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Lahat ng Kabanata ng 秘密の花: Kabanata 21 - Kabanata 25

25 Kabanata

シングルマザー

「……ン、ギャア」桜の鳴声に反応してウトウトしていた春陽は身体を起こして桜の元へ寄った。桜を抱き上げて胸を除菌ペーパーで一拭きしてお乳をあげると待ってましたと桜は飲みはじめる。出産後一週間の入院だけで無事2人で退院できた。不慣れながらも必死に子育てをはじめたが、3時間毎に与えるお乳とオムツ交換、たまに愚図るのをあやしてと数日で子育ての大変さが身にしみた。それでもやはりこうして桜にお乳を与えている時は幸せだ。必死に飲む桜を見る目は優しく笑んでいる。満足した桜を抱えなおしポンポンと背を軽く叩いて刺激してあげると「ゲフッ」と立派なゲップをはいた。「お腹いっぱいになったからゆっくり寝んねしてね」とスヤスヤ寝息をたてるまで抱っこを続ける。静かに窓越しに敷いた布団に寝かせるとソファに戻る。「ウトウトしてたから少し昼寝でもする?」ゆり子がトレーにティーポットとカップを乗せてきた。「紅茶?」「カモミールとレモンバームのハーブティーよ」独特のスッキリした香りに貰うとこたえる。ゆり子はトレーを置くと2つのカップにハーブティーを注いでくれた。リラックス効果のあるハーブティーをゆっくり口にしていく。「寝ていると本当に天使ね」「よく寝てよく飲んで、たった1ヶ月で1キロ以上重くなるんだもん。腕とかぱんぱんになる時あるもん。凄い速さで大きくなって逞しくてすごいよね、赤ちゃんって」「小さな春陽が抱っこしているとお姉ちゃんが妹を抱っこしてあげてるみたいに見えるからねぇ、」買い物先などで背も低めで割りかし童顔の春陽がママだと言うと驚かれる事は多い。「私、ちゃんとお母さんしてるよ」そう言葉にしたけれど春陽の瞳には褒めて褒めてと甘えの感情があらわになっていた。「そうね、春陽はいいお母さんだわ」フフっと微笑みながら春陽の頭を撫でてあげる。それを気持ちよさげに受けいれながらその時間を楽しんだ。「そうだ」春陽は伝える事を思い出した。「明日は昼間に舞ちゃんと公園に散歩に行くからお昼はいらない」「明日は寒くないの?」「昼頃は風が吹かないみたいだし気温も18度位まで上がるみたいだから公園で少し散歩しようと思って」「そう、気をつけて行ってね」「うん、……それでね、おばあちゃん」「まだ何かあるの?」「私、車の免許を取ろうと思ってるの」ゆり子は目を見開いた。身
last updateHuling Na-update : 2025-11-16
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正木 廉

店の入口は厨房からわずかに見えるようになっていた。客が来店するとどんな客層か程度に確認をしていた。店を開店させた直後位にベビーカーを押して来店した女性2人組も確認程度に見てそれだけの認識に留まっていたのだが。ふと、1ヶ月程前に大きなお腹を抱えて来店した女性を思い出した。--あの子か?何処かで見かけた事があるように感じたからか記憶していた子だった。髪型はかなり短くなっていたがクルッとカールした髪の感じに丸い瞳が身長の低さと相まって何かの小動物に見える。ウサギかリスか、いやハムスターか?冗談混じりに考えるがすべてにおいて可愛いという印象だった。自分よりいくつか若そうだがもう結婚して子供もいるなんて大変だな、と感じただけで。個人的な意見はそれだけだった。頼んだデザートにアイスとフルーツを加えたのも本当に他意はなく、出産に対してのサービスだったのだ。見た目も真逆と言っていい、彼女の連れがまさかナンパ扱いしてくるとは思いもよらなかった。アイドルをしている時も今もナンパするほど異性に困った事はなかったし、見た目のタイプというならば彼女の連れの方がタイプに近いだろう。しかし、あの子がシングルマザーだとは思いもよらなかった。イメージでは相手に好かれて優しくされて幸せな家庭をもっているのだが……。ランチ営業を終えて賄いの準備をしながらそんな事を考えていた。トゥルル、トゥルル。廉のスマホが鳴る。発信者をみてすぐにスマホを手にした。「もしもし」廉は懐かしい相手に話しかける。「そっちはまだ夜中だろ?」相手はニューヨーク在中。日本で14時をまわった時間ならばあちらは夜中の0時をまわったばかりだろう。『あぁ、0時になったばかりだよ』「珍しいな、忙しくて電話もできなかったんじゃないのか?」『忙しかったよ、早く日本に帰りたい』「……帰って来れそうなのか?」大学卒業式を待たずに父親の命令でアメリカの提携会社へ行かされた友人とは中々連絡もとれないでいた。電話も数ヶ月ぶりの事だ。「年内?」『嫌、それは流石に無理だな。早くても来年春かな』「そんな先じゃないだろ」『俺は今すぐ帰りたいけどな……』「仕事がうまくいってないのか?ずいぶんと弱気な声じゃないか?」『仕事は順調すぎる位だ、じゃなければまだ帰れそうなんて言えない。ただ……』「……ただ?」
last updateHuling Na-update : 2025-11-18
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不本意な見合い

