All Chapters of 女装メイドと婚約破棄された悪役令嬢は、幸せな結末を目指します: Chapter 221 - Chapter 230

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第221話

私が戸惑っていると、笑顔でアレクサンド様は言葉を続ける。「前からステファンの婚約者として以外でも、君を評価はしていたんだ。魔法の技術が苦手でも、それ以外の能力でカバーして成績上位者に食い込む能力。特にレポートの出来は毎回私を凌ぐほどだと、教師陣からは聞いていたよ」まさか影でそんなに評価されているとは思わなかった。必死に学んだことも、全てが無駄なわけではなかったようだ。頑張りが認められていることは素直に嬉しい。「そんな文官に向いている君を手放すのは惜しい。ステファンとの婚約も解消になるだろうし、行く当てが無くなったら私の所に来なさい」アレクサンド様は私に手を差し出す。「学園にはいられなくなる可能性が高い。証拠を集めるだけ集めたら、学園に提出するレポートのことは考えずすぐに王城に来て欲しい。君の安全を確保しよう。その手筈は整っている」ステファン様のこと、セドリックのこと。両親のこと。色々考えすぎて頭が働かない。しかし、今この提案を飲まなければ、私は路頭に迷うことになる。本能的に、私はその手を握り返した。アレクサンド様の手にぎゅっと力が籠められる。黄金色の瞳がまっすぐ私を射抜いた。「交渉成立だ。君用に護衛も従者も準備してある。ぜひ連れ帰ってくれ」「……リリアンナ嬢も一緒のはずなんでス。それハ、どうすれバ」「手紙を用意してあるから渡しておいて欲しい。向こうでの宿泊はヴォルフガング殿がいるので問題ないだろう」ヴォルフガング殿って、旧ソプレス王国にいたあの大柄な人だろうか。確かにシルヴィア嬢の知人だとかで仲が良さそうだった。昨年のことを思い出し、私は深く頷いた。「お任せ下さイ。私ガ、両親の罪を暴いてみせまス!」そして、両親から解放され自由になるのだ。そう決意しアレクサンド様に宣言したものの、心は揺れる。チャロアイトの指輪が視界の端で輝いていた。&nbs
last updateLast Updated : 2026-04-03
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第222話

王城の門をくぐり、しばらく進んだ後に私は封筒を開ける。いつもの業務的な内容ではあるが、その内容は驚くものだった。「……あの、ロミーナ。これって……」私が読み終わった後、手紙を受け取ったシヴァも内容を読んで目を見開く。人目に付いたらマズい内容だ。指示を出して、シヴァには魔法でその手紙を燃やしておいてもらった。私達から視線を向けられたロミーナは手にぎゅっと力を込める。「……ご存じの通リ、アマトリアン辺境伯家は取り潰しでス。私は平民落チ」どうしてこうなってしまったのかと頭を悩ます。私が知る限り、ゲームにこんなストーリーは無かった。学園祭の後に旧ソプレス王国の反乱が発生。それをメロディや他のキャラで解決してエンディング……というのが基本的な流れのはずだ。いやまさか、私がプレイしていないステファンやセドリックのルートで、アマトリアン辺境伯の没落エンドがあったとか⁉ヤコブやイザベラに確認したいが、もう出発もしてしまったためすぐに聞くことはできない。手紙でのやりとりでこの内容を話すわけにもいかないし、完全に手詰まりだ。「アレクサンド様からは、貴女を手伝ってあげて欲しいと来ていたわ」手紙の内容はアマトリアン辺境伯夫妻の不正についてだけではない。なるべくロミーナを巻き込まないためにも、ロミーナが証拠を見つけてきて持ち込んだ、摘発者であるということにしなくてはならないのだ。「なんでも言って。手伝うわ」「ありがとうございまス」安心したのか、ロミーナは目に涙を浮かべている。シヴァがハンカチを差し出すと、礼を言って受け取ってくれた。到着から2、3日以内に証拠を集めたらロミーナはアレクサンドの所へとんぼ返り。その際に護衛のほとんどを連れて行く計画とのこと。私はレポート作成があるし、ヴォルフガングの屋敷
last updateLast Updated : 2026-04-03
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第223話

