Todos los capítulos de 罪の鎖に繋がれた没落令嬢は猟奇領主の執愛に溺れる~ローレライの夜想曲~: Capítulo 71 - Capítulo 80

96 Capítulos

第70話 甘い悪癖に蕩ける心

「あの、ルイ……」 案の定だった。途端にイルゼの声がして、ルードヴィヒは何食わぬ所作で紙を裏返した。「ん。イルゼ、どしたの?」 湯浴みを済ませたばかりだろう。紺色のワンピース状のナイトドレスを纏った彼女はおどおどとベールから顔を覗かせていた。「あの。メラニーがもうすぐお夕飯を運んでくるみたい。今日も私の部屋でいいですかって」「うん、良いよ。じゃあヘルゲ。湯浴みは後でいいや。食後に湯の準備を頼むよぉ」 軽い調子で言うと、イルゼは僅かに笑んで部屋に戻った。 片やヘルゲはいまだに婚姻のことが腑に落ちないのか、やれやれと大きなため息をこぼして首を振るが──「ん……しかし、ルイと?」 と、途端に不思議そうな顔で見るので、ルードヴィヒは苦笑いを浮かべてしまった。「あーお前らには、何も言ってなかったね。もう結構前だけど、イルゼのお陰で俺……本当の名前、思い出したんだよねぇ」 そう言って裏返しにした紙の上に〝Ludwig Zwarck(ルードヴィヒ・ツヴァルク)〟と綴る。その文字を見たヘルゲの瞳はどこか感慨深そうでありながらも、優しい色を宿しており──口元にも柔らかな笑みが乗っていた。「良かったですね」 囁かれる穏やかな言葉は、心の底から言ってるものだとルードヴィヒにも分かった。 いびつな主従関係ではあるが、彼らと手を組んでの年月は長い。時折見せるこんな表情から、それなりの絆はそこにあるのだと実感する。 ルードヴィヒが頷けば、彼は穏やかな瞳を向け、やんわりと微笑んだ。「ミヒャエル。僕らもルイと呼べば良いです?」「どっちでも。まぁ、表向きにはミヒャエルで頼むよ」 素っ気なく答えつつ、紙を破いてくずかごに入れる。 ヘルゲは「了承しました」と、穏やかに言いつつもまだ、優しい眼差しを向けていた。 *** そうしてイルゼとの夕食を済ませた後、ルードヴィヒは入浴を済ませた。〝湯
last updateÚltima actualización : 2026-01-23
Leer más

第71話 本から学んだ甘い愛撫の知識

 いったい何だというのか。 ルードヴィヒは喉を鳴らして、イルゼを見ると、彼女は頬をほんのり染めて悩ましげな顔をする。「だって、その……いつも私ばかりが気持ち良くなって、ルイが満足してなかったらどうしようって。ただね、心配なの」 ルードヴィヒはの目を大きく開いて、何度もしばたたく。 反則だ。そんなの。自分の恋人、あまりに健気で可愛すぎる……。 しかしイルゼがこんなことを言うのは、きっと間違いなく〝どこからかの〟入れ知恵に違いない。勝手な先入観もあるが、初なイルゼがこんなことを言うはずもないからで……。 否、彼女と深く関わる者といえばメラニーしかいない。 ……イルゼとの関係は一切報告していないが、メラニーがシーツの洗濯をしている。 なので、破瓜の血の残骸は見ただろうし、こういった吹き込みは、あの女ならやりかねないだろうとは思った。 何せ元盗賊だ。手癖が悪いだけでなく、盗むためなら手段を選ばず、娼婦に化けて近隣領地の娼館の金をちょろまかして逃げたなんて武勇伝も聞いた。 絶対そうだろう。間違いない。 ……と、思ったものの、ベッドサイドに置かれた本を見て、メラニーではないだろうと、すぐに思い正した。 あの日、イルゼに余暇の過ごし方に読書を勧めてから、彼女はまるで本の虫。よく読書をするようになった。 中でも詩集や恋愛物語が気に入ったようで、ベッドサイドにはいつも、その手の本が積まれている。 本人が作者別に整理をしたので、場所も熟知しているのだろう。今は以前彼女に勧めた過激な恋愛小説の同作者の本が三冊も置かれていた。 このうちの一冊は盗賊の男が姫君を攫う物語だ。次第に惹かれ合う純愛ではあるが、その中には男のものを口淫する……と、過激な描写が含まれる。 間違いない。きっとこの所為だろう。 それを確信しつつも困惑したルードヴィヒはこめかみを揉んで目を細めた。
last updateÚltima actualización : 2026-01-24
Leer más

