All Chapters of 金で極道に売られた女。姐になります!: Chapter 61 - Chapter 70

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第60話 源氏名・ヒロ

 新人が並んで挨拶をさせられた。「新人の川野ヒロキです!これでもシングルマザーで、生活苦だしこの仕事頑張ります!」「うーん、源氏名はヒロでいいか」 源氏名までつけられたよ…。まぁ作戦中はいいか。「よく覚えておけよ。特に新人!ここのオーナーの赤川さんだ」 へえー、初めて見たけどんな顔なんだ。あ、商店街でオバサンに詰め寄られてた時はもっと焦った顔してたな。今は威厳ある顔してるからなぁ。「ん?新人。名前を何と言う?」「本日よりここでお世話になります。ヒロと申します」 ちょっと怯えてる感じで返事をしてみた。「おいー。こんな上玉は私の専属にしろよ!」「専属?」「給金ははずむぞ?この店で働くのと同じ時間で構わない。私と共にいてくれるだけでいいんだ」 うわー、エロオヤジ発言。でもま、私の潜入も成功ってことで。「助かります。子供もまだ小さいので……」 朔斗さんこの現場を見ただけで、この親父を半殺しにしそうだなぁ。 その後、私はエロオヤジの腕にしがみついていた。これで片腕は封じた!もう片方が残ってるんだけど……。「こらこら、そんなにくっつくもんじゃないぞ!」 満更じゃない顔でそんな事を言われても心に響かない。「えー?」 私はさらに胸を押し付けた。「おいおい。ダメじゃないか!仕方のない子だよ」 空いてる手が動く?「オーナー、お酒でもいかがです?オーナーですもの、当然強いお酒を好まれるんでしょう?」 私は酔え!というように、話を持っていった。「まあなあ。昔はウォッカをボトルでラッパ飲みしたなぁ」「すごぉい!」 父さんが今でもしてるよ……。アルコール度数の高い日本酒だけど。「今でもできるんでしょ?」「ラッパ飲みは無理でも、ストレートのグラスを一気飲みくらいならなぁ」 2杯くらい飲んだら連れ出そう。そして連れて行く。 本当にストレートのグラスを一気に飲み干した。2杯くらい飲んだところで、「少し夜風に当たりませんか?気持ちがいいでしょう?」 と赤川弟を店から連れ出した。 この時点で赤川弟の思考やなんかがもうフラフラ。「よくやったな。大輝。酩酊状態じゃないか!」 大雄さんは大輝の頭をワシワシと撫でる。 大雄さんも過保護だよね。子離れしてないというか……。「えーと、ウォッカのストレートをグラスで一気飲みを二回させた
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第61話 卑怯な赤川弟

 目的の赤川弟を捕獲することに成功。 蘭さんと茜ちゃんによって、体に毒などないかを確認の上屋敷の地下牢に入れて厳重に管理している。 牢のカギは外側のカギは私が。もう一つのカギは大雄さんが。さらに虹彩キーと、指紋認証システムによって大雄さんにしか開けることが出来ない。 万が一大雄さんが亡くなった場合は、赤川弟も亡くなる。しかも牢の中だから環境が悪い。「さて、赤川弟の処分はどうしようか?」「兄よりも卑怯で残忍。ならば、兄を上回る残忍な処理の方法がいいですね」 新橋、朝だからって爽やかに恐ろしいことを言わないでよ。「あの……」「どうした蘭?昨日ボディチェックした時なんですけど、あの赤川弟に刺青が…」「何で早く言わないんだ?」「赤川弟は『精鋭』って言われてる男達を全員自分と同じ顔に整形してるっていうのか?」「ちょっと待って、でも昨日の風俗店での様子はまさにエロオヤジって感じだったよ?」「自分も含めて『精鋭』の可能性があるな。『精鋭』の残りは11人。でこいつを除けば10人。あと10人も赤川がいるのか?」「それは可能性で、この男が本人って可能性もあるわけですから、盛大に処分しましょう」「そうだな」 赤川弟……卑怯の塊じゃないの?整形させられた人かわいそー。「蘭さん?整形した顔かどうかって見分けつかないの?」「つく場合と、つかない場合があるから一概に言えないのよ」「とりあえず、こいつも赤川兄と同じ処分方法で処理しよう」 赤川弟(仮)はこうして処分された。 あと10人赤川弟がいるの?迷惑な話よね。 酒に強い、エロオヤジが赤川の『精鋭』だとすると、赤川弟以外の『精鋭』はそこら辺のただのオッサンだった可能性が高いなぁ。「よし、残りの10人も炙り出す!大輝頼んだぞ!」「昨日と同じ店に行けばいいのよね?オーナーは‘生きてる’はずだから」 昨日と同じ格好だとオーナーが喜ばれないという店側からの要請で、私は着替えた。ミニスカポリスの格好。この格好。父さんも朔斗さんも怒るだろうな。「おお、昨日とはうって変わった趣向でまた神々しいな」「逮捕しちゃうぞっ!なんて」「ヒロなら逮捕されてもいいなぁ」 捕獲するけど?「このミニスカがまたいいじゃないか!ヒロは足もキレイだな」「褒めていただきありがとうございます。恥ずかしい」 ミニスカを下に引っ
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第62話 女王様とお呼び!

