1. …天賦の才を持つ勝負師よ… 近いうち、あなたはかつてのライバルと邂逅するでしょう。あなたをよく知る旧友と… その時は彼を手伝ってみなさい。あなたにもそれは運命の扉を開く事になるでしょう。 …あなたに能力を授けます。◆◇◆◇伍章 ジンギ!~北山銀次物語~その1第一話 天賦の才を持つ勝負師ジリリリリリリリ!!(うるせえ)ガン! 目覚まし時計を叩き割る勢いで止めて起きる。これはいつもの事だ。全くタフな時計だぜ。ゴクッゴクッゴクッ!「っはー!」 寝起きのよくないおれは枕元にいつも水のペットボトルを置いてから寝てる。寝起きに飲んで酸素を脳に送れば目が覚めやすいからだ。(今日は何時からだったっけ) カレンダーでシフトを確認する。(11時か。余裕だな。風呂入ってゆっくり支度して適当にメシ食ってから向かおう)──────「よしっ! 行くか」 おれは玄関に立ててある愛車(スケボー)を手に取って出勤する。これがおれの交通手段だ。 男の名は北山銀次。通称『ジンギ』と呼ばれる男。 これは、不思議な力を与えられたギャンブラーの物語。 物語の始まりは数年前まで遡る――────────────「これからどうすっかなー」 北山銀次(ジンギ)は素寒貧だった。ほんの数年前までは極道やら悪党やらを相手に詐欺をするという人生を賭けた大博打を打って2億円を勝ち取っていたのにだ。数字で書けば200000000円である。どうやって無くせばいいのかという程の金額だが、約2年で全額溶かしてしまうのがジンギであった。 (つうか、今朝変な夢見た気がするけど、どんな夢だったっけ。なんか力をくれてやるぞ。みたいな? そんなだったのは覚えてるんだけど) あてもなく歩いているとそこに雀荘を見つけた。(麻雀か、昔得意だったなー。友達としかやったことないけど…… そういや、旧友を手伝えって言われた気がするな! うん、なんとな~く思い出してきた) 何も考えずに(まあ、ヒマだし)で雀荘に入ってみたジンギ。少し麻雀するくらいの軍資金ならまだある。そんな生活を続けて数日、今日も知らない雀荘へと向かう。すると……「おおーーー! ギンジじゃないか久しぶり!」と店の人が懐かしそうにする。それは旧友のマサルだった。「あれ? ここマサルの職場なのか。偶然だなぁ!」(旧
Zuletzt aktualisiert : 2026-02-26 Mehr lesen