第72話 蕩けるほどに触れ合い伝う愛液の糸 ※

 舌を絡める淫靡な口付けが深まるほどに、イルゼの口からは漏れる息は甘いものに変わりつつあった。「はぅ……ん、んぅ」 ちゅ。じゅる。と厭らしい音を立て、唾液を貪り交換するような口付けに、うっすらと開いた彼女の深い青の瞳は甘い快楽に潤い蕩け始めていた。  それからややあって、彼女は立てた膝を摺り合わせるような動きをする。  本人は無自覚だろうが、それが「濡れてきた」合図とルードヴィヒにはなんとなく分かっていた。  その反応に答えるように、太ももを撫で──内側に手を滑らせようとすれば、彼女は慌てて唇を離し、悩ましげな顔でこちらを見る。「ん、どうしたの? やだ?」 あえて訊くとイルゼは「また私ばかり……」と小さな声で訴える。  先程の話の続きか。それを理解して、ルードヴィヒはやんわりとした笑みを向ける。「だからね、無理しなくていいんだよぉ。俺はイルゼの気持ちよさそうな顔見れるだけで嬉しいもん」 それなのにイルゼは今日は珍しく食い下がらない。 「でも……」なんて、いうのでルードヴィヒは観念したかのように、彼女のしなやかな手をやんわりと掴む。「じゃあ、俺の触って気持ち良くして貰っていい?」 そうして、すっかり興奮しきった肉芯を寝間着の下衣の上から触れさせると彼女は真っ赤になって目を白黒とさせていた。  反応がいちいち初で可愛い。本当にこれで「気持ち良くさせたい」なんて、言っているのだから余計に愛おしさが込み上げてたまらないものだった。  それと同時に沸き立つのは、ほんのりとした嗜虐心で……。「大きくなってるでしょ……イルゼとキスするだけで期待してこうなっちゃうんだよ」 耳元に唇を寄せ低く甘く言えば、彼女の肩はピクンと大袈裟なほど跳ねる。「じゃあさ。触りっこしない? 俺もイルゼのそこ可愛がりたいもん」 ──だめ?  なんて甘く訊けば、イルゼはぷるぷると首を振る。 その最中も膝を摺り合わせているので、本当は彼女だって触られたくて仕方ないくらいことはもうどことなく想像できてしまい、口が緩んで仕方なかった。  そうしてルードヴィヒは下衣と下着をずらして、自身を取り出して、イルゼに屹立を触れさせる。  既に先走りに濡れ卑猥な光沢を放っているが……本当に彼女は大丈夫なのかと横目で見れば、やはり案の
last updateÚltima actualización : 2026-01-25
Leer más

