女装メイドと婚約破棄された悪役令嬢は、幸せな結末を目指します의 모든 챕터: 챕터 181 - 챕터 190

354 챕터

第181話

「後継者が、もう決まっている……」薄々予想していたことだが、見事に的中してしまい私は焦るしかなかった。後継者って、私が知らない間に遠縁の親戚の中から選んだりしたのだろうか。後継者じゃなくても、この家に居続けられる方法は何かないかと私は必死に頭を巡らせた。そんな私の混乱に気付いたのか、お父様はそっと私の肩に手を乗せる。「その後継者だが、リリーが後継者を名乗り出るなら辞めさせるよ」「え⁉」「彼もリリーが後を継ぐならと喜んで退いでくれるだろう」そんな簡単な話なのだろうか。そんな気持ちが顔に出ていたのだろう。お父様はそっと私の頭に手を乗せる。「だから、リリーは気にしなくて良い」「お父様、そんなわけにはいかないでしょう? その後継者って、誰なの?」そう質問するも、お父様は困ったように顎髭を片手で撫でつけた。視線を逸らして、何かを深く考え込む。「う~ん……内緒、かな」完全に口を割らないつもりだ。何年も一緒に暮らしているので、この表情はそうであるとすぐに読み取れる。「だって、モンリーズ公爵家の後継者よ⁉ みんな喉から手が出そうなほど欲しがる地位を、そう簡単に手放す人がいるわけ……」「いるんだよ、それが」お父様は確信しているが私は納得がいかない。上手くいったものの、後継者の座を辞することになった人間に申し訳が立たない。将来何か融通するとか、直接謝罪するとかしないと、後々のトラブルにもなりかねないし。そうして私が頬を膨らませていると、お父様は笑顔で話を逸らした。「そうと決まったら、婚約解消後には選択クラスを変えないとなぁ。淑女クラスではなく、後継者が学ぶ文官クラスにしないと。クラス変更しても追いつけるよう、勉強しておきなさい」王妃教育で基本的な知識は学んでいるものの、文官クラスのような実際の領地運営に対
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第182話

そうして親子二人で久々にゆっくり会話をしていると、急に荒々しくドアがノックされた。余程慌てているのだろう。お父様の返事を待たずにドアが勢い良く開けられる。「こ、公爵様……!」駆け込んできたのはルネだった。もう寝るつもりだったのだろう。寝間着に軽くカーティガンを羽織った彼女は、長いルビーレッドの髪を珍しく下ろしている。私がいるのを見て彼女は一瞬躊躇したが、彼女を迎え入れるために立ち上がったお父様に、小さな紙を手渡した。「伝書鳩です。先程、担当の物から緊急で連絡が来まして……」この世界は連絡手段に関しては文明が発達していない。家具家電に関しては、魔力をエネルギーにして日本にいた時と同じようなものが使われている。しかし、連絡や通信手段に関しては電波や電磁波などの概念自体が存在していない。そのため、圧倒的に文明が遅れていた。魔法で音声や映像を送ることは不可能ではないが、魔力の消費や必要な材料がレアすぎて、まだ一般化できるほどの物にはなっていない。優秀な者同士なら、使える人もいる程度だ。現在は離れた場所では手紙でのやり取りが主で、早く届けたい場合は早馬を飛ばすか伝書鳩を使うのが主流。今回伝書鳩を使ったということは、それだけの緊急事態だと言うことだ。このまま話を聞いていて良いのだろうかと、話をする二人を尻目に私はそっと部屋を去ろうとする。「あの男が、動き始めました」あの男とは誰だろうか。ぱっと思い出すことはできない。「向かう先は旧ソプレス王国の王都。……シルヴィオのいるところです」シヴァの名前を聞き、ようやく私は思い出した。シヴァが苦手だと言っていた、彼を追っている男の話を。  ***  旧ソプ
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第183話

