中にはお腹が大きくなっている人もいる。(私も地元にいたら結婚していたのかなー?)「おー凛か、昔から可愛かったけどやっぱり今も可愛いなあ」「やっば、凜じゃん。美人になったな。会えてよかった」少しなまった言葉で可愛いと褒めてくれるお腹が脂肪で大きくなった男子たちの言葉に、受付嬢時代の作り笑顔で対応して適当に流していた。ホテルを貸し切った同窓会というのでパーティーを想定して着飾ってきたが、周りを見るとスーツの人は四割ほどで、結婚式で着るようなペラペラのドレスを着る人が二割、少し綺麗な恰好が三割、残りの一割はTシャツなど普段着だった。(ホテルで集まる同窓会なのにTシャツ?スーツもサイズ感あっていないし気にならないのかな?)プレミアム合コンや律についていくパーティーに慣れ過ぎたせいか、体型も服装も全く着飾らないことに驚きを隠せない。東京であった成功者たちは、みな体型もしっかり維持をしていて自分の身体にあったスーツやドレスを身に着けていて洗練されている。よく言えば着飾らないでありのままの自分でいるこの会場の雰囲気に終始圧倒されていた。「凛?凛だよな?久しぶり!」誰か男の人の声で私を呼ぶ声がして、軽やかに振り返った。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-17
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124.素直な律

凜side(中学の時に律に会っていた?私がからかわれていて助けた男の子が実は律で、本の話をしたのも律?じゃあ律の書斎にあったあの本は、中学時代に持っていたものなの?)律は同い年だし、話が一致し過ぎる。それに、香澄さんが私が岐阜出身だと言った時に異様に反応したのも、律と同じ出身地だと分かってのことだったら完全に納得がいく。(でも、なんで律は今まで黙っていたの?気づいたら、その時に言えばいい話で、隠す必要ないじゃない。)同窓会の雰囲気次第では泊まりでもどちらでもいいように支度をしてきたが、律のことが気になったのと、これ以上盛り上がる気がしなかったので二次会には行かずにそのまま東京へと帰ることにした。実のところ、律との関係が破綻しそうな時に律の監視の目がない実家には寄りたくなかったというのもある。「あー理由が分からないのはモヤモヤするし、嫌だ」名古屋から東京行きの新幹線に乗った後で律にメールの返事をした。今日は、休日だから返事は小森さんではなく、律が返してくるだろう。 凛:今日だったら、空いてるから会ってあげてもいいよ(ちょっと上から目線かな?でも、いくら同級生だと分かったからといっても、律からちゃんと話して誠心誠意謝ってくれるまではとても許すことなんて出来ないんだから!!)
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-18
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125.瑠理香

律side土曜日の夕方、家にいると突然、凜からメールが入った。今まで何度メールを送っても無視をされ続けていたので、凜からメールをくれたことに胸が弾んでいた。本当はすぐに気がついたが、返信が早すぎると凜にひかれるかもしれないと思い、少し待ってからメールを開くことにした。時間が経つのを待っている間、落ち着かなくて喉が乾いていないのに炭酸水をのんだり、意味もなくトイレに行ったり、そわそわして地に足がついていなかった。「会いたい」三十分ほど時間をおいて柄にもなくそんな四文字を打っていた。今までこんな素直に自分の気持ちを伝えたことがあるだろうか。相手のこと考えていても、『今ならいいぞ』とかかっこつけていた自分が、『会いたい』なんて送ろうとしていることに失笑していた。だけど、もう自分の見栄やプライドを優先するのはやめよう―――――凜が出て行ってから、初めて自分の大切なことは何か気がついた。己のちっぽけなプライドや見栄を守るために大切なものを失うなら、捨ててしまえという気持ちにさえなっている。二時間後ならいいという凜の返事に、迎えに行くと送ると品川駅を指定された。俺はすぐさま着替えをして身支度を整えてから、車のカギを持って玄関を出て部屋の鍵を閉めた。ガチャ――――――鍵を閉めたのと
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-19
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128.再会を邪魔する人物②

凛side私が律と瑠理香さんの元へ近付いていくと、ほんの一瞬だけ瑠理香さんと目が合ったような気がした。しかし、瑠理香さんはすぐに顔を律に向けたかと思うと少し背伸びをして律の口元で何かを喋っている。律は少し驚いた顔をして瑠理香さんの顔を見てから、恥ずかしそうに顔をそむけた。(今の何?瑠理香さんは律になんて言ったの?それに瑠理香さん、私と目が合ってから近付いた!絶対私に見せつけるためにわざとやっているんだ!)「あら、瑠理香さんこんにちは」「あら、こんにちは。今日はお出かけしていたんですよね。律くんから聞いているわ」私が笑顔で声を掛けると、瑠理香さんも笑顔で答えている。しかし、その笑顔は張り付いていて作られたものだと即座に分かった。「ええ、久しぶりに友人に会いまして。二人はこんなところで何をしていたのかしら?」嫌味も込めていったのだが、瑠理香は対して気にすることなく平然と言い返してきた。その顔には余裕さえ感じられる笑顔を作っている。「何って、喉が渇いたからお茶していただけよ。私が品川に用事があるって行ったら律くんが送ってくれると言ってくれたから甘えさせてもらったの」(はあ?律は私を迎えに来るためじゃなくて瑠理香さんを送るためにここに来たの?私の方は、ついでだったの?)
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-20
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130.拒否

凛side「凛、待ってくれ。」私が帰るのを見て、律は我に返ったように私を追いかけて腕を掴んだ。「全部話す。だから俺に時間をくれ。」掴まれた腕と律の手をじっと見つめてから律の真剣な表情を見たが、私の心は揺るがなかった。今まで嘘や隠し事にまみれた律を見てきて、こんな風に困った時に本当のことを話してくれる気がしない。「いやよ。また嘘で塗り固められたり言い訳をされるくらいならあなたの話なんか聞きたくない。今も結婚している必要があるなら、私じゃなくて瑠理香さんに頼めばいいんじゃない?お似合いよ」「何を言っているんだ。凛、待ってくれ」「なんで彼女と一緒にいるのよ。私のこと、気がついていたなら最初から言えばいいでしょ?私が知らないでいるのが面白かった?そうやって影で嘲笑っていたの?私はあなたの都合のいい人形でも何でもないの!もうこれ以上関わらないで!!!」「違う、そんなこと思っていない。本当に思っていないんだ」「そんなこと言ったってもう遅いわ。さようなら」律の腕を強く振り払ってその場を去ると、律が必死で追いかけてきた。私は、走って改札をくぐって、いつもとは違う路線を経由して姿をくらますように逃げていった。今は、律と一緒にはいたくなかった。「なにが中学の同級生よ。なにが契約結婚よ。律の馬鹿」裏切られた悲しさはあったが、今日、同窓会で律の過去を知って会いたい、話を聞きたいとと思ったが、瑠理香と一緒にいる姿を見て律への信用が底をついていた。(もう好きにすればいい。あんな男、こっちから願い下げよ!!)
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-24
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