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第517話

Auteur: キラキラ猫
オフィスの廊下ではエアコンのダクトの点検が行われていた。昨夜、どこから入り込んだのか、野良猫がダクト内で子猫を産んでおり、作業員によって救出されたのだ。

とりあえず警備室で保護し、大きくなったら工場でネズミ捕りとして飼おうということになった。

ついでにダクトの清掃も行われているため、外の廊下はエアコンが効いておらず、窓も開け放たれているため非常に寒かった。

凛は電話に出た。文強の身勝手な要求を聞き終わると、フッと冷たく笑った。

「忙しいので、帰りません。切りますね」

「待て!」

文太は一瞬言葉を失った。まさか、いつも聞き分けが良く、逆らうことなどなかった凛が、自分に反抗する日が来るとは思ってもみなかったのだ。

「凛、今何と言った?お前、随分と偉くなったものだな!」

「忙しいので、帰らないと言ったんです」

文太は深く息を吸い込んだ。

怒りを爆発させたいのを必死にこらえながら言った。

「お前の兄の工場で少しトラブルがあってな。佐原家の方から手助けしてもらえないか頼んでみてくれ。どうせこれからは身内になるんだから」

凛は呆れて笑ってしまった。

「よくそんな厚かましい
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