決して簡単に諦められることではないだろう。私だって、ロミーナがステファンとセドリックの間でずっと悩んでいたことを知っている。セドリックがどれだけロミーナを大切に思っていたのかも。だからこそ、聞いていて辛い。「セドリック様に迷惑はかけられませんかラ」確かに、ステファンと別れてすぐにセドリックと婚約するだけでも、あまり外聞は良くない。その直後にアマトリアン夫妻が犯罪行為を行って家を取り潰されるとなれば、大スキャンダルだ。その時婚約していたセドリックにも、その火の粉はかかるだろう。どうにかしてあげたいと思ったが、私に何ができるだろう。ただの友人でしかない私に。「まア、後はアレクサンド様の言う通り動けバ、路頭に迷うことはありませんかラ」大丈夫だとロミーナは笑うが、こんなこと普通は笑えない。今までの慣れもあるのか、さすが表情を取り繕うのが上手い。それがまた痛ましかった。 道中、休憩のため馬車が止まった。場所は川沿いで、この後は山道が続く。シートを広げているとヴォルフガングがやって来た。「どうだ? 馬車で酔いはしなかったか? 酔ってたらワシの馬に乗せてやるぞ!」「ありがとうございまス」ヴォルフガングとロミーナが話している間、私の服の裾をちょいちょいとシヴァが引っ張る。何事かと思いながら、彼に促されるまま馬車の裏に回った。「え? 何?」「さっきの話だが」二人で寄り添い合いながらひそひそと話す。一応チラッと見ると、まだロミーナはヴォルフガングと話しているようだ。「せめて教えてやればいいんじゃないか? 手紙とか」「犯罪とかの事情は言えないよ?」「そこは伏せて、ロミーナ嬢が婚約できなさそうってことだけ伝える。後は二人で話し合うべきだろ」シヴァの表情は真剣だ。こうしてそんなに関わりが無かった相手にも気
last updateLast Updated : 2026-04-04
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第224話

客室に到着し、ようやく息をつくことができる。メイドさん達が荷物を片付け終え、引き上げた頃。トントンと扉がノックされた。「どうぞ」入ってきたのはシヴァだった。濃い茶色のチェックのワンピースがよく似合っている。あくまでここでは、メイドではなく一人の令嬢と言う扱いなのだ。「手紙は書けたか?」どうやら心配してわざわざ来てくれたらしい。ちょうど便箋を出して書き始めた所なので、ちょうど良かった。「今書いてるの。もう少しで終わるよ」「封をしたら少し貸せ」何をするんだろうか?よく分からず首を傾げながら、私は手紙の続きを書いた。これがちゃんと伝わって、せめてしっかり二人が納得できるように話し合いができれば良いと願いながら。「はい、できたよ」蜜蝋で封をするとシヴァに封筒を手渡した。受け取ったシヴァは両面をしげしげと見ながら、何か短い呪文を唱えていた。魔法だろうか?シヴァの手から浮かぶ、紫に光る何かが封筒を取り巻き消えていった。「何をしたの?」「誰も開けられないように魔法で封をかけた」「え⁉ それじゃセドリック様も開けられないじゃん!」「落ち着け。カンナバーロ殿がこんな子供騙しの魔法、解けないわけないだろ」「あ、なるほど……」魔法に長けたセドリックなら、解除はできるだろう。でも、シヴァの魔法だからなぁ。実はすごく難しい魔法と言うこともありえる。「本当に大丈夫?」「父親が魔法士団団長だろ。最悪父親に頼めばいい。それよりも、万が一中身を誰かに見られる方が問題だ」まあ、シヴァの言うことももっともだ。一瞬驚いてしまったが、そういうことなら大丈夫だろう。それなら念押しにと、より大きい封筒を取り出しお父様にカンナバーロ伯爵家へ送るよう伝えた手紙を同封する。
last updateLast Updated : 2026-04-04
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第225話

