私たちは千堂弘の居るであろう第七区画へ行く準備を速やかに行った。それぞれが連絡を入れたりする中で遼大が言う。「藤堂氏には俺から連絡を入れる。うちの人員との連携もあるからな」遼大はそう言いながら用意されていたタクティカルスーツに身を通す。私も着替えながら遼大に言う。「湊へは連絡を入れておいたわ。バックアップに回ってくれるそうよ」遼大がスマホを確認している間、既にタクティカルスーツの着用を終えていた賀神さんに聞く。「賀神さんの方は大丈夫なの?」そう聞くと賀神さんが苦笑する。「心配はされてますが……大丈夫です」こういう事態になって、初めて一緒に“出陣”するのだから仕方ないだろう。しかも現場に行くとなれば、最悪の状況も考慮に入れなくてはいけないのだから。不意に私のスマホが鳴る。見れば湊からメッセージが来ている。『藤堂氏との連携完了、御堂院家からの協力の申し出アリ』それを見て微笑む。「東都メディカルも協力してくれてるみたいね」私がそう言うと賀神さんが頷く。「静香が指揮をとってます」そう言われて私は頷き、言う。「頼もしいわね」髪をひっ詰めて、一つに結ぶと遼大が私の頭をポンと撫でる。「行けるか?」そう聞かれて私は頷く。「えぇ、行けるわ」遼大は微笑み、言う。「藤堂氏の方とも連携がとれた。すぐに人が来る」◇◇◇車での移動を開始する。私たちが乗っている車両には他にも数人の人員が乗っている。遼大の部下の人たちと藤堂氏の手配で来てくれた“公的機関”の人たちだ。藤堂氏が事前に話を通しておいてくれたお陰で、連携はスムーズだった。「様々な危険を考慮に入れて、我々は動きます。最初の突入は我々が先陣を切りますので、ご了承を」そう言われて私たちは頷く。ベイサイドパイロットプラントに突入した時もそうだったから、何となく手順は分かっている。数台のバンが連なって走っている。「どんな場所なのかしらね」私がそう言うと、遼大がタブレットを見せてくれる。「事前に入手した第七区画の平面図だ」ざっと見るだけでも、かなり大きい。「かなり大きいわね」そう言うと遼大が頷く。「あぁ、規模が大きいからな」遼大はそう言いながら私と賀神さんにタブレットを見せながら言う。「今回俺たちが狙いを定めているのは、ここ」そう言って平面図を指差す。「構造上、ここが
Última actualización : 2026-10-23 Leer más