第73話 耳元に囁く羞恥で甘い絶頂に導かれて ※

 こうしてイルゼが健気に自分を気持ちよくしようとしてくれるのは微笑ましいし嬉しいが……。「自分自身が〝心から〟気持ちよくなるか?」と、いえば、そうではないような気がしてならない。 ――自分が最も興奮して気持ちよくなるのは、きっと。 イルゼがとろとろに蕩けた表情を見せているときが頭の中が多幸感に満たされ、〝幸せで最高に気持ち良い〟だろうとルードヴィヒは思う。 初めての行為のあとから、毎晩のように抱いて理解したが……イルゼは卑猥なことをして、甘く辱めるほど、乱れて感じる部分がある。 彼女が涙と涎で濡れた蕩け顔は恐ろしいほど興奮する。そのときにあげる、甘えた嬌声で名前を呼ばれるときの多幸感といったら……。『自分の生涯のうち、幸福に満ちた記憶のうち五つを選べ』というなら、それを必ず選ぶだろうというほどに堪らないのだ。 ……やはりこれじゃない。 そう心でつぶやくと、ルードヴィヒはイルゼに「握ったまま、手止めて」と甘く告げた。「ルイ?」 ──あまり気持ちよくないのか? とでも言いたげな不安げな顔を向けるので、すぐに首を振る。「いいから俺の握ってて」 そう言って、向かい合わせに寝そべり、イルゼのショーツをずらすと、濡れそぼって主張する花芽にぴたりと肉の冠を合わせた。「え、あっ、ルイ……」 何をされるかはよく分かっていないのだろう。イルゼは恥ずかしそうに見つめるので、彼女を抱き寄せて唇にそっと触れるだけの口付けを落とす。「ん。俺やっぱイルゼが気持ちよさそうだと気持ち良いんだよねぇ……」 そう告げて、抽送を予感させるよう緩やかに腰を振り始めた途端に、彼女の口からは甘ったるい嬌声が漏れた。 肉の冠に押しつぶされた花芽は淫蜜で泡が立ち、ぷちゅぷちゅと厭らしい水音が上がる。「あんっ……あぁや、る
last updateÚltima actualización : 2026-01-26
Leer más

第74話 蕩ける顔に溺れる愛、絶頂に震える華奢な体 ※

 ルードヴィヒはベッドの上に横たわり、傍にいるイルゼは、隣にちょこんと座ってもじもじしたままだった。 それでも意を決したのだろう。彼女は、ルードヴィヒの身体を跨ぎ秘部に、怒張した肉の楔を当てた。「ん……いい子」 まず、恥じらいながらも跨がることができたこと自体が可愛らしい。褒めると、イルゼはもじもじと恥ずかしそうにするが、彼女を下から見上げるのもなんとも、最高の眺めだった。「じゃあ俺の掴んで、イルゼの入り口に固定しよ」 その言葉通りに、イルゼはまごまごとしながらも肉杭を掴んで、蜜口に押し当てる。「そう、よくできたね。ゆっくり腰沈めてねぇ……」 彼女は緩やかに腰を落とそうとするが、うまく入らないらしい。充分に濡れていても、内部がまだほぐれていないのか、途中で突っかかる感触がある。 このまま無理に一気に沈めれば、彼女を傷つけてしまう。 いや、イルゼなら案外やりかねないと思い、ルードヴィヒはすぐに彼女の腰を優しく撫でた。「イルゼ、いいよ。ここからは俺も手伝う。ゆっくり挿れようね」 ──力抜いて。 そう促し、小刻みな抽送を繰り返すたび、ゆったりと彼女の蜜洞に自身が沈みゆく。「はぅ……ん、ぅ」 その刺激にイルゼの息は甘みを増す。そして隘路を掻き分け、暫くし──肉の楔は彼女の中にすべて埋まった。 初めての夜から毎日のように体を重ねているのに、相変わらず狭い。嗜虐心はあるが、体格差ゆえに華奢な彼女を壊さないかという心配も尽きない。「全部挿ったね。馴染んだからでいいからね」 そうして声をかければ、イルゼは素直に頷いた。 それからややあってだった。イルゼはもじもじとした様子だった。「どうしたの?」なんて訊けば──案の定どうやって動いたら良いか分からない。と……。「ん。じゃあ教えないとね……」 ルードヴィヒはイルゼの
last updateÚltima actualización : 2026-01-26
Leer más