夕食の後、私はリリアンナ嬢の泊まる客間に向かった。本当は両親に呼ばれているが、向かう前に彼女に声をかけておかなければならない。両親が私に何かした時に、すぐにリリアンナ嬢やシルヴィア嬢が助けに来られるように。「これかラ、両親の部屋に行きまス」「分かった。ドアを開けておくから、何かあったら大声や物音で教えてね」真剣な表情でリリアンナ嬢は頷いてくれる。きゅっと私の手を握り、心配してくれるのがありがたい。リヒハイム王国に来てからというもの、こうして私の味方になってくれる人はいなかったから。「えエ。行ってきまス」挨拶を済ませると、私は両親の執務室へ向かった。冷たい空気を纏った廊下は、冬のせいなのかこの屋敷の雰囲気のせいなのか。足先から上ってくる冷気に身震いしつつ、私は目的の場所に到着すると足を止め、ドアをノックした。「入りなさい」父の低い声がする。中に入ると、両親はすでに揃っていた。執務室の机に父が座り、来客用の革張りのソファに母が座っている。父は私を睨むように見ていたが、何事も無いかのように母はティーカップを傾けた。「呼ばれた理由は何か分かっているかな?」「……昨年の、復興資金の横流しの件ですカ?」その言葉に、父は目を見開いた。母もぴくりと眉を動かす。どうやらこの話では無かったらしい。だとすると……「婚約解消の件ですネ」「その通りだ」正解だったようだ。父は再び私を睨むと、激しい音を立てて拳を机に叩きつけた。「何を考えているんだ!! サンスリード公爵家に上手く取り入れと命じたはずだろう!」「申し訳ありませんでしタ」この音でリリアンナ嬢やシルヴィア嬢が来ていたりするだろうか。父の怒鳴り声から、まだ大丈夫だと判断してくれれば良いのだが。
last updateLast Updated : 2026-04-04
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第226話

「……で、どうするのよ?」母の声が聞こえる。どうやら魔法は正常に作用しているらしい。怒りっぽくすぐ怒鳴る両親の所に、従者は用事がない限りやって来ない。このまましばらくは話を聞いていられるだろう。「サンスリード公爵家に入り込めなきゃ、計画が台無しじゃない」「しょうがないだろう。こうなってしまったんだから。まあ、元々このまま嫁がせるつもりはなかったんだから良いじゃないか」嫁がせるつもりはなかった?その言葉に体が固まった。今まで何年も、両親の失言を影で詫びてきた。ステファン様と上手くいくよう、公爵家に釣り合うよう勉強も魔法も礼儀作法も、何もかも頑張って来たのに。両親は、そんなつもりはなかったのだ。全身から力が抜けてしまう。それでも魔法により、両親の声は私の耳に届いてしまう。「確かに、計画ではその頃にはもう……」「だな」二人の含みのある意味深な発言に背筋が泡立つ。「とりあえず、次の婚約者候補の選定と、あの方への連絡だ」何かを書くような音がする。どうやらその“あの方”とやらに手紙を書いているようだ。その手紙が読めれば、何か分かるかもしれない。方法を考えていると、手紙を書き終えたのが紙を折るようなガザガサした音がする。「これでいいだろう。……今から早馬で送るのも、逆に不自然だな」「貴方は明日も仕事でしょう? 私が出しておくわ」どうやら手紙は母の手に渡ったらしい。母は大事な物を寝室のドレッサーの引き出しによく入れている。何かと用事を言いつけられたりしていた時に、見たことがある。後は手紙を出す前に、寝室に入り込めれば……考えを整理して私はリリアンナ嬢の部屋へ戻った。この情報を共有して、協
last updateLast Updated : 2026-04-04
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第227話

