บททั้งหมดของ 誰が悪女だから幸せになれないって?〜契約結婚でスパダリを溺愛してみせる〜: บทที่ 61 - บทที่ 70

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62. 嘘から始まった両想いの予感

香澄さんとエントランスで別れてからも、週末の律との出来事が頭を離れない。 (なんで!?なんで律は香澄さんの名前を出してまで、ハグしてキスするふりなんかしてきたの?)混乱はしているけれど、以前のような悪意ではない気がして自然と悪い気はしなかった。むしろ、彼の強引な行動の裏にある真意を探るのが楽しくなってきた。「もしかして私のこと、少しは見直したとか!?だけど素直になれないから、嘘でごまかしたのかも……。って不器用か!素直になるなら、もっと可愛く接してきなさいよ」本当のところは分からないが、律の行動を(勝手に)好意的に解釈することで以前よりも距離が縮まった気がする。このままいけば期間限定妻ではなくなるのではないかと思うと、ついつい頬が緩んでにやけが止まらなかった。街を歩きながら、律の熱を帯びた視線を思い出すたびに口角が上がってしまう。(このところSNSのインフルエンサー活動も順調だし、いい感じよね。このままなら社会人並みの年収になれるかも)PRや企業コラボなど、月収はついに十万円を安定して超えるようになってきた。まだまだ遠い道ではあるが、このまま右肩上がりに上昇すれば、受付をやっていた時の年収超、いや年収一千万円超も夢ではない。律に愛される妻にもなりたかったが、自分だけでも生きていけるほどの経済力も身に着けてお
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-16
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63. 夫婦の予感

今日は、新規オープン店のネイルのモデル兼PRの案件をやるため、佐藤と佳奈の職場の近くに来ていた。担当者とは事前の打ち合わせを兼ねてカフェで待ち合わせになっている。店に入ると担当は見当たらず、私の方が早く着いたようなので、先にドリンクを注文して窓際の席でスマホをいじりながら外の景色を眺めていた。コンコンッ―――窓ガラスから音がして顔を上げると、佐藤がにこやかに手を振っている。私も手を振ると佐藤はそのまま去って行った。最近は、顔を合わせて話すのは仕事相手や律の親族ばかりで、佐藤が立ち寄らずに行ってしまったことに少しだけ寂しさを覚えていた。(でも約束をしたわけでもないし、仕事中だろうから当たり前の反応か……。見られたら既婚者だし疑われても面倒だもんね)窓に向かって振っていた手を注文していたラテに伸ばす。少し冷めて人肌になったカップに両手で触れると、じんわりと温かい。そして、先日の律の体温を思い出して、心が痒さも伴いながら温かくなっていた。「遅れてすみません――――」しばらくするとネイルサロンの担当者が来て打ち合わせが始まり、要望やコンセプトなどを聞いていく。受付の仕事とはだいぶ違うけれど、仕事の依頼が来るのは、自分がまだ社会にいるような気がして嬉しかった。オレンジとグレージュを基調としたチェックにゴールドのラインをいれてもらったネイルを施
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-17
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65. 瞳が交わう二人と失望の扉

午前十時半、時間と場所的に佐藤と会った頃だ。会ったといってもガラス越しで手を振ったほんの一瞬の出来事だった。「確かに知り合いにはあったけど、偶然だしガラス越しに手を振ってそのまま別れたわ」「どうだろうな、到着の合図でまた別の場所で合流していたんじゃないのか?」「何それ?この前の隼人さんの件も、今回にしてもあなたの妄想を勝手に押し付けてるだけじゃない。付き合いきれないわ。」「都合が悪くなったから開き直るのか!」「そんなんじゃないわ。まともに話が出来ない人と会話する気がないだけよ。あなたは、私がネイルに行ったことを信用する気すらないんでしょう?」律は苛立ちを隠さずに睨みつけているが、私も負けじと律を睨み返した。こんなに目が合うことなんて滅多にないのに、それが甘い雰囲気ではなく怒りに満ちた睨みなのが無性に腹が立って仕方がない。「それに、あなただって私に嘘をついたじゃない。日曜日のアレは何よ?ベランダから香澄さんが見ているって。ベランダから隣の部屋のリビングなんて見えないわ。大嘘つきはあなたじゃない」律は、眉を動かし一瞬動揺をした素振りを見せたが、すぐに感情を示さない冷酷な顔に戻ると鼻で笑った。「ふ、お前がどこまで妻の自覚が出来ているか試したまでだ。しかし、契約だったら何され
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-18
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66. 怒りの叫びと気づいた感情