「あ、父さん。その男は赤川弟じゃないわよ。年齢的に違うわよ。ちょっと誘惑してみたのよ。そしたら、股間がね」「あー、わかった。まだ現役だったんだな?」「そうそう」「現役じゃないはずなのに個室だからおかしいと思ったのよね。オーナーだから特別待遇かとも思ったんだけど、現役となると話は別でしょ?」「……まあな」 大雄さん、複雑だろうな。愛娘が男が現役かどうか調べてるんだもの。「残りの9人の年齢わかんないわよ。酒に強い、エロい男。ってことになった。ここで今日みたく続ける?」「どうするかも検討していく」 心中複雑だもんね。 赤川弟の偽物はこのまま老人として生きていくか、若返るかを選択させた。 一様に整形手術で元の顔に戻りたいとの事。そりゃそうだろう、男として使えないんじゃなぁ。若者でもオッサンに整形させられてるやついるからな。男性で長寿世界最高記録は更新するだろうけど顔出し厳禁かな? 赤川弟になる時に受け取った金をそのまま白虎に渡すことが条件。 整形手術は執刀が蘭さんで行われる。「整形って慣れてないのよね~」 その発言は怖いからやめてあげなよ。偽赤川弟の中には、この顔になりたい!とか希望を出すやつがいたけど、そうなると別料金。わりと男前にする代わりに白虎傘下のホストクラブで働くことが条件となる。そこで働けと。「残りの9人にも若い男っているの?」「ほぼ若い男。若い方が足腰が強いからだと思う」 自白剤を打たなくても話してくれる。「じゃあ、また今日みたいな手で攫ってくる?」「店の方も大輝に過激な服を着せるよな~」「もう!朔斗さんたら、昨日はお楽しみだったクセに!」「シングルマザーどころかラブラブ夫婦じゃねーかよ!」 白虎組に捕らえた偽赤川弟もツッコムけど、事実そうなんだよねぇ。「大輝も気をつけろよ!」「結構慣れたし、大丈夫かな?残り9人頑張る!」「ああ、大輝が、残りの9人にもくっついたりするのかぁ!俺は心から成敗したい」 大雄さんも作戦と親心と大変みたいね。「また、今日もそんなお古を着てきたのか」「私はこれしかドレスなんて持ってないから……」 私はちょっと俯いた。「まあいい。今日はこれを着てもらう。あの人なあ。自分が完璧すぎてたまには…って感じなのか?俺達には天才の事はわからないよなぁ」 今日はボンテージ?女王様とお呼び
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第63話 偽赤川弟は片付いた?