メイド長が見たのは一面の黒。着替え途中の私に黒いインクがかかり、ロミーナのドレスにも跳ねてしまっている。私はまだ薄着のこともあり、ドレスは明らかに中まで染み、露出していた肌も汚れてしまっているのが分かる。ロミーナは幸いドレスだけだが、床に真っ黒なインクが黒い染みを作っていた。それを発生させたのは明らかに躓いて転んだような姿勢で床に四つん這いになっているシヴァだ。「何故、こんなことに……」「シヴァを叱らないで下さい!」呆然としているメイド長に私は駆け寄った。彼女の手を取りすり寄れば、彼女の手も服もインクが移って黒く染まる。「先程の大きな音で驚いて転んでしまっただけなんです! 私がお父様に手紙を書きたいからと、用意をお願いしたばっかりに……」「申し訳ありませんお嬢様」シヴァは黒い手袋をつけた手で顔を覆っている。裏ではどんな表情をしているか分からないが、床に座り込み俯いている彼の姿は泣いているようにも見えるだろう。「……ええっと、事態は分かりました。この部屋は掃除させますので、モンリーズ公爵令嬢様は着替えと風呂を。お嬢様は自室で着替えて来て下さい。お風呂に入っている間に、新しい部屋を用意します」「感謝いたします!」困ったように頭を抱えながら言うメイド長。それでもなんとか部下たちへの指示を行う。二人のメイドが私を連れ出し、お風呂へ案内する。私の後を、素早く衣服にインクがかかっていないか確認してもらったシヴァが追いかけてきた。ロミーナは誰にも付き添われることなく一人で部屋を出ていく。この屋敷で、彼女が身の回りのことを全て一人でやっていることは共有済みだ。着替えを手伝うメイドなどいないだろう。これで、屋敷の視線は私達の方へ向き、ロミーナは一人になれる。廊下で別れた際に彼女と目が合う。少しだけ口角を上げた彼女は、こ
last updateLast Updated : 2026-04-04
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第228話

お風呂に入っているとドアがノックされた。浴室はカーテンで区切られており、入浴中の私をシヴァが見ることは無いし、誰かが入室しても見られることはない。一人で入りたいからと、シヴァ以外のメイドは全員下がらせてしまった。ここには今、二人だけだ。私の指示でシヴァがドアを開ける。カーテン越しなので誰が来たかは分からないが、予想はできた。「クラリッサ・アマトリアンです」その名前と声は辺境伯夫人だ。ここまでは概ね予想通り。私はカーテン越しだから見えないだろうと、にんまり微笑んだ。「朝から騒がしくして申し訳ありません」「いえ、不測の事態でしたので。体が汚れたとのことですが、他に怪我はありませんでしたか?」「大丈夫です。ご心配ありがとうございます」一見、優しく優雅な貴婦人に見えるだろう。外面は良いが、いつもはロミーナを虐めているのだから騙されてはいけない。「新しい部屋は、以前の部屋の向かい側に用意しています。荷物も移しておくよう頼みましたので」「まあ、助かりますわ」何も知らないかのように、私は話を続ける。「それで、あの大音ですが……モンリーズ令嬢のお連れ様が原因だったようなのですけど」夫人の声に少し怒りの色が混じるのを感じたが、私は知らないふりをした。  ***  メイド達は客室を掃除していた。ある程度片付けた後は、指示通り新しい部屋にお客様の荷物を移動させなければならない。「あれ……?」「どうしたの?」必死に絨毯の染み抜きをしている先輩メイドの横で、比較的新人のメイドが困ったように声を出す。「お客様の荷物、もう全てタンスや引き出しに入れられているようなの」「そんなの普通じゃない。そんなこと言ってな
last updateLast Updated : 2026-04-04
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第229話

