◇ 翌朝。 朝早く起きた音羽は、隣でぐっすりと眠っている恭の寝顔を幸せそうに見つめた。 「ふふっ。天使の寝顔、ね」 ぷすぷす、と小さく寝息を零す恭のほっぺを音羽は軽くつついた。 ぐっすりと寝入っているらしく、音羽が恭のほっぺをつついても起きる気配は無い。 「──ん、音羽?」 「蓮夜?すみません、起こしてしまいましたか?」 音羽の潜めた笑い声に気が付いたのだろう。 伏見がゆっくりと目を開けた。 昨夜は恭を真ん中に挟むような形で眠った。 そのため、いつも伏見は音羽を抱きしめて眠っているのだが昨夜は音羽を抱きしめる事が出来なかった。 まだ、寝起きのぼんやりとした目で伏見が音羽を見つめる。 普段は隙のない伏見の寝起きのぼんやりとした雰囲気が音羽は好きだった。 まるで、自分だけが伏見のこういった姿を見られると言うような、贅沢感。 音羽は無意識に自分を探すように腕を上げる伏見にくすり、と笑う。 そして、伸ばされた伏見の手に自分の手を伸ばした。 「もうそろそろ起きましょうか、蓮──」 音羽が微笑みながらそう言うと、繋いだ手をぐいっと強い力で引っ張られた。 伏見の名前を全て言い切る前に引っ張られた音羽はバランスを崩し、前のめりに倒れる。 その時、くるん、と音羽の視界が回った。 「──!?……っ?」 「おはよう、音羽」 音羽がびっくりして目を見開いている間に、音羽の上に覆い被さった伏見がそのまま身をかがめ、音羽にキスをする。 寝起きと言うには濃厚過ぎるその口付けに、音羽の顔は一瞬で真っ赤に染まる。 声を漏らす隙間もなく、音羽の甘い吐息は全て伏見に食べられてしまう。 しっかりと伏見に抱きしめられ、音羽の跳ねる体も簡単に抑え込まれてしまっている。 隣に恭が居る事を伏見も分かっているからか、流石にキス以上の事はしないが、激しく深いキスに音羽のお腹の奥が疼く。 無意識に自分の腰が揺れ動き、伏見の腰に押し付けてしまう。 そんな音羽の可愛らしい動きに伏見は喉奥で低く笑うと、軽く腰を突き上げた。 「──っ!?」 びくっ、と音羽の体が快感に跳ねる。 だが、それ以上の事はせずにぱっと伏見の唇が離れた。 「──これ以上は駄目だな。……我慢が出来なくなる」 「──はっ、はぁ……っ」 伏見は濡れた唇を自分の舌で舐める。 その色香をふ
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