「待ってた、ヒロ!今日はこれを着てくれよ!」 ヒクッと眉毛のあたりが動いたのがわかる。セーラー服?赤川弟はエロい上にロリコンなのか? そう思いながらも着替えた。なんかお腹がスース―するなぁ。「やっぱり思った通りだよ!ヒロのその爆乳に耐えかねたセーラーがちょっと持ち上がって腹部をチラ見せ!子供を産んだことがあるとは思えないほど体が締まってるからなぁ。オーナーも大喜びだろう!」 どんなオーナーよ…。 私は恥ずかし気にドアから顔を覗かせオーナーに挨拶をした。「この格好、恥ずかしいなぁ。だって、いい年したオバサンだもの…」 私は全身を赤川弟(仮)の前に現した。「今夜はまた大胆だね。でも似合ってるよ。特にチラ見せの腹部かなぁ?」「嫌だわ、恥ずかしい。もうっ、オーナーなんか知らないんだからっ!」「どうしたら許してくれるかなぁ?」「今日もウォッカをストレートでグラスに二杯でいいですよ?」 そして、オーナーに囁いた。「その後はお楽しみ♪」 オーナーは現役のようだ。こいつもハズレか…。そう思いながら、飲ませる。そして、夜風に当たらせるついでに、そのまま組に連行。「大輝~心臓に悪いぞ!そういう格好は」「え~?似合わない?」「そうじゃなくて、お前の胸で胸部はピチピチだし、腹部はスカスカ。現役で高校生なら隙あらば男子生徒がその隙間から手を入れたい系だな」「ふ~ん、朔斗さんは?」「ノーコメント」 大雄さんの前では何も言えないわよね…。でも、大輝が朔斗君に「あとでね」って言ったのを私は聞き逃さないわよ! こうして『精鋭』と呼ばれる奴らは残り3人となった。「あとちょっとで大輝が救われる」「どうでもいいけどさぁ、『精鋭』の中の男は全員ここに来てるぜ?残りは女。どうするんだ?」「はい!私が潜入する!」 大海が立候補。 前回が楽しかったの?今回も結構命がけなのわかってるのかなぁ?「目的の赤川弟が消えたから、赤川系はいなくなるんじゃないか?」 やっぱり『精鋭』は潰しておいた方が、歯に毒を仕込むくらいだし。 そうなるとやっぱ大海かなぁ?「残り3人は当然店のNo.1なんだろ?どこの店だよ?」 連れてきた男は元も顔に戻れる代償にペラペラと話す。手間が省けて助かる。「じゃ、3晩かけて3人を落として、ここに連れてくればいいわけだ」「あの3人は手ご
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第64話 男装・大海再び

 前回同様、大海のジャケットの内側にはマイクが仕込まれている。そして、耳についているピアスに見えるものからは骨伝導で大海にのみ音が聞こえるようになっている。こちらからの指示。そして、大海からの返事など出来るようにした。大雄さんがまだまだ過保護です。いい加減子離れしたほうがいいと思うんだけど? ただ…大海も年取ったなぁ。若旦那って感じだったけど、今はイケオジって感じになったような。ちょっと貫禄が…。「作戦開始!」 大海はちょっと楽しそう。 大海は慣れた様子で店に入って行く。「この店のNo1.の子と飲みたいなぁ」と慣れた手つきで金を渡す「ダンナ。うちの店のNo1.はこんなに安くないんですぜ?」「そうだと思ったよ?だって、装飾品とかいいもん使ってるもんな、そうだろ?」「ご案内します。ダンナくらい男前でしたらうちのNo1.も喜ぶ事でしょう」「そうかぁ?嬉しいことを言ってくれるじゃあないかぁ」 そう言いながら大海は受付の男に金を握らせる。「大海。また金をばらまき過ぎだろう?」「へぇ、No1.は個室ってわけ?」「やはり、二人きりでお楽しみいただきたいので、では失礼いたします」「お待たせしました。No1.のミクです」「この店で一番高い酒をくれよ。いい女にはいい酒だよな?」「あんたわかってるね。うーん、イイ男。ねえそのお膝に座ってもいいかしら?」「いいぜ?」  「あー、No.1としては初対面の男が簡単に自分に靡くか検査だな」「こちらこの店で一番の酒になります」「もう、こんな時間かよ。俺はこれでも会社経営してんだよね。真面目に出社しなきゃなんねーから。せっかく出会ったアンタともこれで……」「やだよ、折角だもの。お持ち帰りしておくれ。それにしても、あんたは肌がきれいだねぇ」「その肌を見せてやるよ。俺といいとこ行こうぜ?」「真面目に出社しなきゃなんじゃなかったのかい?」「気が変わったよ。ミクに出会ったからかなぁ?」「大海。よくやった!さあ、店を出てタクシー拾ったら俺が指示するラブホに来い!」「お待たせ。それじゃあ行きましょ。私がいつも使ってるラブホでいいかしら?」「俺が知ってるとこじゃ不満か?」「そんなことはないけどぉ」  連れてきたNo1.のホステスさんは混乱している。「えーっとアナタをちょっと検査しま~す。猿轡もして
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第65話 その後の対応

