【金こそパワー】ITスキルで異世界にベンチャー起業して、金貨の力で魔王を撃破! のすべてのチャプター: チャプター 61 - チャプター 70

71 チャプター

62. 揺らぐ神秘

 芝生エリアの奥に機械設備が並ぶ産業エリアが見えてくる。「さて、そろそろ着地するぞ」 ネヴィアはタケルの手をギュッと握りなおす。柔らかでしなやかな小さな手の暖かさにタケルは困惑する。こんなにも柔らかく温かな感覚を、コンピューター処理が生み出しているということに理解が追い付かなかったのだ。 はぁぁぁ……。 タケルはギュッと目をつぶって首を振る。「お主、何やっとる!? 着地姿勢を取らんかい!」 ネヴィアは一喝すると、タイミングを見計らいながらスプレー缶状のものをふかし、ガラスづくりの小さな建物へと降りていく。「そーーれっとぉ!」「あわわわ! 危ない危ない! ふぅぅぅ……」 何とか無事着陸成功した二人。 そこは地下鉄の出入り口のようにも見えるエレベーターだった。       ◇「おーし、ここじゃぁ!」 ガラスでうす青く見えるエレベーターに乗りこんだ二人。ネヴィアはエレベーターの操作パネルにキーをかざした。 ヴィーッ! 警告音が響き、ドアが閉まる。 エレベーターはスーッと滑らかに地下に降りていくと、ガコン! と急に止まり、今度は横に移動し始めた。 へ?「秘密の格納庫ってことじゃよ。くふふふ……」 ネヴィアは驚くタケルを見ながら楽しそうに笑った。どうやらとんでもないところに連れていかれるらしい。 タケルは一体何が始まるのか予測のできない展開にキュッと口を結んだ。 ポーン! 格納庫に到着したエレベーターのドアが開くと、そこには薄暗いガランとした空間が広がっていた。「ほほぅ。瀬崎様は結構お好きと見える。くふふふ……」 ネヴィアは楽しそうに笑うが、タケルには空っぽの格納庫の何が楽しいのか分からず、首を傾げた。「あれ? シャトルに乗りに来たんじゃないの
last update最終更新日 : 2025-12-23
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63. 六十万年の試行錯誤

「燃料レベル、ヨシ! 航路クリアランス、ヨシ! ナビゲーションシステム起動! 緊急脱出システム、アームド!」 モニター内の各種計器を確認するネヴィアの声が、コックピット内に響く。オレンジ色で統一された船内のインテリアは洗練されており、機能美を追求した計器やスイッチの配置を含めてアートのような調和が見て取れた。シートは革張りソファのように身体を優しく包み込み、フロントガラスは広く、視界は良好で、放射状に走るピラーが宇宙船らしさを感じさせる。 いよいよクレアを救うため、危険な宇宙航海に出発するのだ。その想像もしていなかった事態に緊張し、タケルはシートベルトを締めながら、バクバクと早鐘を打つ心臓を持て余した。「オールグリーン! エンジン始動!」 ネヴィアはヘッドレストに頭をうずめ、緊張した面持ちでガチリと赤いボタンを押し込んだ。 キュィィィィィ……。 高鳴っていく高周波がコクピット内に響く。どこからともなくオゾンのような刺激臭が漂ってきてタケルは顔をしかめた。「ゲートオープン!」 前方の大きな扉がガコッと大きな音を立てながらずれ、ゴォォォォと空気が漏れていく盛大な音が響き渡った。 次第に音は失われ、周りが真空になるとゆっくりと扉が開いていく。見えてきたのは満点の星々を縦断する雄大な天の川、そして、壮大な海王星の長大な水平線。いよいよ宇宙に飛び出すことにタケルは思わず息をのんだ。「さーて、無事に帰ってくるぞ! シュッパーツ!」 ネヴィアがポチっとモニターの【射出】ボタンをタップする。 ギギギッ! 足元から何かがきしむ音がしたと思った瞬間、強烈なGがタケルを襲った。 グォッ! 一気に流れだす景色……。そう、シャトルはカタパルトで射出されたのだった。「よっしゃー! 行ったるでー! エンジン全開やーっ!」 ネヴィアはノリノリで叫ぶと、スロットルをガチガチガチっと一気にMAXに上げ、操縦|桿《かん》をグッと倒した。 うひぃぃぃ!
last update最終更新日 : 2025-12-24
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64. 太ももの美しいライン