第75話 睡眠薬と苦みを隠す甘い嘘

 ――イルゼと初めて体を重ねてから、一週間以上が経っていた。その日の夕刻、ルードヴィヒは珍しく街の外へ出ていた。装いは襟のないシャツに、サスペンダー付きの七分丈レーダーホーゼン。女性のディアンドル同様、ヴァレンウルムでは伝統的な民族衣装である。 濃い青緑のハットを深く被り、彼は足早にハンデル川にかかる橋を渡っていた。橋の上は人通りが多いが、この質素な装いなら誰も領主とは気づかないだろう。それでも時折、若い娘たちが立ち止まり、彼の方を振り返る。 確かに、ここまで長身でスラリとした男は珍しい。漆黒の髪も目を引く。 僅かに感じる視線を厭わしく思いながらも、彼は目的の場所へ黙々と歩みを進めた。 そうして暫く歩き、辿り着いた先は街外れの寂れた酒場だった。 テーブルも椅子も年季が入り煤けているが、決して不潔というわけではない。テーブルの上には季節の切り花が活けられ、グラスに蝋燭を入れて灯りにするなど、どこか洒落た雰囲気も漂う。だが、年老いた店主以外に客は誰もいない。 麦酒を一杯注文するが、どうやら聞こえていないらしい。 耳を何度も傾けるので、珍しく大きな声で区切り区切りに言えば、ようやく通じたのか、店主はにこりと微笑んだ。 そうして間もなく、同じような質素な装いをした灰金髪の男が入ってきた。「あー、悪い。待った?」 ザシャだった。彼は同じように大声で葡萄酒を注文した後、ルードヴィヒの座る席の向かいにどかりと腰を下ろした。 養鶏場の仕事帰りで疲れているのだろう。彼は肩を回して伸びをした。 それから暫くして、麦酒と葡萄酒が運ばれてきた。 ルードヴィヒは金貨を三枚渡すと、年老いた店主は人の良さそうな微笑みを向けながら「ごゆっくり」と言い、カウンターへ戻っていった。 それを確認して、ザシャはグラスを掴みつつルードヴィヒに目を向けた。「で、あんたイルゼさんに何て言ってきたんすか?」「税金の問題で内偵に行くって手紙に書いて、メラニーに渡したよ。夕飯は一緒に食べられないけど、夜にはちゃんと帰るからね、って。で、そっちはどうだった? 大きな収穫があったか
last updateÚltima actualización : 2026-01-27
Leer más

第76話 盗賊の笑みと貴族の執着

「誰から聞いたんだ?」 そう訊けば、ザシャは麦酒を飲みながらゆったりと語り始めた。 話の出所は、ひばり横町の南方にあるお得意様の食堂。そこの主人らしい。 その主人とヨハンは一緒に釣りをするほど仲が良いそうで、クマがひどいことを指摘したところ、そんなことを言ったことがあったそうだ。 ……その睡眠薬を虚偽で処方してもらい、イルゼに飲ませていたとなれば、性的虐待は上手く結びつく。 それでも、養鶏業は休みなしで多忙なものだ。その上、まったくのド素人がここまでやるには根気も必要。家庭環境のこともあり、彼自身も気に病むことがあって不眠になったことも充分に考えられるが……処女のはずのイルゼの反応を見る限り、やはり前者はどうにも疑わしい。 何せ、相手が気づかぬうちに淫行を行えてしまうのだから。「なーんか、このあたりのこと。多分、実の妹の方が詳しいって思うんすよ。女ですし、脅しでもかければ一発でイチコロじゃねーっすか?」 ザシャは口角を引き上げて、盗賊らしい悪人面でヘラリと笑った。「まぁ、そりゃ言えてるね」「なーんかさぁ、胸もでかくて頭が悪そうだけど、すげぇ良い女とかって言ってたからなぁ。ヘルゲばっかずりーわ。俺にも一口食わせてくれねーかなぁ。二人がかりで脅せば簡単に吐いてくれそうだし、一石二鳥じゃん」 苦笑いを浮かべてザシャは言うが、どことなく楽しそうだ。 今更のように、本当に性質の悪い悪党を手下にしたような気がしてしまう。普段は善人の皮を被っているが、まともでない自分が言うのも何だが、本気でまともでない。 相応の報酬を与え続けているだけで手懐けているのが、とんでもない猛獣を飼っている心地がして、ルードヴィヒはゾクリと身震いした。 しかし不快さはない。信用を寄せ合っているのはもう分かっているのだから。「そこは配偶者になった双子の兄弟に聞いて円満にやってよ。何の罪もない義妹の髪を切り落として迫害するクソアマだとしても、痛めつけたり殺したり道徳に反する事だけはやめてね? それ以外は勝手にしなよ」
last updateÚltima actualización : 2026-01-28
Leer más