「さ、赤川弟のところの『精鋭』はみんなうちに捕まえた。『精鋭』のうち若い男はみんな整形した顔と体を元の顔と体に戻したがってる。まあ、爺より青年のほうがいいわな」「女性は、大海が女性だってわかって結構凹んでるわ~」「えー、『精鋭』のうち、男性9人、女性5人。大輝が試したところ、最初の赤川弟(仮)以外の男はまだそんなに年がいっていない。本人だったのは最初の赤川弟(仮)と推測できる。奴ならすでに、処分済だ」「女性の処分はどうするんですか?」「ああ、それが困ってるんだよなぁ。大きな害はないし。うちの傘下のイメクラで働いてもらうか?SM部屋。5部屋増えることになるが。5人をつないでおく」「それがいいですねぇ、女性としての尊厳が…って話ですよね」 新橋、爽やかに言う事じゃないよ……。 確かに逃げられないようにしておきたいし、目が届いて逃げないようにするにはそれがいいかも。前歴(キャバ嬢)もあるし。「『精鋭』は赤川弟を含めると14人だ。赤川弟以外の男が若い男だったのも皮肉だよなぁ」「若返りたかったんじゃないですか?」「そして、女を侍らす?」「どうでしょう?ロリコンでMっ気のある男ですからね…」 幼女に罵られるのが好きなの?変態だな。 女性5人は地味に『大海ファンクラブ』を作っている。 大雄さんは「危険だからイメクラに近寄ったらいけない」って大海に言ってる。いやいや、事件が終われば白虎商事のCEOで忙しいから、イメクラに近づくことないでしょ? 若返ってさぞ若い人生を満喫しているだろう元・赤川弟たちは大輝の爆乳が忘れられず、ちょっと巨乳の女性でもあまり満足できないようだ。ある意味不憫。 大輝は人妻で次期若頭が旦那様だから、そう簡単に手が出せるような子じゃあないよ?お金を稼いでは、爆乳の子がいると噂になってるキャバクラに行ってるみたいだけど、大輝みたいなのには出会えてないみたい。大輝は天然ものだからね。爆乳でも養殖ものは嫌なんでしょ?贅沢な悩みと言えば贅沢だよね。  ある日、白虎商事での会議で話が出た。「あるイメクラのホステスが『大海ファンクラブ』なるものを作っているらしいです。CEOのお名前は失礼ですが、大きな海と書きますよね?レアなので、彼女らの言う方なのかと……」 マジか?迷惑だなぁ。父さんか新橋に言ってなんとかしてもらうか迷惑だから。
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第66話 祝・四代目襲名

「なんてことがあったのよ。新橋?あの女たちの動きを止めてくれる?」「承知しました。全く運よく大輝さんが出社してたから大事に至りませんでしたが、そのようなことが……。明らかに当人がイメクラに行ってつかんだ情報でしょうね。それもSM部屋」 バーコード親父がイメクラでの仕事の相手になるのか。それは嫌だな。死ぬか、バーコード親父かの二択だったら、死ぬかも。「俺も引退してないで、たまには白虎商事の方にも顔を出すかな?」「ですと、秘書である私もお供します!」 新橋は忠義心強いなぁ。「組の方はどうするかなぁ?大志はまだ危なっかしいんだよなぁ。一応組長の座は大志に譲るかな?俺は楽隠居したいし。もうすぐ還暦じゃねーの?でな、俺は会長になる!組長の上だな。俺は14才からず―――――っと組長してるし、いい加減組長の座から下りてもよくね?」「気持ちはわかりました。ですと、大安吉日の日に大志さんの四代目襲名式を行いましょう!」「それって何やるんだ?」 私に聞かないでよ~。私は元・カタギなんだから。「俺は降って湧いたように三代目になったからそういうの知らないんだよな」「そう言えば、私も知りません」「『俺からタスキを大志に渡す』とかでよくね?慣習作ってしまえばいいんだよ」 だからって適当すぎますよ、大雄さんー。「『お二人の指先をちょっと切って、血を混ぜる』とかの方が極道っぽいですよ?」「よし、新橋の案でいこう!」 適当だなぁ……、仕方ないけど。  来る大安吉日。大志の四代目襲名式が行われることとなった。 傘下の幹部たちが勢ぞろい。私も茜ちゃんもきちんと挨拶。特に茜ちゃんは今後お付き合いをしていく人たちだから、きちんとしてる。  新橋が適当に作った方法で襲名式が執り行われた。「これより、四代目として益々精進していく」 と大志は言った。 こそっと「今からじゃ遅いんだよなぁ」と大雄さんが言ったことは黙っていよう。 年が明けた。大輝の妊娠も発覚。「川野!お前……まさか、ミニスカポリスとかセーラー服とかイメクラ的な大輝と……」「……」 当然無言を通すだろう。「はい、楽しみました!」とは言えないだろう。と言ってもキスマーク一つつけなかったのは偉いと思う。つけちゃったら作戦に支障が出るからね。「朔斗君、おめでとー!大斗に弟妹が出来るんだね。私は女の子
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第67話 姐と若姐