「一体女神様は何を考えてこんなことを?」「知らんがな。本人に聞いたらどうじゃ? ただ、やった人の元にワシらが生まれただけとも言えるな。つまり無数の試行の中で、こういうことをやった人だけ認識されるってことじゃろ。それが宇宙の意志……じゃろうな」「宇宙の意志……。宇宙に意識があるってわけじゃなくて、確率的な話の集大成の結果、それが選ばれたように見えるってこと……なのか」「観測者からはそう見えるという話かもな。ただ、女神様も自分の手でこんなものは作らんよ。全部やっとるのはAIじゃ。要はAIをうまく飼いならしたか……それとも……」 ネヴィアはそう言いながら肩をすくめた。「はぁ……。何とも壮大な話だね。女神様以外の人はどうしてるの?」「みんなもう何十万年も前に寝てしまったそうじゃ」「えっ!? では、この世界を創った人類はもう一人しか残っていない?」「そうじゃな。人類はな、AIを開発するとなぜか少子化になり、長寿に飽き、ひっそりと消えていくんじゃ」 ネヴィアは渋い顔で首を振る。「そ、そんな……」「だから新たな地球を創り続ける必要があるってことじゃな」「はぁ……」 タケルはあまりにスケールの大きな話に圧倒され、大きく息をつく。 六十万年の壮大な試行錯誤の結果、自分が生まれ、紆余曲折を経て今、その本質に向けて宇宙を旅している。それはまるで夢のような現実感のない話であったが、それでもなぜかタケルにはこうなるのが必然であったかのように感じられてしまうのだった。 徐々に近づいてきた海王星は、満天の星の中、澄み通る深い碧の壮大な美しい円弧を描き、タケルの胸にグッと迫る。この風景は一生忘れないだろうと、タケルはしばらく瞬きもせずにじっと見つめていた。         ◇ その
last update最終更新日 : 2025-12-25
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65. 驚異のピコピコハンマー

 コォォォォォ……。 今まで無音だった宇宙空間だったが、徐々に何かの音が響いてくる。『およ?』 シアンはキョロキョロと辺りを見回した。そして、海王星がもう目前にまで迫っているのを見るとギリッと奥歯を鳴らし、ネヴィアをにらんだ。『お前、大気圏突入で僕を焼く気だね? ふーん、どうなるかやってみようか?』 ネヴィアは目をギュッとつぶり、ガタガタと震えるばかりだった。 やがて風きり音が激しく船内にも響き始め、フロントガラスもほのかに赤く輝き始める。 その中でシアンはまるでサウナで暑さに耐えるように、歯を食いしばりながら超高圧と灼熱に耐えていた。 そもそも宇宙空間で生身になっていること自体意味不明なのに、大気圏突入にまでつきあっているこの少女にタケルは絶句してしまう。 くぅぅぅ……、ぐあぁぁぁぁ! 断末魔の叫びがスピーカーから流れた直後、シアンが閃光を放ち、激しい炎を伴いながら燃え上がる。目の前で燃え上がる少女の凄惨なさまにタケルは思わず目を覆った。 さすがの大天使も生身の大気圏突入は厳しかったようである。 しばらく激しい轟音が響いていたが、徐々に落下速度が落ちてきて風きり音も落ち着いてくる。 タケルが目を開けると、目の前には黒焦げになった『人であったモノ』がべったりとフロントガラスに張り付いており、そのホラーな情景に叫び声をあげた。 ひぃぃぃ!「くぅぅぅ……。やってまった……」 ネヴィアは頭を抱えて突っ伏している。大天使を殺してしまった場合、一体どんな罪になるのか分からないが、ネヴィアの様子を見るに相当にまずい様子だった。「ど、どうするのこれ……?」 恐る恐るタケルは聞いた。「どうもこうも……」「バレ……ないの?」「バレる…&hel
last update最終更新日 : 2025-12-26
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66. 星間の狂風の弟子