「なんでこうなるのよ……。」私は寝室の隅で小さく丸くなって、流れる涙をゴシゴシと乱暴に拭いていた。本当は、香澄さんに本当のことを聞かされた時、嬉しかった。律に抱かれて顔を近づけられた時に、心臓がはち切れそうなくらいドキドキとしていた。「本当にキスして欲しかったのか?」なんて意地悪に聞いてくるのも憎たらしいけれど、心の底から憎んだり、嫌悪感はなかった。そして、律も同じようにドキドキしていたのかもしれないと思うと自然と頬が緩んで心が弾んでいた。だから今日一緒にご飯を食べて、そのあとに日曜日のことを可愛く問い詰めて、律の困って恥ずかしがる顔を見て、お互いの気持ちを確かようと思って誘ったのだ。それなのに……。(律に気持ちが全くないどころか、試していたなんて。それに、誰でもいいわけじゃなくて、律だから嫌がらなかったのに……。)「結局、あの人は私を馬鹿にしていただけだったの……。」そう思うと、身体の底から煮えたぎるような怒りが湧き上がってくる。泣いて悲しんでいたはず今は怒りでプルプルと震えてきた。「何なのよ、もう!ふざけるんじゃないわよ、律の馬鹿あああああああああ」気がついたら心の中で思うだけでは留まらず、喉が張り裂けそうになるほどの声を出して叫んでいた。きっと
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-18
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67. 求める妻となりたい夫婦像

厚手のカーテンを閉めているはずなのに、朝の陽の光が私の顔を強く照らしている。「んっ、んー……眩しいな」ぼんやりと目をこすりながら開けると、視界には存在感のある80インチのテレビが広がってきた。(ん?ここ寝室じゃない……)身体を起こすと、リビングのソファだった。昨夜、律が出ていく音がしてリビングで帰りを待っているうちに、どうやらここで寝落ちしてしまったようだ。「律!律は……!?」辺りを見渡すと律の姿はなく、玄関にも靴は既になくなっていた。時計を見ると既に八時を回っており、普段ならもう家を出ている時間だ。「何も言わずに出掛けちゃったの?それとも、私の叫び声を聞いて、もう顔も見たくないって家に帰ってこなかった?」ぼんやりした頭を起こすため洗面所で顔を洗うと、昨夜泣き腫らしたせいで目が赤く腫れている。冷たい水で顔を何度洗っても、目も頭もスッキリとしなかった。リビングに戻り、お茶を飲むために冷蔵庫を開けると、昨夜、律と一緒に食べようと思っていたサバのみそ煮が鍋に入ったまま、ラップをして入れられている。その他にもサラダや味噌汁なども一つ一つ丁寧にラップがされていた。しかし、どれも残っているのは一人
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-19
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68. いなくなった律と謎の訪問者

それから十日間、律が帰ってくることはなかった。連絡も一切なくて、私はまた一人暮らしの生活に戻ってしまった。律と一緒に暮らしたのもたった三か月だというのに、また一人暮らしに戻ると律がいない寂しさに落ち込んでいた。喧嘩の苛立ちも薄れ、今は律のいない空間が空虚に感じられた。そんな私の唯一の救いはSNSだった。撮り溜めていた写真たちを投稿して、フォローしてくれている人とやりとりをして気を紛らわせていた。そんなある日、以前ネイルモデルのPRをやった店から、新規事業の開始を祝うレセプションパーティーの誘いとPRの再依頼がきた。アプリ上で、顔認証をしてパーソナルカラーや骨格診断からその人に合うネイルやメイク、カットの提案と店の予約が可能。そして、アプリ利用者は新事業の服のサブスクサービスを通常よりも安く利用することで、美のトータルサポートの展開をするそうだ。私には、その新サービスのアプリを利用してPRして欲しいという依頼だった。「かしこまりました。レセプションパーティー時もアプリの診断結果をもとにコーディネートしたものでいけば、宣伝になると思うのですがリリースはいつからでしょうか?」担当者にメールを送ると、すぐさま返信が来て私の前向きな返事をとても喜んでくれた。業者に確認してパーティー前に使用できるようにするとのことだった。仕事に集中することで、律のことを忘れようとしていた。(そういえば、セレブ妻アカウントも律との離婚と同時に更新できなくなっちゃうな。妻じゃなくて一
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-19
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69. 侵入者の正体と懺悔の言葉

