جميع فصول : الفصل -الفصل 93

93 فصول

鎌とオカマ

「あらぁん、やだわぁん、負けちゃったのね」 精も根も尽き果てているモモ達はその声を聞いてイラッとした。 アシノは無言でビンのフタを連射する。 オカマ魔法使いのウトナは防御壁を作って難なく過ごしたが、その後ろで「いでででで」と声が聞こえた。「ウドナ様、オラも守ってほしいだ!」「お黙り! その鎌を振り回して弾きなさい!」 声の主は若い娘、見た感じ俗に言う芋娘で、ムツヤよりも鈍った言葉を使う。「だっで、鎌に鎖が付いてるだけでほんどに裏の道具なんだべやか?」「探知盤にも反応してるし裏の道具よ!! はやくあいつらをやっちゃいなさい!」 芋娘はうぅ。と言いながら前に出てくる。「食らいなさい、プリティビーム!!」 ウトナは裏の道具の杖を使い、感情を暴走させる光線を乱れ打ちした。 所々で爆発音が聞こえるので通常の攻撃魔法も混ぜているのだろう。 それぞれ丈夫そうな木の裏に隠れて魔法攻撃をやり過ごす。 ウトナの後ろでは芋娘がグルグルと鎌を振り回し始めた。謎の多い武器なのでこれが合っているのか本人ですら分からない。 しかし、そこは摩訶不思議の裏の道具。鎖の部分が飴細工のように伸びて攻撃範囲が広くなる。「いいわぁん、やっちゃいなさい!」「へい!」 ガスっと木に鎌が刺さると鎖が縮み始め。「あああああぁぁぁぁ!!!」 鎖を手に絡めている芋娘はそこ目掛けて吹っ飛んでいった。「ふばち!」 そして木に激突し、下の茂みに落ちる。「なにやってんの!」 ウトナはイライラして言う。 そして、茂みから出てきたと思ったら、ヨーリィに右腕を後ろで拘束され、首元にはナイフが近付けられていた。「本当になにやってんのおおおぉぉぉ!?」「プリティビーム!!!」 ウトナはヨーリィに対してダメ元で杖を振る。 ヨーリィはこの杖は効かないのだから避ける必要もないのに、容赦なく芋娘を盾にした。「亜人共をぶっ潰す! 亜人共をぶっ潰す! 亜人共をぶっ潰すんだべ!」 一応はキエーウのメンバーらしく、亜人を憎んでいることがわかる。 ウトナは呆れて頭を抱えたが、懐の連絡石が震えた為、作戦を切り替えた。「さっさと道具を返しなさい!」 ウトナは爆破魔法を芋娘ごとヨーリィに喰らわせようとする。間一髪ユモトの防御壁が間に合う。「あんた! 仲間じゃないの!?」 ルーが言うとウト
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レッツゴー拷問師 1