「ほう?」 シアンは嬉しそうにタケルの方を見てニヤリと笑う。「我々はただ、理不尽に殺された少女を生き返らせたい、ただそれだけなんです!」 タケルは今までのこと、どうしてもクレアを生き返らせたいということを切々と語った。「まぁ、そんなことだろうと思ってたんだよネ」 シアンは肩をすくめ、つまらなそうに首を振る。「見逃してください! お願いします!」 タケルは必死に頭を下げる。ここで否定されたらもはやクレアは生き返らないし、自分たちは重罪人で処罰されてしまう。どうしても見逃してもらうしか手がなかった。 しかし、シアンは碧い目をギラリと光らせ、腕で×印を作る。「ダーメッ! 人を生き返らせたい、それはみんな思うの。でも、そのたびに生き返らせていたら世界は大混乱だよ? 世界を健全に保つには新陳代謝が必要。これは鉄則だゾ!」「そこを何とか!!」「ダメったらダメ! これは厳格な規則なの!」 完全に拒絶されてしまって、タケルには道がなくなった。もちろん、彼女の言うことは正しい。死んだ者を生き返らせるのは世界にとって禁忌だろう。だが、だからといってクレアの死を受け入れるわけにはいかない。シアンの納得できる条件とは何だろうか? タケルは必死に考え、究極の条件を思いつく。それはタケルの出せる最後の条件だった――――。「だったら……。等価交換……させてください」「等価……交換……?」「そうです。僕の命を……彼女の命に代えてください」 タケルはシアンの目を真っ直ぐに見つめ、全ての想いを乗せて言い放った。「お、お主! 何を!」 ネヴィアが慌てて止めに入る。「クレアは僕のために死んだんだよ! 生き返るならこの命は惜しくない!」 タケルは自然と湧いてくる涙を押さえられず、ポロリとこぼした。「本気…&h
last update最終更新日 : 2025-12-27
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67. 死のジェットコースター

 タケルはその美しい輝きに魅せられる。「綺麗……ですね……」 しかし、シアンは余裕のない様子で眉間にしわを寄せ、何やら渾身の力を振り絞り始めた。 徐々に成長していく水の球……。やがて、それは直径数キロの巨大なサイズにまで膨れ上がっていく。 シアンは満足げな表情でふぅと息をつくと、水筒を取り出し、ゴクゴクとアイスコーヒーでのどを潤した。「水玉で……どうするんですか?」「まぁ見てなよ。面白いよ! くふふふ……」 見れば貨物船の輝きが一層増して、まぶしいくらいの閃光を放っている。全長三キロにも及ぶ巨大なコンテナの集合体はノズルスカートを前面に出し、大気と激しく反応しながらマッハ二十の超音速で海王星へと降りてきているのだ。 見る見るうちに大きく見えてくる貨物船。それは吸い寄せられるように一直線に水玉を目指した。「まさか、衝突させるんですか!?」 ネヴィアは叫んだ。マッハ二十とは銃弾の二十倍の速度である。そんな速度で水に突っ込んだら大爆発を起こしてしまう。「ピンポーン! そんなシーン今まで見たことないでしょ? くふふふ、楽しみっ!」 シアンはいたずらっ子の笑みを浮かべて笑う。「いやちょっと、マズいですって! こんなところに居たら巻き込まれますよ!!」「だーいじょうぶだってぇ! ネヴィアは心配性だな。がははは!」 パンパンとネヴィアの背中を叩くシアン。「乗務員はどうなるんですか?」 タケルは恐る恐る聞いた。「テロリストの話があった時点で退避済み。あれは自動運転だよ」「貨物は捨てちゃうってことですか?」「テロリストに汚染された貨物なんて恐くて使えないからね。焼却処分さ」 シアンは渋い顔で肩をすくめる。「でも、貨物船は……もったいないのでは?」「そん
last update最終更新日 : 2025-12-28
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68. クリスタルコンピューター

