遥side夜になり花蓮と屋敷の中でかくれんぼをして遊んでいた。私が鬼で花蓮を探しているがなかなか見つからない。。(小さい頃は、お布団の膨らみでバレバレだったり、隠れている途中にクスクス笑い声を出しちゃったりしてすぐに見つけられたのに。今は隠れるのも上手になって……難しいわね)花蓮の成長が愛おしくもあり、同時に鬼ごっこを難しくしていることに、私は内心苦笑した。 「花蓮ー、どこかな? もう見つけちゃうわよー」わざと大きな声で呼びかけながらゆっくりと廊下を歩く。リビングでは俊と直人が食後のコーヒーを飲みながらくつろいでいるはずだが、ふと、俊の部屋から微かな物音が聞こえてきた。「花蓮、そこにいるの?俊叔父さまの部屋には、お仕事の大事な書類があるかもしれないから勝手に入ったらだめよ。いるなら出てきなさい」私が扉を開けて声を掛けると、数秒の沈黙の後、書斎の重厚なデスクの下から「ゴンッ」という鈍い音が響いた。「いったーい! ぶつけちゃったぁ……」花蓮はデスクの下に潜り込んでいたようだ。見つからないようにと椅子を限界まで引き寄せていたせいで、出そうとした瞬間に頭を強打したらしい。
最後更新 : 2026-05-11 閱讀更多