「ユキさん」「どうしたの?深刻な顔して。私に料理を教えてください!私は今まで料理ってしたことなくって。それなのに、こんな大人数のために美味しい料理を作らなきゃならない立場になったわけで…」 ああ、大志が襲名したから?「茜ちゃんは『若姐』のままだよ。私が『姐』だからねぇ。大志が『組長』になって、大雄さんが『会長』だけど、私らは変わらないよ?」「肩書はともかくとして、料理が本当にできなくて…。だから、教えてください‼」 この子は素直で可愛いねぇ。大志が惚れるのもわかるなぁ。「いいよ?とりあえず。朝食の準備を一緒にしたり、一緒にすることから始めようか?」「はい!」 大志…いや大海に聞いた方がいいかな?「大海!茜ちゃんて料理はどの程度できるんだい?」「うーん、私が知ってる限りだと、卵を割れば必ず殻が入るし、塩と砂糖をよく間違えるよ。それがどうかしたの?」「いや、茜ちゃんに料理を教えてほしいって言われたんだけど、実力がどの程度なのかなぁって聞いてみたの。大海なら、学生時代に一緒に家庭科とかで料理したかなぁ?って」「うん、『危ないから、新橋さんは包丁持っちゃだめよ』って先生に言われてたよ」 困った……。蘭さんにも聞こうか?「蘭さん、茜ちゃんの料理の腕前ってどんな感じなの?家(屋敷の新橋家空間)で料理作ったりしないの?」「…ユキさん。茜は…料理が下手なのよ!新鮮な卵のハズなのに目玉焼きを作ったら卵黄が割れるのよ?何かに呪われてるんじゃないかしら?お菓子作りなら…、とか思ったけど計量が微妙に多かったり少なかったりしたみたいで、うまくできたためしがないのよ。龍二さんもこれだけは悩んでるのよ!」 私も悩みたい。どうしよう、軽く返事できるレベルじゃない?大志の方が料理上手いんじゃ…。 とか悩んでるうちに茜ちゃんからビックニュース!「すいません。料理習うのは先延ばしになっちゃう。あの…妊娠したみたいで……」 大志が朔斗君と張り合った感じかな?「性別わかってる…のは蘭さんだけかぁ。楽しみにしておこう!」「っていうことがあったの!私は「え?そこから?」ってパニックだったんだから!でも茜ちゃんも妊娠かぁ。孫が増えて楽しくなるね!」「あいつら、『自分たちは若いです!』みたいにしやがって俺だってアラカンだがまだまだ現役なんだからな!」 あのー、私はアラ
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第68話 平和は続かない