トランクは重いが、私の力でもなんとか持ち上がる。これが火事場の馬鹿力と言う奴だろうか。執務室にも隠し扉や二重底がある。思いつく限りのそれらを開け、怪しい書類や手紙の束をトランクへ入れた。リリアンナのトランクはパンパンだ。本の間に挟んでいる手紙や書類も、全て自分のトランクへ入れる。本は片っ端からチェックした。戻す時間が無いので部屋が荒れ放題になるが構わない。『騎士を手配しておきますので、窓からトランクを投げて下さい』一通り荷物を詰め終えたところで、私は執務室の窓から顔を出した。執務室は表玄関に面しており、広い庭がよく見える。リリアンナ嬢が騒いでいるのは階下の別室。ヴォルフガング様は裏庭の方で騒いでいるので、表玄関側には誰もいない。下を見ると、予定通り三人の騎士が立っていた。アレクサンド様が用意してくれた護衛の方達だ。軽く手を振ると私に気付いたのか、彼らは布を広げた。その上に私は重いトランクを放り投げる。無事受け取ってもらったのを確認して、もう一つのトランクも投げた。トランクを確認すると、騎士の一人が手で大きく丸を作り私に合図をする。『トランクが騎士の手に渡ったら、表玄関から脱出を。屋敷が騒ぎに集中している間は、いっそ堂々としていた方が警戒されないでしょう』合図を確認して、私は小走りで玄関ホールへ向かった。そういえば鍵を戻していないが、まあこれくらい大丈夫だろう。もう二度と帰ることの無い場所だ。もう二度と、会うことの無い人達なのだから。「お嬢様?」不意に、声が掛かった。振り返れば一人のメイドが立っている。バケツを持っているところを見るに、掃除の水を替えに来たに違いない。ここはもう騒ぎが起こっている部屋の階の階段。人に会ってもおかしくないが、逃げるのに夢中で気付かなかった。「どこに行かれるのです
last updateLast Updated : 2026-04-04
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第230話

「どこに行かれるのですか?」不思議そうに小首を傾げながらメイドが尋ねる。私は逸る心臓を押さえつけ、今まで何度も練習してきたポーカーフェイスを作った。優雅にドレスを翻し、彼女と相対する。勤めて冷静に、落ち着いて聞こえるように精一杯震える声を押さえて、口を開く。「お父様の所ヘ。外で何かあったそうなのデ、お手伝いに行きますス」手は震えて無かっただろうか。声は不自然では無かっただろうか。緊張してどくどくと心臓が脈打つのを感じる。私の言動を不自然に感じたりしなかっただろうか。長く思えた時間は、あっさりと幕を引いた。「そうですか」納得してくれたのか、メイドは小さく頷くと明後日の方向を指さす。「西側の馬車留めの方らしいです。私も詳細は知りませんが、参考になれば」「ありがとウ」メイドはぺこりとお辞儀をすると、急ぎ足で階段を下りていく。私は彼女が階段を降り切ってどこかに行くのを見届けると、少しゆっくり階段を下りた。誰もいないことを確認して玄関ホールを小走りに進む。いつの間にか用意されていた馬車は、モンリーズ公爵家の紋章が付いたものだ。その馬車の前に、執務室の下にいた騎士の内の一人が待っていた。「お待ちしておりました」丁寧な礼をすると、彼はドアを開けて私を馬車の中へ案内する。中には一人の女性騎士がおり、馬車の周囲も何人もの騎士と馬に囲まれていた。「まだ騒ぎは続いています。今の内に」「はイ」ドアが閉まり、馬車が出発する。あの騎士は玄関に一人取り残され、徐々に小さくなっていった。私が心配そうに見ているのが分かったのだろう。横に座っている女性騎士が安心させるように声をかけてくれる。「ご安心下さい。彼はお嬢様やヴォルフガング様に事が済んだ報告に行くため、残っているんです。この後お嬢様方と一緒に脱出しますよ」「そうなん
last updateLast Updated : 2026-04-04
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