第77話 嬌声響く深夜、双子の獣と裸の義姉 ※

 静かに階段を下り、城の中間層──使用人たちの部屋がある階に差し掛かった途端、静謐な闇の中で微かな女の声が漏れ聞こえた。 まじまじと耳を澄まさずともわかる。くぐもっていながらも、艶めかしく甘い響きだ。嫌な予感しかしない。「好きにしろ」と言ったのは自分だが……。 歩みを進めるほどに声は鮮明になり、ヘルゲの部屋の前では、悲鳴に等しいほどの嬌声が響いていた。(やっぱり喰ったな……こいつら) 十中八九、行為の真っ最中だ。 こんな最中に部屋へ入るのか。ルードヴィヒは呆れ、目を細めた。 それでも叩扉もせずに扉を開けると、案の定の光景が飛び込んできた。同じ顔の男二人に挟まれ、裸体を晒した女の姿。 四肢は細いが、胸は大きく膨らみ、尻や太ももがむっちりと肉づいた体つき。髪はヨハンと同じ焦げ茶色で、雪のような白い肌に映え、確かに世間一般から見ても「上玉」と呼べるほどの良い女だった。 まぁ、自分の趣味ではないが……。 ルードヴィヒは、乱交のさなかにある三人を眺め、心底煙たげに目を細めた。「お、来た来た~。聞いてよ。俺の兄弟すげぇ優しいんだよ。俺も喰っても良いって」 もう、そんなの見て分かっている。それも口に勃起したペニスを咥えさせているのだから。ルードヴィヒは心底呆れて眉間を揉んだ。 はっきりと女と目が合ったが、まるで縋るような視線だった。 綺麗な顔立ちは涎と涙でグチャグチャに汚れており、勃起した肉棒を咥えた唇は赤いルージュが溶けて、白濁に汚れている。「おや、遅かったですね」 丁寧な口ぶりでヘルゲは言うが、獣の交尾のように女を背後から組み敷いて言っているのでどこか滑稽だ。「ちょっと、ザシャ。フェラチオやめさせて……」 ため息交じりに言うと「何、混ざる?」なんて言うものだから、ルードヴィヒは心底呆れた。「女を嬲る趣味はない。俺は可愛い恋人持ちだ。そういった貞操概念はあるし」
last updateÚltima actualización : 2026-01-29
Leer más