 シャトルは海王星の中へと降りていく。雲を抜け、深い碧へとどんどん降りていくと白い霧の層に入ってきた。それをさらに碧暗い奥へと降りていくとやがて闇に包まれていく。 ヘッドライトをつけ、まるで深海のような暗闇をさらに下へ下へと潜っていく。「こんなところに……本当にあるの?」 タケルは不安になってネヴィアに聞いた。「普通そう思うわな。何もこんなところに作らんでも……」 ネヴィアはグングンと数値が上がっていくモニターの深度計を見ながら、肩をすくめる。 さらにしばらく降りていくとモニターに赤い点が表示されはじめた。一列に並んでいる点にはそれぞれ四桁の番号が振られている。「あー、うちの星は3854番じゃったな……。お、あれじゃ!」 ネヴィアはそう言いながら点の一つへと近づいて行く。ヘッドライトにはチラチラと雪のような白い粒が舞って見える。「これが……、ダイヤモンド?」「そうじゃが、このサイズじゃ宝石にはならんな。カッカッカ」「これ、もっと深くまで行くと大きいのがあるんだよ? くふふふ……」 シアンは楽しそうに笑う。「ちょ、ちょっと待ってください。そんな深くまで潜れる船なんてないですよね?」 ネヴィアは怪訝そうな顔で聞いた。「僕の戦艦大和ならいくらでも大丈夫! エヘン!」 シアンは意味不明なことを言って自慢げに胸を張る。「ほら、もうすぐ見えてくるぞー」 ネヴィアは面倒くさい話になりそうだったので、聞かなかったふりをして前を指さした。 やがて、暗闇の中に青白い光が浮かび上がってくる。それはまるで深海に作られた基地のようにダイヤモンドの吹雪の中、幻想的に文明の明かりを灯していた。 近づいて行くと全容が明らかになってくる。漆黒の直方体でできた武骨な構造体は全長一キロメートルほどあり、継ぎ目から漏れる青白い光が表面に幾何学模様を
last update最終更新日 : 2025-12-29
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69. 奇跡の御業

 虹色の光の洪水を浴びながら、しばらく通路を進むとやがて巨大なサーバーが見えてくる。それは十階くらいぶち抜いた、もはや巨大なタワーともいうべきサーバーだった。 ほわぁ……。 タケルはその精緻な虹色の光に覆われたタワーを見上げ、感嘆のため息をつく。光は漫然と光っているのではなく、一定のリズムを刻みながら、塔全体として踊るようにいくつもの光の波を描きながら現代アートのように荘厳な世界を作り上げていた。「ここがジグラートの中心部、|神魂の塔《サイバーエーテル》じゃ。お主の星の全ての魂はここに入っておる」 ネヴィアは|神魂の塔《サイバーエーテル》に近づき、そっとキラキラと輝くクリスタルでできたサーバーをなでた。「えっ!? 全員ここに? じゃあ、僕もクレアもここに……?」「そうじゃ、お主は……あれじゃ」 ネヴィアはキョロキョロと見回すと、少し離れたところのサーバーを指さした。「へっ……? こ、これ……?」 そこには他のサーバーと変わらず、微細にあちこちが明滅するクリスタルがあるばかりである。「よく見ろ! これじゃ!」 ネヴィアが指す光の点を見ると、黄金色の輝きがゆったりと眩しく輝いたり消えそうになったり脈を打っていた。それにとても親近感を感じたタケルは不思議に思ったが、よく見るとそれは自分の呼吸に連動していたのだ。息を吸うと輝き、吐くと消えるようだった。 えっ!? 驚いた刹那、黄金色の輝きは真紅に色を変え、鮮やかに光を放った。 こ、これは……?「どうじゃ? これがお主の本体じゃ」 ネヴィアは嬉しそうにニヤッと笑う。「こ、これが……僕……?」「信じられんなら引き抜いてやろうか?」 ネヴィアはクリスタルのサーバーをガシッと掴む。「や、止めて
last update最終更新日 : 2025-12-30
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70. 白雪姫?

