すっかり涙は止まって、甲高い笑い声が絶えない。 瞬は二人がこちらを気にしていないのを確認して、私にコツンと額をぶつけてくる。「明日、結婚指輪選びに行こう」私の頭の後ろに手を回して、自分の方に引き寄せた。「休暇明けたら入籍の手続きをしないと。恵麻と棗の滞在ビザ、取得しなきゃいけない」「……ん」「時間作って、日本の恵麻のご両親と、オーストラリアの俺の両親に挨拶に行こう」「うん」耳元でやるべきことを数え上げる瞬に頷いた分だけ、本物の夫婦に近付いていける。 急ぐ必要はない、ゆっくりでいい。 頭ではそう思ってるのに気持ちが逸るのは、きっと、瞬と結婚して棗と三人で過ごす幸せな毎日を思い
Huling Na-update : 2026-02-08 Magbasa pa