間宮愛美の元に友人などが集まり早めのクリスマス会という名のパーティーを楽しんでいた。「明日は何時に発つ予定なの?」長年の友人浅田麻里が聞いた。「9時発の予定よ」「年明けまでアメリカだなんてさみしくなるわ」豪華なメンバーの中にいても存在感が秀でている愛美の周りには自然と人が集まっていた。「愛美さんはアメリカに行かれるの?」「アメリカのどちらに?」質問がとぶが愛美本人は答えず隣に立つ麻里が皆の質問に答えていく。「明日からニューヨークに行くのよ」「この時期のニューヨークでは寒いのではないですか?」場所を聞いた女性の1人が不思議そうに問う。「愛美は観光に行くわけじゃないもの」「あら、じゃあ今の時期に態々ニューヨークにまで行く理由は?」他の女性が興味深気に聞いた。「お見合い相手に会われるんですよね」何故だか本人よりも勝ち誇ったように麻里が言った。「まぁ!」そんな話しが大好きな年頃の面々が更に興味深く聞く。「お相手は?」「相手は……」名前を言おうとしたところで愛美がそれを遮る。「まだ決まっていない相手の名前を言ってうまくいかなければ私が笑いものになってしまうわよ」ふふっと微笑みを浮かべて制した。「愛美をふるような相手はいないわよ」麻里は断固として言った。「そうだといいけれどね。皆さんには来年紹介できればよいと私も思うわ」ニコリと美しい唇に笑みをつくった。「楽しみにしていますわ」周りはそれ以上相手の追求はしなかった。麻里は相手の名を言えず残念そうだったがすぐに愛美の隣で笑顔を作り橋渡しを続けた。--九条慶司。次にこのメンバーが集まる時は必ず婚約者として隣に立っていてもらうわ。愛美は笑顔の下で獲物を狙う猛獣のような鋭さをその目に宿したが誰かが気づくことはなかった。12月25日17:30。レオナードピクチャーズ社内専務室で1人机にむかっているところへやってきたのは秘書という名のお目付け役、佐々木潤(ささきじゅん)だ。「あと30分で約束の時間になるぞ」その言葉をまったく気にする事なく書類に目を通していく。「慶司、いい加減用意してくれないか」「……」また1枚と書類をめくる。佐々木はハァァとため息をついた。「相手のお嬢さんはわざわざ日本から来ているのに、お前が行かないはないだろ」「ならばお前が行って相手を
last updateHuling Na-update : 2025-11-22
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運転免許