「近くの裏の道具の反応は私達以外に無いわね。あのオカマが遠ざかってく点と…… こっちに物凄いスピードで向かってくる点。多分ムツヤっちね」 ルーが探知盤を取り出して言うと皆、安堵する。「やだーやだー能力返せバカ女神ー!!!!!!!」「モモちゃん、その子が逃げないようにしっかりと取り押さえていてくれるかしら」「はい、わかりました」 2人は同じ返事をした。ヨーリィとユモトは魔力が切れかけなのでモモが芋娘を拘束することにした。モモが近付くと芋娘は騒ぎ出す。「オーグになんが触られたくねえだ!! っく、殺せ!!!」 おそらく人間が窮地の際にオークに言う言葉1位をぶつけられ、モモは少し心が痛んだ。「殺しはしない。少し大人しくしていて貰うだけだ」「やだー近付くなー!!!」「やだーやーだービンのフタなんかいらないやーだー!!!」「うっさいわね!!!」 芋娘と共にずっと騒いでいるアシノにルーはキレる。モモは芋娘の両手を後ろで組み上げた。 しばらくの間、芋娘の叫び声とアシノの叫び声の汚いデュエットが響き、一同はうんざりとしている。「ムツヤっちー!! 早く来てくれー!!」 耳を抑えながらルーは言った、するとそれと同時に森の奥から人影がぶっ飛んできた。「皆さん、無事でじだか!?」 見覚えのある顔と訛り、ムツヤだ。「やーっと来てくれた。私達は無事よ、ヨーリィちゃんの魔力が少ないぐらい。それよりもアシノの頭をスッパーンと叩いてあげて!! 見てらんないから!」 やだやだーと地面に寝転がってバタバタしているアシノを見てムツヤは「……はい」と返事をした。 頭に衝撃を感じてアシノは正気に戻る。 そして、ゆっくりと記憶を辿り光線を浴びたことと、駄々っ子状態になっていたことを思い出した。「もうやだ……」「正気に戻ったんだからイジケてないの!! カバンはムツヤっちが取り返してくれたし、キエーウも追い払って、1人拘束できたんだから」「そうだな……」 アシノは目をギュッとつむってゆっくりと開け、芋娘を見る。「キエーウの事、洗いざらい吐いてもらうぞ」「ひっ」 勇者の迫力に圧されたのか小さく怯えた声を出す。ムツヤ達はエルフの村に戻ることにした。 ムツヤのカバンから取り出したロープで縛られ、芋娘は歩かされる。「勇者アシノ様!! ご無事でしたか!?」 村へと
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レッツゴー拷問師 2

 音の妨害魔法は使用者が外にいる場合、使用者にだけは音が聞こえる。 ムツヤが何かの気配を察知したらしくハッとした顔をした。それを見逃さずアシノは尋ねる。「何かあったのかムツヤ?」「いえ、中で何か倒れる物音がして」 それを聞いて迷わずアシノは小屋の扉を開けた。「ルー、どうした…… って何してんだ!?」 扉の先ではリースが椅子に縛られたまま泡を吹いて倒れている。「な、何もしていないわよ!!! 私の愛情たっぷり手作りクッキーを食べさせただけで」「とんでもないことしてんじゃねーかよ!!!」 悪い勇者と良い召喚術師作戦は『料理の腕の悪い召喚術師』によって見事に失敗した。 リースは夢を見ていた。今はなき母親の体温を頭に感じて眠る夢だ。「おっかあさん!!」 そう言ってリースが飛び起きると、上半身を抱きかかえて居たモモはビクッと驚く。「……って、オーグ!! 触んな!! オーグになんて触られたくねぇだ!!」 リースの自由になっている右手がモモの頬をピシャリと叩いた。だが、モモは怒るでも悲しむでもなく、表情を変えずにいた。「お前の身の上は聞いた。私の同族が本当に済まない」 それを聞いてバタバタ暴れるのをリースは辞めた。「謝って済む問題じゃねぇべ!!!」「すまない、それでも謝ることしか私にはできない」 リースは脱力してモモにもたれ掛かかる。「もしかしたら……」 モモはポツリという。「もしかしたら、私もお前みたいに人間を憎んでいたかもしれない…… いや、正確には一時だが恨んでいた」「私の村に、キエーウの1人が来て村人を無差別に斬り殺していった。私の妹も深手を負い、ムツヤ殿が居なければ危なかったかもしれない」 それを聞いてリースはモモの顔を思わず見る。「私は、私は出来れば人と憎み合いたくない。綺麗事だろうが、キエーウのメンバーも…… できれば殺すことはしたくない」 リースはルー特製の愛情たっぷり毒クッキーのせいで体が痺れているのもあるが、完全にモモに体を預けていた。「沢山の犠牲を出したくはない。裏の道具をむやみに使えば不幸になる」「だども!!」 何かを言いかけてリースは黙った。その後、言葉を出す。「何が言いてえだ……」「リース、キエーウの本拠地を教えてくれ。ムツヤ殿が入れば犠牲は少なく…… いや、犠牲無くしてキエーウを壊滅できる
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