「少しだけ。……でも、思ったほど痛くない。……京……介が沢山ほぐしてくれたから……大丈夫。それより……私、今凄く凄く幸せだよ?」 ニコッと微笑んで告げられた芽生の言葉に、京介の目が僅かに潤んだように見えた。 その後、芽生の反応を探るみたいに何度も何度も動きを止めながら、京介はとてもゆっくりと芽生の奥へと進んでいった。 痛みは確かにあった。あったけれど、すぐそばに京介の声があって、手があって、温もりがあって――。芽生はとにかく「愛されている」と感じさせられて、幸せだった。 やがて痛みの波が少しずつ緩み、息の仕方も変わってくる。 腹の奥底から込み上げてくるなにかに、芽生の唇から熱い吐息が漏れた。「……あ、んっ。京ちゃ、気持ち、いっ……」「……ああ、芽生。俺も、だっ」 芽生の言葉に京介も荒い息を吐きながら同意すると、我慢出来ないみたいに芽生の額へ口づける。「京、介っ」 芽生の悲鳴に似た声とともに、京介も薄い皮膜越しに芽生の中へ精を放った――。*** どうやら芽生は意識を手放してしまっていたらしい。 心地よい水音に意識を浮上させると、温かな湯船の中で京介に横抱きで抱き抱えられていた。 まだぼんやりした意識ではイマイチ現状が掴めなくてトロンとした目で京介を見上げたら、ホッとしたように京介が芽生の身体を労わってくる。「……すまねぇな、芽生。どこも痛くねぇか?」 それが行為後のダメージのことを指しているんだと気が付いた芽生は、浴室内の明るさに今更のように気が付いて、慌てて胸元を隠した。パシャリとお湯が跳ねて、ふたりの顔を濡らす。「こら、急に動くな……」 芽生が湯船に沈まないよう気遣ってくれたんだろう。京介の腕に力が込められて、それがより一層芽生の羞恥心を煽ってくる。「あ、あのっ、……京ちゃん……私っ」「京介」 浴室を出たいと告げたかったのだけれど、すぐさま京介に呼び名を訂正されて、芽生はオロオロと視線を彷徨わせた。「で、身体は大丈夫か? 痛い
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