「初めまして、ソニアです」 簡潔な自己紹介をして一礼すると、ルナは深々とお辞儀をした。「私はルナと申します。この度、ソニア様のお世話をさせていただくことになりました。よろしくお願いします」「紹介も終わったところでそろそろ彼女の元へ行こうか。待たせるのも悪いからね。ルナ、ソニアの荷物を彼女の部屋に運んでもらえるかい?」「はい。ソニア様、お荷物お預かりします」 ルナは荷物を受け取ろうと手を差し出すが、カミリアは彼女に持たせて大丈夫なのか心配になる。ルナを疑っているわけではない。カバンの中には最低限の衣類の他に分厚い軍学書が数冊入っているし、剣袋に入っているとはいえ、レイピアとサーベルを小柄な女性に持たせていいものか悩ましい。こんなに重くて危ないものを、ルナひとりで運べるとは思えなかった。「これ、結構重たいし危ないけど……」「大丈夫です、私力持ちですので」 ルナは屈託のない笑みを見せると、カミリアが持っていたカバンを肩にかけ、レイピアとサーベルを受け取ってくるりと回ってみせた。「それじゃあ、お願いします」「はいっ!」 ルナは元気よく返事をすると、とてとてと駆けていった。「あの子、あれで結構有能なんだ。さぁ、こっちだよ」 ラウルにエスコートされ、2階の1室に案内される。部屋を開けると、様々な衣装がズラリと並んでいた。その中央で高身長の女性が、色とりどりの生地を見比べている。「やぁ、ラプティス、随分と待たせて……」「きゃー! 素敵!」 ラプティスと呼ばれた女性はラウルには目もくれず、カミリアに抱きついた。突然のことにカミリアは固まってしまう。彼女が動かないのをいいことに、ラプティスはカミリアの頬や髪に触れていく。「わぁ、お人形さんみたーい! 髪サラサラだし、こんなに綺麗なブロンド、初めて見たわ。肌も白くていいなー。陶器の様な肌ってこういうことを言うのかしら? はぁ、理想的なスタイル! もう最高!」 ラプティスはまくし立てるように言うと、カミリアの頬にキスをする。これが男なら平手打ちを食らわせているところだが、女性が相手だとどうしていいのか分からない。
Terakhir Diperbarui : 2026-02-02 Baca selengkapnya