三日後、玄関の鍵を閉めて部屋を出ようとすると、同じく家を出ようとしている義姉の香澄さんと鉢合わせをした。リビングでの律とのキス(したフリ)を見られたかと思うと、なんだか気恥ずかしいが、私は冷静を装って挨拶をした。「この前はありがとうございました。ご馳走様です」「あー、凛ちゃん。こちらこそありがとう。頂いたワイン、とても美味しかったわ」「お口に合ってよかったです」お互い外出するため、自然と一階のエントランスを出るまでは一緒だ。エレベーターもなかなか到着せずに沈黙が続いて気まずかった。「あの……香澄さん、この前は変なところをお見せしてすみませんでした」私は、恥ずかしさで顔が熱くなるのを感じながらも正直に謝った。しかし、香澄さんの反応はなく、シーンとした変な空気が流れている。(え、何も言わずに忘れてもらう方が良かった?)謝ったことを失敗したと思っていた時だった。恐る恐る頭を上げて香澄さんを見ると、彼女は困惑した表情を浮かべていた。「ねえ、凛ちゃん?変なところって何?話が分からないんだけど」「へっ…
ปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-16 อ่านเพิ่มเติม