湊がそう言ったので、陽菜は仕方なく再び手を差し伸べた。うつむくと、視線がどうしても彼の露出した肌の上に落ちてしまう。千佳の言葉が再び蘇った。来栖さんって、すごくイケメンだと思わない?湊はひどく酔っており、動きもままならなかった。陽菜は彼に一人で寝室で体を拭き、着替えさせようと思ったが、しばらく物音がしないので様子を見に行くと、湊はまた床に倒れていた。びしょ濡れのシャツは隣に脱ぎ捨ててあった。陽菜は仕方なく、彼の体をベッドの端に寄りかからせ、乾いたタオルで丹念に彼の体を拭いた。湊は目を閉じ、眠っているようで、陽菜の動作に何の反応も示さなかった。彼女の視線は、彼のがっちりとした上半身に留まった。男らしいくっきりとしたラインを描く胸筋や腹筋が微かに上下している。見れば見るほど、人を魅了させるものだ。陽菜の手が突然止まった。彼女は湊のズボンもすっかり濡れていることに気づいた。しかし……それを代わりに着替えさせるわけにはいかない。その時、湊も目を開けた。陽菜はすぐに顔を背けた。「ズボンも濡れてるわ。バスローブが置いてあるけど、自分で着替えられる?」その言葉を聞いて、湊の顔も少し赤くなり、うなずいた。彼は体を起こそうとし、動きがゆっくりで苦しそうだったが、どうにかできそうだった。陽菜は慌てて部屋を出た。リビングで水を取り、買ってきた酔い覚ましの薬を取り出し、説明書を見てから、二錠取り出した。再び部屋に戻ると、湊はもう着替えを終えていた。「薬を飲みなさい。楽になるから」陽菜は水と薬を彼に差し出した。湊はそれを受け取りながら、ポカンとしており、じっと彼女を見つめた。傲慢なお嬢様にも、こんな優しい一面があったのか。「私の顔に何かついてる?そんなに見つめてどうしたの?」「……ありがとうございます」湊はかすれた声で言い、すぐに薬を飲んだ。それを見て、陽菜もようやく安心した。「早く寝なさい。もう二度と、こんなに酒を飲んじゃ駄目よ。たとえ……」「たとえ、何です?」湊が低く問い返した。急に興味が湧いたようだった。陽菜も驚いた。普段なら、彼女が言わなければそれで終わりだ。湊が追及することなど決してない。「たとえ、私の友達に困らせられたとしても、よ」陽菜は
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