「ク、クレア……? おい!」 必死に声をかけるタケルだったが反応がない。「これはキス待ちじゃな。カッカッカ」 ネヴィアはつまらない冗談を言って笑う。「な、何をふざけたことを!」 真っ赤になって怒るタケル。「いやいや、太古の昔からお姫様はキスで目覚めるって決まってるんだゾ!」 シアンもニヤニヤしながら、唇を突き出してキスのしぐさを見せる。「えっ!? 本当……なんですか? 嘘だったら怒りますよ!」「あっ! 急がないとクレアちゃん消えちゃうよ! 早く早くぅ!」 いたずらっ子の笑みを浮かべてシアンは煽った。「えっ!? ちょ、ちょっと!」「キース! キース!」「キース! キース!」 ネヴィアもシアンもニヤニヤしながら手拍子で煽った。「ちょっともう! 嘘だったら怒りますからね?!」 タケルは何度か深呼吸し、じっとクレアの整った小さな顔を見つめる。愛おしいクレア……。 目をつぶるとそっと、クレアの唇に近づいて行くタケル……。 そのぷっくりと赤く熟れた唇に触れようとした時だった。「あれ? タケル……さん?」 いきなりクレアが目を覚ます。「うぉっとぉぉぉ!」 タケルは焦ってのけぞった。「ど、どうしたんです……か?」 クレアはタケルに抱かれている事に焦り、真っ赤になって聞いた。「い、生き返った……。よ、良かった……」 タケルは冷や汗を流しつつも、生き返ったことにホッとしてへなへなと座り込んでしまう。「なんじゃ、早くやらんから……」「つまんないの!」 ネヴィアとシアンはつまらなそうな顔をしたが、タケルは真っ赤に
last update最終更新日 : 2025-12-31
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71. やっぱり和牛

「んほぉ……。美味い……。肉はやっぱり和牛に限るねぇ……」 シアンは恍惚とした表情でうっとりと目を閉じる。「焼かないとお腹壊しますよ……」 そんなシアンをジト目でにらみながら、ネヴィアは甲斐甲斐しく肉をロースターに並べていった。「大丈夫だってぇ!」 シアンは目を輝かせながら次を取ろうと箸を伸ばす。 カッ! シアンのステンレスの箸を、衝撃音を放ちながら女神が箸でつまんで止める。「あんた! 一人で全部食べる気なの?」 女神は琥珀色の瞳をギラリと光らせ、シアンをにらんだ。「肉は早い者勝ち……」 シアンはキラリと碧眼を輝かせると、目にも止まらぬ速さで次々と箸をロースターめがけて繰り出し、女神は負けじと防衛し続けた。 カカカカカッ! 激しい攻防の衝撃音が部屋に響きわたる。「へっ!?」「ひぃぃぃ」「またか……」 一同は唖然として、この世界の創造者と宇宙最強の二人の、世界を揺るがしかねない攻防を見守った。「隙ありっ!」 シアンは左手を素早く伸ばし、なんと手で肉をつかむ。「甘い!」 女神はテーブルをこぶしで叩き、ロースターの周辺から衝撃波を発生させた。 それはシアンの手を吹っ飛ばし、トモサンカクは宙を舞う――――。 へっ!? あっ!? うわっ! みんなが驚く中を、トモサンカクは光の微粒子を纏いながらクルクルと回り、ドアの方へとすっ飛んで行った。「ハーイ! ピッチャーお持ちしましたぁ!」 間の悪いことにガラララと、ドアが開く。 一同は青くなってそのドアへと飛んでいくトモサンカクを目で追った――――。 くっ! ソリスは瞬時に席からドア前まで移動すると、パシッとトモサンカクをはたいてロースター
last update最終更新日 : 2026-01-01
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