香澄side「香澄、どこ行っていたの?探したんだよ。あれ、その人は?知り合い?」「そう。私の従兄弟の隼人。隼人、私の友人で大学時代の同級生なの」友人に隼人を紹介をすると爽やかな笑顔で友人たちに会釈をしている。少しうっとりした顔で友人は私に話しかけてきた。「隼人君っていくつ?かっこいいね。香澄の親戚にこんなイケメンがいるなんて知らなかった!」「七個下よ。小さい頃から天使のような美少年だったけれど、いつの間にかこんなに立派な大人になってね。私にとっては弟みたいな存在なんだ」「隼人くんも二次会には行くの?行くなら、私たちと一緒に会場まで行こうよ!」こうして私の友人と隼人の友人とみなで移動することになり、二次会の会場についてからも各々が談笑をしている。隼人は瑠理香やほかの友人に話しかけられて、私も隼人の先輩と話をしていた。「香澄ちゃんって隼人と親戚なの?と、いうことは将来は蓮見家を継ぐ人?」隼人の先輩は、酒が入ったせいか遠慮なく核心に触れてきた。彼の探るような視線は、少しばかり不快感がある。「……そうですね。いずれはそうなるかと思います」
Last Updated : 2025-12-18 Read more