すると、律樹が、 「明日、みありの実家、一緒に行ってみたい! 行かない?」と言った。 「え? うん、それは大丈夫だけど……」 驚いた。 「みありが育った街を見てみたい」と言った。 「うん、分かった。私も掃除したいし、行こう!」 急遽、私の実家へ行くことになった。 ※※※※※ 翌朝、律樹は「移動に便利だから、レンタカーを借りた」と言った。 「え? そうなの?」と私は驚いた。 「うん」 社用車は、ずっと運転していたが、特に車は必要がないかなと自家用車は購入していない。 「車、買おうっかな〜」と言っている。 私は、律樹のお財布事情をまだ詳しく知っているわけではないので、なんと言えば良いのかよく分からなかったが、 「欲しいの? 律が買えると思ったら、買えば良いんじゃない?」と言った。 「買えるんだけど……」 「じゃあ良いんじゃないの?」と言うと、 「う〜ん、住む場所のこともあるし、もうちょっと考える!」と言った。 「そうなんだ……」 律樹は何やら考えているようだ。 駅前のレンタカー屋さんまで歩いて行って車を借りた。 SUV車を借りたようだ。 「やっぱカッコイイな」と言った律樹。 「うん、カッコイイね。でも買っても乗るのは、お休みの日ぐらいだよね?」と言うと、 「うん、まあな」 そこから、私の実家がある埼玉県へと向かった。 「俺、こっちの方は初めて〜」 と遠足気分で楽しそうな律樹。 「そうなんだ、特に何ってないけどね。風車
Last Updated : 2025-09-27 Read more