--眠い。ただただ正直な思いはそれだけだった。生後4ヶ月を過ぎ桜の首もすわるようになり少しばかり離乳食も始めだした3月はじめ。母乳は完全にやめた事もあり春陽は教習所へ通いだしていた。その教習所の学科時間は春陽にはまるで子守唄の流れるベッドの中の様なものだった。眠気に必死にあらがうがまぶたが重い。なんとか耐えぬくと事務室の機械で空きの時間に次の予約を入れる。「あら?なんか見た事ある人がいる」後ろからそんな声が聞こえたので振り返ると2人の人影があった。「本当だ、こんな所で会うなんて」「……あ、浅田さんと石川さん?」中学校卒業ぶりでも誰だかはわかった。浅田麻里と石川由宇の2人だ。「久しぶりだね、渡辺さん」「いつぶりかな、中学?」「渡辺さんて何処の高校に行ったんだっけ?」「今何してるの?大学?」「え、大学?何処?」春陽の答えなどいらないとばかりに2人だけで会話が続いていく。小学生時代のあの事があってから会話を交わした記憶などほとんど無い。中学校に入ってからはクラスも別れた為顔すらほとんど合わせなかった2人だ。見かけたくらいで声などかけなくてもいいのに、と春陽は内心で思った。「渡辺さん?」黙り込みぼうっと2人を見ているだけの反応がつまらなかったようで麻里が呼んだ。「え?」2人の話しを大して聞いていなかった春陽は間の抜けた返事になってしまう。麻里て由宇がイラっとしたのがわかる。それでも春陽は気に留めようとはしなかった。「外に人を待たせているから私は帰るね」この場を去る為についた嘘ではないが、早くこの2人から離れたくて春陽はそう告げると出口に歩きだす。「ちょっと……!」待ちなさいよ、と追いかけてくる。「久しぶりに会えた事だし、いい話しをしてあげようって思ったんだから聞きなさいよ」ならば先に言えばいいのに、と思う。「渡辺さんて、確かエアネストのファンだったよね」春陽が周りに公言していなくてもちょっとした持ち物などでわかっていたのだろう。でも今更そうだった、でどんないい話しになるのだろうか。「愛美がお見合いしたのよ」--愛美ちゃん……。笑顔を絶やす事なく周りに接するけど多分誰よりも人を蔑みている人。春陽は日本人形の様だった愛美を思い出す。「相手は九条グループの跡取り九条慶司さん。渡辺さんにわかる様に言うと元エ
last updateHuling Na-update : 2025-11-24
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はじめての買い物

ウィルモットでゆっくり食後のドリンクを飲んでいると廉がやってきた。「これ。試作のプリンだけど食べてみて」「プリン、2個ある……」春陽と舞の前にそれぞれ2つのプリンが置かれた。「こっちのプリンは卵と牛乳と砂糖だけで作ったいわゆる昔ながらのプリン。こっちは卵黄と牛乳、生クリームと砂糖で作ったプリン。どちらがいいか決めかねてて。2人の意見聞こうとしているんだ」春陽と舞がそれぞれプリンを口にするのを廉は横で見ている。「もうすぐ春休みだし、公園が賑やかになると子供連れの客が増えるから作ってみたけどどちらがいいかな?」「私ならこっちが好きね」舞はトロっとした生クリームを使ったプリンを選んだ。「渡辺さんは?」ゆっくり味わっている春陽もトロっとした柔らかな生クリーム入りを美味しいと思ったが。「私はこっちが好きかな、コレに生クリームとチェリーがのっていたら最高」まさしく「昔ながら」のプリンだった。子供の頃に母と祖母3人で行ったレストランで食べた懐かしい味がした。食後に出される生クリームと缶詰の真っ赤なチェリーがのったプリンがとても好きだった。「懐かしい味がする」懐かしい風景を思い出して春陽の口元に笑みが溢れた。「そう、よかった」「まあ、私も硬めのプリン好きだからいいんじゃない?」「え、私も生クリームのプリンすきだよ?」舞の言葉に春陽が慌てて言ったが、舞が言った意味を理解して春陽が言ったわけでは無かった。--まだまだまったく眼中に入ってないわね。春陽の反応に舞はニコニコと笑っていた。「それじゃあ、そろそろ出ようか」気分がいいウチにさっさと帰ってしまおうとする。「そうだね」しばらくおとなしくしていた桜もさすがにそろそろぐずりだすかもしれない。ベビーカーを覗き込むと桜はまだスヤスヤと寝息をたてている。「桜ちゃん、まだ寝てるね。ならもう一杯何か飲む?」廉の言葉に断りの言葉を返したかったがプリンのおかげで何か飲みたいのが正直な感想だった。「なら私はコーヒー」遠慮と言う言葉は存在しないとばかりに頼んでいる。ウィルモットによく来店するようになり、廉からたまにサービスをしてもらいながら話しをするようになってこの感じが続いている。「じゃあ私はアイスコーヒーで」空いたコップをトレーにのせて廉は一度奥に戻って行った。「まったく、気があるなら
last updateHuling Na-update : 2025-11-29
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