「はい、終わったわ。今度服を着る時は、ちゃんと確認してね」蓮はもごもごと言った。「俺、そんなマメな性格じゃないし、家でも服の面倒を見てくれる人間なんていないからな」「昔の彼女も、何もしてくれなかったの?」蓮は「あ?」と声を上げた。「昔の彼女って、正月に別れようって言ってきた君のことか?あれが俺の初恋なんだよ」凛は一瞬、言葉を失った。私が初恋の相手?じゃあ彼、今まで恋愛したことなかったの?凛の「嘘でしょ?」と言わんばかりの視線に、蓮は慌てて付け加えた。「恋愛なんてしたことないぜ。俺の元カノが何人もいるとでも思ってたのか?」もし恋愛経験があるのなら、凛にどう切り出すか、何日も悩み抜いたりするはずがなかった。食事が終わり、レストランを出ると、外でイチゴ飴を売っているのを見つけた。蓮は小走りで買いに行き、一本のイチゴ飴を凛の手に押し付けた。凛は苦笑した。ご飯を食べたばかりなのに、こんな甘いものを食べる余裕なんてない。だが車内は暖房が効いていて暖かく、急いで食べないと飴が溶けて車の中がベタベタになってしまう。蓮はすぐに車を発進させようとはせず、凛が小さく口を開けてイチゴ飴をかじるのをじっと見つめていた。彼女の口元に赤い飴がつき、赤い汁が潤んでいる。甘い香りが狭い車内に広がる。それを見ているうちに、蓮はなぜか無性に喉が渇いてきた。先ほど必死に押さえ込んだはずの熱い衝動が再び湧き上がり、全身をアリが這い回っているようなそわそわした気分になってしまった。彼は身を乗り出し、低い声で囁いた。「タイムラインの件、ちゃんと説明してくれるつもりはないのか?」「さっき説明したじゃない?」凛の車は女性向けのコンパクトカーで、車内はそれほど広くない。彼が身を乗り出してくると、彼の匂いが強引に凛を包み込み、逃げ場を奪った。彼女は後ろへ下がろうとしたが、背中に車のシートが当たり、それ以上は退れなかった。蓮の瞳は深く沈み込み、彼女を見つめながらニヤリと笑った。「あいつが、どうしてわざわざ君のスマホであんな写真を投稿したのか、まさか想像がつかないわけじゃないだろ?」たとえ相手が間違えて自分のスマホだと思い込んでいたとしても、あの写真は明らかに不自然すぎる。その下心は火を見るより明らかだ。同じ
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