第78話 殺意と優しい目配せ、涙と愛液に濡れる夜 ※

ヘルゲの問いかけに、リンダは怯えきった表情で僅かに後ろを振り向いた。 「ちょっとしたゲームで決めません? 貴方がちゃんと言わなかったら、僕は貴女の膣内で射精しますね。もちろんすぐ後にザシャにも同じようにしてもらいます。僕ら表面上ではもう夫婦ですけど、一生こうして性欲処理の肉奴隷になってもらいましょう。孕んだらもちろん、産んでもらいます。僕の子でもザシャの子でもいい。あなたはこれから、二人の妻になるのです」 背後でゆるゆると抽送を続けるヘルゲは、悪い笑みを浮かべながらも甘く囁く。それに畏怖したのだろう。リンダは「嫌だ」と泣きじゃくり、暴れもがく。 しかし男二人にか弱い女。当然、その抵抗は叶うはずもない。 「嫌がらないでくださいよ。そもそも、貴女、僕と結婚できることを幸運だって馬車で泣いて喜んでたじゃないですか? これから僕と同じ顔の兄弟と一緒に一生愛されるんですよ?」 ――喜びは二倍ではないのか。 なんて、ヘルゲはわざとふてくされるように言うが、リンダは嫌々と首を振る。 それでも、感じてはいるのだろう。 ヘルゲの淫靡でねっとりとした腰使いに、白濁した粘っこい愛液が結合部から垂れ落ち、シーツを汚す。 彼女は体をガクガク震わせ、白目を剥いて焦点の合わない瞳を晒し、口からだらしなく舌を垂らしていた。そんな醜態を晒しながらも、弱々しく「助けて……」と漏らす。 「〝嫌だ、助けて〟じゃ答えになってませんよ。ほら、早くしないと達してしまいそうなんですけど」 甘やかにヘルゲが言うと、彼女は首を振った。 「……あぅ……んぉ、あぁあ。私、兄さんに、指示されたからよ! べ、別に、私あの子を殺そうとか思ってない! ママを殺した男の実の娘だし、憎たらしくて
last updateÚltima actualización : 2026-01-30
Leer más

第79話 できの悪い使用人の甘ったるい嘆き

 ルードヴィヒと身も心も結ばれて、二週間近くが経っていた。 七月中旬。今週も面談の予定があったが、あれ以降、義兄ヨハンは姿を見せなくなった。「最近、また得意先が増えたんすよ。今は忙しいからだって……」 部屋を訪れたザシャから報告を受けたが、本当にそれだけだろうかとイルゼは疑わしかった。 あんなに激しくぶつかり合ったのだ。義兄は自分を厭わしく思うようになったように思えてならない。そんな不安を射抜いたのだろう。ザシャは親しみやすい笑みを向けた。「別にイルゼさんに会いたくないとか、気まずいとかそういうわけじゃないっすよ。本当にただ忙しくしてるだけ」 ヘルゲと代わり番こで会っている彼が言うなら、きっとそうだろう。 イルゼは渋々ながらも納得した。事実、ヨハンは唯一、自分に優しくしてくれた身内だった。 いがみ合ったままにはしたくない。それに、ルードヴィヒとの関係も、いつかきちんと話さなければならない。十中八九反対されるだろうが……。 窓辺から望む夏空は晴れやかだったが、心はどうにも晴れない。 イルゼは読んでいた詩集を閉じ、ほぅと深い息をついた。 そう……ここ数日、不可解な出来事があったのだ。 メラニーに、不要不急で部屋の外へ出ることを禁じられた。 図書室や庭園は構わないが、最下階には極力立ち寄らず、速やかに移動するようにと。使用人の手伝いも全面禁止だ。 当然、不審に思った。 理由を訊けば、「新しい使用人を雇ったから教育中よ」と、メラニーは呆れ混じりに答えた。「本当にできが悪いから。療養患者で旦那様の大事なお客様の貴女に迷惑をかけたら困るわ」と……。 別に使用人なら顔を合わせたって問題ないはずなのに……。 不思議に思いながらも、イルゼはその条件に頷くしかなかった。しかし、これでは初めの頃と変わらない。 あの時は外に出る気もなかったし、城の中を好き勝手に歩いて良い
last updateÚltima actualización : 2026-01-31
Leer más
ANTERIOR
1
...
5678910
ESCANEA EL CÓDIGO PARA LEER EN LA APP
DMCA.com Protection Status