小腹も満たされ、レオナルドとマルグリータに見送られて会議室を出た私は、シヴァと合流してヴォルフガングの下へ向かった。アレクサンドから校門前での待ち合わせと指示されている。校門の方は、華やかな装飾が施された校内とは対照的に落ち着いていた。静かな並木道が続いており、しばらく歩くと高い校門が見えてくる。そこには、遠くからでも目立つ大きな体の男が立っていた。「ヴォルフガング様!」「おお! モンリーズ嬢。シルヴィアも久しいな!」相変わらずのヴォルフガングの大声に、周囲の人が驚いたように振り返る。少し恥ずかしくなるが、気にせず私は軽くお辞儀をした。ヴォルフガングはそれを見て、気にしなくて良いと困ったように笑いながら手を振ってくれる。「今日は学園祭に来て下さってありがとうございます」「いやぁ、このような祭りがあるんなら楽しまないとな! 良い土産話になる」「王城ではどうだったんだ?」「まあ、ぼちぼちだ。騎士団との稽古も、なかなか楽しいぞ? さすがリヒハイムの騎士団だ。筋が良い」顎髭を撫でながら何気なく言っているが、彼は確か圧勝していたはずだ。私とシヴァが呆れたような視線を送るが、そんなことは気にも留めず、ヴォルフガングは面白そうに笑うと私達の背中をバンバン叩く。「まあ、細かいことは気にするな。それよりも案内を頼む!」それもそうだ。ここには学園祭を楽しんでもらうために来たのだから。来た道を戻り校舎へとやって来る。その道中、ヴォルフガングに肩を組まれた私達は困惑しつつも歩みを進めた。さすがに私へは遠慮があるのか肩に触れる程度だが、シヴァには完全に寄りかかっているのか、横目で見ると渋い顔をしている。「何が見たいんだ? それとも、買いたい物でも……」「まずは食いもんだな!」確かに、先程は私だけはマルグリータとレオナルドの気配りで小腹を満たせたが、ヴォルフガングもシヴァも何も食べて
Terakhir Diperbarui : 2026-04-01 Baca selengkapnya