「柊馬、あなたは愛されることも、幸せになることもできる人なの。健康で、長生きして、そして……私に一生あなたの傍にいさせて。あなたが聞きたいなら、何回だって言って教えてあげる。この気持ちは絶対変わらないわ」「……」一花のその言葉が柊馬の凍った心に温かく流れてきた。彼はふいに、死すらもそれほど恐ろしいものではないと感じた。柊馬は笑って、一花にキスをした。彼はネットでいろいろ調べようとする彼女の手から携帯を取り、一花もそれに応えるように目を閉じた。……二人が目を覚ました時、すでに翌日の昼になるところだった。一花のほうは早く目を覚ましていた。睡眠時間は多くない。今はとても緊張状態にありよく眠れないのだ。柊馬は恐らく薬のせいか、とても深く眠っていた。一花は彼を起こさないように、彼の腕の中で動かなかった。もうすぐ昼になる時間帯なので、回診の医者が病室に来た。昨日の岩崎と杏の二人も早い時間からすでに外で待機していた。柊馬の顔色がだいぶ良くなっているのを見て、医療スタッフたちも安心し、顔をほころばせた。一花は彼らと少し話した。相手は柊馬の状態がかなり早く良くなっているので、強い薬を使った効果があらわれていると話した。しかし、一花が気になっているのは、ただ今回の状況だけではなかった。彼女が知りたいのは、彼の病気は完全に治療できるのかということだ。こちらの医療は国際的にもトップクラスだ。しかし、強力な薬を使うしかない。腫瘍を完治させるには、やはりまだまだ厳しい状況だ。医者の意見は基本的に一致していて、病状が悪化しないようであれば、引き続き薬を使い、のちにまた手術を考えるというものだった。ただ、柊馬の病状はまるで時限爆弾のようで、今は今後どうなるのか予測不可能だ。そして、ずっと薬を使い続けた場合の結果はどうなるか、みんなも言わなくても分かっていた。最終的に、体もボロボロになるだろう……柊馬は自分の事で、一花を深く悩ませたくないので、咳払いをして一花と医者の会話を遮った。すると全員、状況を察して病室から出ていった。杏が離れる時、我慢できずに柊馬と一花の二人のほうを振り返って見た。この二人は本当にお似合いだ。初めて彼女は自分の父親の話は正しいと感じた。医者の目標はただ病気を治すことではなく
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