 ちょっと平和だったのに、若い衆から不穏な話を聞いた。「姐さん、聞いてもらえますか?俺みたいな下っ端が三代目とお話をするなんて……」 私ならいいの?「で、なんだい?」「白虎のシマで暴れてるちょっとしたチンピラがいるんですが、そいつらヤクをちらつかせてるんすよ。しかも自分たちは白虎の人間だと言いながら!」「酷くないですか?白虎の人間がヤクを扱うわけないじゃないですか!」 また~?赤川が片付いたと思ったのに。街のチンピラ風情が白虎を名乗ってヤクを売ってる?大雄さんが激怒する案件だけど? 私は早速大雄さんにこの話をした。「またヤクがらみかよ。面倒だなぁ」 言いながら、着物の合わせに手を入れてくるから結構余裕あると思う。「そうだ!組長として四代目の大志にこの案件を任せよう!」 つまりは大志に丸投げってことか…。「大志が危ない感じになったら手を貸すけど、それ以外俺はノータッチだ」 私の胸には触りまくりだけど。 結局大志と朔斗君でこの件について調査をすることになった。「ご丁寧に「自分たちは白虎だ」って名乗ってヤクを売ってるんだもんなぁ。これは密売か?」「いやぁ、密売ってもっとコソコソとするもんでしょ?」「だよなぁ。サツがここに踏み込んでこないといいけど、向こうさんだってわざわざ名乗るのはオカシイって思うよな?」「普通はそうですよね」 街のチンピラだし、組に属してないから一応はカタギなのか?微妙なところだけど、目的がよくわからん。チンピラのうち一人をとっつかまえて、事情を聞くかぁ。 フラフラと「ヤクを売ってくれないかなぁ」的な空気を出しながら(多分人生に疲れた感じの空気)、うろついた四代目と俺。「お前ら、俺は白虎のものなんだけど、これ使わね?ここだけの話、これ使うとイイ感じにトリップできるぜ?これまでのヤクなんか比じゃないね。しかも結構安全でさぁ。使ってることが周りにバレねーの!超うけるぜ?」 赤川弟が売ってたやつ、サツが横流ししてたやつか…。「兄ちゃんたち、できてるんだろう?わかるぜ?世間様には認められないもんな。今までよりもスゲー快楽を得られるぜ?」 そんな男を組に連行した。「悪いな。俺たち二人とも妻帯者だ。二人とも妻は今妊娠中」 蘭さんにこの男が持っていたヤクの分析を頼んだ。…速い。「このヤク。ヤバいわよ。今までの方法
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第69話 vs.サツは無理

 大輝がPCで駅のロッカーの画像を解析した。「「あぁ~」」 一様に思った。「これは…知らない方が良かったやつだ」と。 だけども、白虎の名前を出された以上はなぁ。「喧嘩を売られたわけだしなぁ。これは俺の範疇を超えた問題だな。三代目に相談だ」 大志が大雄さんに相談した。「俺のところに来るの早くね?」「早くもヤクの元締めが分かったんですけど…サツのお偉方なんでこっちからは手出しができなくて困ってるんですよ!」「あのなぁ、そういうときは大輝に情報を流してもらえよ。サツのお偉方がヤクを横流ししてるって情報を動画と共に。売人の様子もあるといいな顔はモザイク。声は音声を変えて。ああ、この辺はちょっとやそっとじゃ元の顔に戻せないように大輝に頼め。ま、そういう風に動けばいいんじゃねーの?向こうは白虎を潰したいみたいだけど」 やっぱり大志は四代目って言っても、まだまだ大雄さんみたいに立ち回れないなぁ。すぐには無理だろうけど、できるようになってもらわないと!「川野~、大輝が心配なのはわかるけど。そんなこの世の終わりみたいな顔するなよ。大斗が悲しむぞ!」「そうですよね。俺は自分の家族のために頑張ります!大輝だってそれを望んでるから」 それはどうかわからないけど、とりあえず無駄死にとかしないでほしいだろうなぁ。 大輝が解析して各メディアとネットに流した動画は一大センセーションを巻き起こした。「警察が私たちの暮らしを守ってくれてると思ってたのに、こんなこと……」「動画なんて信用できないわよ!こんなのはいくらでも捏造できるわ!」 と世論は否定派と擁護派の真っ二つに分かれた。 捏造するならもっと派手にわかるやつを作るよ。それに…自らサツに喧嘩売るヤクザっていないだろ?「ヤクザが相手ならもっとやりやすいんだがなぁ」 珍しい。大雄さんからそんな言葉を聞くとは……。「俺たちが他にできることはないし、捕まえてたやつだが血液検査の結果ヤクには陰性。自分では使ってないんだよ。金に執着してるみたいだったから白虎傘下のホストクラブを紹介したやった。俺の紹介状付きだから、うまく働かせてくれるだろう?そこなら稼ぎもいいだろうし、大志からの情報によるとあの男は相当口が上手いみたいだから、ホストが向いてるんじゃないか?」 ヤクの売人よりはカタギな仕事だと思う。「あいつが他の仲
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