20.第四話 おれは勝つまで諦めねえ ――とある夜 ジンギはまた夢を見ていた。…どうですか。私がおすすめした人物は? いや、わかりにくい言い方しすぎなんだよ。なんだよ『神の扉』って。ただの苗字じゃねえかよ!…偶然にしてはカッコイイ苗字してたので、ついね。そんな怒んなくてもいいじゃないですか。 別に、怒ってねえよ。んで、アイツから技術を吸収していけばいいんだな?…そうですね。しばらくはそれでいいです。彼女程あなた向きな麻雀をする上級雀士はなかなか居ませんので。 まあ、そのようだな。まずはアイツにひと泡吹かせるのがいまの目標だ。…また強気なんですから。でも、いいですね。応援しております。ジンギ。 任せておけ! おれは勝つまで諦めねえ!──────ガバッ!(おっと、もういい時間だ。起きておこう) ジンギは今日仕事がない。ただ、午後から蘭と会う約束はしていた。もちろん、雀荘で。強い奴から吸収できることは全部吸収してやるつもりで。◆◇◆◇ 神戸蘭は単純にジンギを面白がって。会える時はいつも会う、そんな日が続いていた。「ローン! マンガン~♡」「ツモッ! 4000オール」 落ち合う場所はいつも雀荘な2人。 蘭は既婚者だったし、ジンギにも付き合っている女性はいたがそんなのは関係無かった。ジンギは麻雀の修行をする。蘭は面白い麻雀をする。そのことを差し置いて優先されるものなど麻雀バカのこの2人には無かったのである。(本物のバカ) 当然、蘭は旦那に離婚届を突きつけられるが。「それはヤダ。私があなたを好きなのは知っているでしょう? 結婚はあなただけよぅ」と言うだけですんなり収まってしまった。だいぶちょろい旦那様だ。 ジンギの彼女は離れて行ったが麻雀に夢中なジンギはそれに気付きもせず普通に(そういえば最近会ってねえな)くらいしか思っていないのだった。
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