パタパタパタパタ侵入者が玄関をあがり廊下を歩く音がしている。数歩歩くと立ち止まり、バタンッとドアを開ける音が聞こえる。部屋の一つ一つを入って確認しているようで、最初は玄関入ってすぐの洗面所、その次は寝室に立ち寄っているようだった。次に来るのは、私がいるリビングだ―――――(泥棒とか、不法侵入だったら?どうしよう……怖い)カチャッ……リビングのドアノブに手を掛けた音が響き渡る。私は口元を両手で押さえ、身体を硬くして小さくなって隠れていた。バタンッという音と共に、リビングのドアが勢いよく開く音が聞こえてきた。キッチンのシンクから水の流れる音がして、そのあとにパタパタとスリッパで歩く音がせわしなく響いたあとに、ダイニングテーブルの椅子を引くズズズッという音が聞こえてきた。「はぁ……。やっぱりいないか。何をやっているんだ俺は」聞き覚えのあるその声に、先ほどまでの恐怖とは違う、変な緊張感をもったドキドキが胸を襲った。こっそり視線を扉の方に向けると、律がこちらに背を向けてダイニングテーブルの椅子に座っていた。(律?なんで?どうして今、ここにいるの?仕事は?)
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-20
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70. 空白の十日間の理由

少なくとも律から家を出ていったわけではないこと、そして、「試した」と言ったことに律が後悔していることが分かり、私は安堵して顔を上げて軽く簡易ベッドにもたれかかった。すると、その拍子で折りたたまれていたベッドの上に置かれていた枕が、ポトンと小さな音を立てて床に落ちた。「誰だ?誰かいるのか―――?」律が警戒しながら、こちらに近付いてくる。私は部屋の一番隅の壁に隠れていて、目の前はベッドで逃げ場をなくし身動きが取れないでいた。「……凛?」「はい……。お、おかえりなさい」私がぎこちない笑顔を律に向けると、律は帰ってきてからのことを思い出し、照れたように手で口を隠しながら、ぼそぼそと小さい声で尋ねて来た。「もしかして俺がリビングに入ってきてからの会話を聞いていたのか」「あ、うん。しっかりと、試したって言ったことを反省していることも」「あ、あれは…………」「何?違うの?またここで言い訳する気?」「……はぁ。違わない」律は観念したように額に手を当てて、下を俯いたまま絞り出すように呟いている。隠れていた私は下から覗き込むように律をじっと見ていた。律は、恥ずかしさからか目と口元を手で隠している。「そもそもなんでこんなところにいるんだ」話を変えたくて仕方のない律がぶっきらぼうに私に問いかけてくる。「それは……まだ午後四時なのに急に玄関が開く音がしたから、不審者かと思ってビックリして。あなたこそ、急に連絡もなしにいなくなるってどういうこと?」「俺は、出張だ。シンガポールに行っていた」「シンガポール??」「そうだ、今日の午前便の飛行機に乗ってそのまま帰ってきたんだ」(え?十日間もいなくなったのは、嫌気がさしたとかじゃなくて海外出張?それなら私とは関係なく元々、不在の予定だったの?)予想外の結末に拍子抜けした。そして、律の不在を「嫌われたから」だと勘違いして寂しいと落ち込んでいた自分が恥ずかしい。でも、恥ずかしいと思っているのが自分だけではないことに、ついつい笑みが零れる。だって、今、目の前の律は、これ以上ないほど動揺して顔を赤くしているのだから。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-20
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