「にしても貴女、お強いのねぇ。 ……流石……ミルヒシュトラーセの“|鉄の女《ジリエーザ・ドミナ》”の名は、伊達やない……ゆうことですねぇ?」 ◇◆◇ 「……キサマは誰だ。ソイツらの上司か?……じゃあソイツらにかけられた迷惑料を……オマエに払ってもらうとしようか……!」 「あらあら……こわいわい、ウチ……そないに|睨《にら》まれたら怖あて喋られへんわぁ。」 気色の悪い笑みを浮かべながら、謎の女が答える。……それにしても、闘いにきたにしては随分と着飾っていて不気味だ……。なんだかチグハグな印象を受ける。 「――それで?覚悟はいいか?」 「ああ、違います違います。ウチは闘いに来たわけじゃあありません……そこに転がってるカスが余計なことをペラペラと喋りそうになったんで……口止めに来たぁ……ゆうわけですわ。では、ウチはこれで、ほなサイナラ……“|鉄の女《ジリエーザ・ドミナ》”さん――」 「――逃がすと思うか!!」 滑って迫りながら、謎の女に殴りかかる――! が、防がれてしまった。|突如《とつじょ》私と謎の女の間に現れたローブ姿の男が邪魔をした。……コイツ……さっき|迄《まで》の|有象無象《うぞうむぞう》とは違う……。油断せず、後ろに滑って距離をとりながら問う。 「……誰だオマエは、次から次へと……雑魚共が……面倒だから、雑魚はまとめてかかってこい。」 「……ふふっ、雑魚やぁて、アンタ、馬鹿にされとんで……?じゃあ、“足止め”よろしゅう。……今度こそ、ほな、サイナラ。」 それだけ言うと、気味の悪い女は消えていた。 ――|足《・》|止《・》|め《・》? ◇◆◇ 「高名なる……ミルヒシュトラーセの“|鉄の女《ジリエーザ・ドミナ》”とお見受けする。|是非《ぜひ》、この俺と手合わせを――」
Última actualización : 2026-03-15 Leer más