บททั้งหมดของ 僕は僕が欲しいものなんて知らない 聖北学院大学演劇研究会 続編: บทที่ 161 - บทที่ 163

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第百五十八話

百五十八 ナベは就職先の新入社員研修に参加したが、仕事内容が面接時に聞いていた話とは違っていた。総合職と聞いていたのでいろいろな仕事をするのかと思っていたが、実際はトラックに乗ってレストランなどへ食材を届ける配送業のような仕事だった。勤務時間は朝六時から夜の七時すぎまで。出退勤は公共交通機関を使うつもりだったが、出勤時間に間に合わせるには自家用車を使うしかなかったので、父の車を借りることになった。 会社では出勤してからまずその日の配送先へ届ける食材をトラックに積み込む準備をする。配送トラックは六台あり、それぞれのトラックに先輩社員が割り当てられている。ナベはトラックの助手席に乗って先輩社員を手伝いながら仕事を学んでいた。 倉庫は常温・冷蔵・冷凍に分かれており、冷凍庫の気温はマイナス二十度だ。食材は段ボール箱に入っているが、卸先に合わせて段ボールから中身を取り出す。食用油は一缶二十キロ、業務用トマトのホール缶も一箱二十キロあった。先輩社員は油を一度に四缶、トマトの段ボールを三箱運んだりしていたが、ナベは油二缶、トマト二箱が限界だった。 午前八時ころまでに品出しが終わり、朝礼を受ける。それから午前九時ころまでにトラックに食材を詰め込み、午後五時すぎまで配送する。配送しなければならない食材は、配送先に人がいれば直接渡し、いなければ店舗前に食材と伝票を置くか鍵がかかっていなければ店舗内まで運ぶ。走らなければ配り終わらない量を詰め込んでいるので、基本的に階段も含めて走って移動する。会社には六時ころまでに戻り、洗車する。午後七時ころまで倉庫に届いた食材の段ボールを所定の位置にしまい、一日の仕事が終わる。 面接時に週休二日制という説明を受けていたが、働き始めてみると週休一日で、先輩に話を聞いてみると「休んでも仕事が回るなら休んでいい」ということらしく、実質的に週休一日が常態化していた。 毎日体力を使う仕事で夕食を食べ終わると起きていることが出来ない。会社と家を往復するだけの状態だった。勤務中、たまにトラックに乗らず社内に残って食材の受け取りと倉庫整理をする日があった。そんな時に同期入社の同僚と話す機会があり、仕事がきついから辞めようかという話をしていた。それからほどなくして、ナベがいつも
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第百五十九話

百五十九 演劇研究会の先輩、ケンからのメールだった。『ナベ、ひさしぶり。元気?じつは大学のOBで劇団を旗揚げしようと思ってさ。もし興味あったら旗揚げメンバーになってもらえないかなってことで、誘ってみた。まあちょっと考えてみてよ。よろしく〜』 ケンのメールはそんな内容だった。ナベにとっては渡りに船というか、願ってもない誘いだった。『お久しぶりです、連絡ありがとうございます!ちょうど就職先を退職してフリーターしてて、どこかの劇団に入団しようかなって探してるところでした。ぜひ一緒にやらせてください!』 ナベはケンと一緒ならおもしろい劇団を作れそうだと信頼できたので、すぐにそう返信した。『まじで!?会社辞めたんだ、それは演劇やって大丈夫なの?いやでも嬉しいよ!それじゃあ近いうちに旗揚げ会議やるから、バイトのシフト予定教えてくれる?』 ケンからの返信メールもすぐに届き、ナベは予定を返信した。ナベはこれから何か起こりそうな期待に胸が膨らんだ。 翌々週の土曜日の夜、ナベはケンに呼び出されてハンバーガーショップにやってきた。自転車で店に向かう間、どうしようもなく顔がにやけてくるので真面目な顔を作るのに苦労した。店の前につくと、ケンとコロが立っていたので、あっけなく破顔する。ケンと会うのは三年、コロと会うのは二年ぶりくらいだった。「久しぶり、ナベ!」 ケンは少し痩せたかもしれない。「ナベ〜、元気ー?」 コロは昔と変わらずふわふわと笑っている。「やー、お久しぶりっす!二人とも元気そうですね!」 ナベは二人に挨拶して、心からの笑顔でこんなにテンション高く話すのは久しぶりだな、と思った。自転車を駐輪場に停めて鍵をかけ、店の前に戻る。「えーと、これで全員ですか?」「いや、あと二人来るよ」「あいかわらず、ナベは時間にきっちりしてるね〜」 約束の時間まであと十分ある。ナベはいつも五分から十分前に来るようにしていた。時間はタダではない、という意識があったからだ。「いえいえ、普通ですよ。あと誰が来るんで
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第百六十話

百六十「ケンさんとコロさんは今何してるんですか?」「俺は老人ホームで介護の仕事してるよ」「わたしはフリーターだよ」 注文したハンバーガーを待つ間、席について会話が続いていた。理恵の質問に二人が答える。ケンは福祉関係の資格を持っている。だから老人ホームで働いていることに驚きはなかった。ちなみにナベも福祉学部心理学科を卒業しているので福祉系の資格を持っている。「理恵ちゃん、俺には聞かないの?」 ガジンの問いにはナベが代わりに質問を返すことにする。気になっていたからだ。「ガジンはフリーター続けてるんじゃないの?」「そうだよ」「いまはなにやってんの?」「卒業してからずっとインターネットのテクニカルサポート……困ったときの対応をしてるよ」「あ、じゃあみんなおおまかには電話応対の仕事なんだな」 そこで注文したハンバーガーが運ばれてきて、全員で食べ始める。「これからなんだけどさ」 食べながらケンが話し出す。旗揚げの話が始まったな、とナベは居住まいを正した。「まずは旗揚げ公演を目指して脚本を決めようと思うんだよね。で、役者はここにいる五人は出たほうがいいと思うんだよ」「え、でもそしたら……」 ガジンが不安を口にする。ナベも全員が役者をすると音響や照明の操作スタッフが足りていないことに気づいていた。「うん、スタッフやってくれる人を探さないといけないよね。お金で雇う選択肢もあるけど、そんなお金はないから知り合いのつてでなんとか見つけられればいいよね」「既成の台本ではダメなんですか?」 ジュースを飲みながら理恵が尋ねる。「旗揚げ公演だからさ、俺らのカラーを出したいなーって思うんだよ。俺も脚本書いてみるし、コロも書くって言ってる。だから最初は、期限決めてプロット書いて、脚本をきめるところからやりたいなーって思うんだよね」「劇団の名前も決めないとですね」 旗揚げをするなら名前が必要だ。ナベは楽しみで会議の
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