一瞬聞き間違えかと考えヴォルフガングを見たが、その視線が一点を見つめて真剣な表情に変わっているのを見て聞き間違いでないことを理解する。全身に立つ鳥肌を押さえて一呼吸すると、オレはヴォルフガングの視線を追った。外交管理部の出入り口のドア、そこに音もなくその男が立っていた。随分と背の高い男は、身を隠すように黒いローブを纏っていた。しかし、ローブから覗く顔や手足は痩せこけており、元は端正な顔立ちであっただろう男の顔に深い影を落としている。色褪せた薄い金髪から覗く瞳は、薄暗いこの部屋の中でも赤く輝いていた。「オスカー……」ヴォルフガングが小さく男の名を呟く。彼はかつてこのソプレス王国で栄華を誇った大魔法使いオスカー・ヴァルシュ。落城の際にオレを連れて逃げ出したものの、復讐の妄念に取りつかれてしまった男。湿った薄暗い地下室で、復讐のために人を殺す方法を何度もオレに教え込んだ、オレがこの世で一番大嫌いな男だ。彼は名を呼ばれて深く礼をすると、改めてオレに向き直った。顔を上げて改めてオレの姿を見た途端、オスカーは意地の悪いにやけた笑みを消し去った。「ソフィ……?」小さく何か呟いたようだが、オレには関係ない。オスカーの姿を見た途端、オレはすぐに部屋の端まで移動していた。そんなオレを追うように、オスカーは手を伸ばしてくる。「何をしに来た、オスカー!」ヴォルフガングの叫びに、オスカーははっと気づいて動きを止めた。一度ゆっくりと視線をヴォルフガングに向け、再びオレへと視線を戻す。何かに気付いたオスカーはふっと息を吐くと、再びあのニヤニヤとした笑顔を作り直した。「何をしにって、お前達に会いにだよぉ? ……ずっと、ずっと。会いたかったんだ。貴方様に」そう言いながら、オスカーはわざとらしく仰々しい礼を披露する。オレを隠すように、ヴォルフガングはオ
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第184話

何を言っているのか分からないと眉を顰める。そんなオレのことは気にせず、オスカーは再び懐を漁った。再び取り出したのは、一通の封筒。オスカーの目のように、怪しく輝く真っ赤な蜜蝋で封がされている。「これもどうぞ。私に会いたければ、封を開けて下さいねぇ」オレの抱えた紙束の上に、オスカーは楽しそうに封筒を置く。本当は付き返したいが、両手がふさがっていて思うように動けない。「おい、待て! オレはこんなの……」「ではでは~」オスカーは鼻歌を歌いながら足取り軽く離れていく。「おい、オスカー! お前何を……」「次お会いする時は、貴方様と共に復讐できることを楽しみにお待ちしております」 ヴォルフガングの制止も空しく、オスカーは部屋の中央で再び恭しい礼をすると姿を消した。一部の者だけが使える転移魔法なのは明白だ。オスカーの姿が無くなり、一気に緊張が解ける。ヴォルフガングも同じなのか、オレ達は背中合わせで床に座り込んでいた。その拍子に、紙束の上に乗せられた封筒が床に落ちた。それを訝しげに見ながらヴォルフガングが大きな手でつまみ上げようとする。「っつ!」「ヴォルフガング!?」指が何かに弾かれ、ヴォルフガングは軽く後ろにのけぞってしまう。一瞬、魔法による防御が展開されたのがはっきり見えた。あいつは、このたった一通の封筒にどれだけの魔法を仕込んでいるんだか。ヴォルフガングの手が無傷なのを確認して、片手で恐る恐る封筒を摘まむ。オレの手は弾かれることなく、封筒を掴むことができた。「……こりゃ、本当にお前さんしか招待しないつもりだな」「こんな物、使う事なんてっ」オレがあいつの言いなりになるわけがない。こんな封筒、必要ない。力を入れて封筒を破こうとするが、紙で
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第185話

そう言われて、ようやく思い出したのだ。オレはここに何をしに来たのか。表に出られないオレの代わりに、ディトリヒとアルベリヒに裁きを下して欲しい。今の平穏を壊したくないと言うのが、オレの願いだったはずだ。固まってしまったオレの頭を、ヴォルフガングは優しく撫でつけた。「オスカーは“事実を知れば復讐がしたくなる”と言っていた。きっと、そういう内容なんだろう。お前さんがそれを知って、本当に心から楽しく今の生活を送れるか?」その言葉に、返事ができなかった。リリーの待つモンリーズ家を思い出す。身内と思い、弟のように扱ってくれるルネさん。我が子のように気にかけてくれる公爵様。仲間として最年少の自分を気遣ってくれる他の使用人達。オレを見送ってくれた人々の顔が思い浮かぶ。何よりも、自分を心から愛してくれているリリーを裏切るような真似は、オレにはできない。「証人として裁判に出るのはワシだ。お前さんは今まで同様、身を隠し何も知らないまま過ごせ。それがいいと、ワシは思う」「それは……父上や母上を裏切ることに、なる……のか?」俯いたまま、オレは呟いた。頭では分かっているのだ。でも、亡き両親を忘れることもできない。両親の敵を討つためなら、オレも動くべきなのだろうかと、頭のどこかで考えてしまう。「そんなことはない。あのお二人さんなら、お前さんが楽しく暮らしていることを優先するだろうさ」ヴォルフガングの笑顔を見て、オレはほっと息を吐いた。「だから、これはワシに任せろ……リヒハイム王国に戻ったら、お前はまたただのモンリーズ家の住人だ」オレの頭から手を離し、残った書類も回収すると、ヴォルフガングは紙束を抱えて再び紐でぐるぐると縛る。「分かった」オレはもう、ヴォルフガングを制止はしなかった。未練がない
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第186話

そうこうしている内に、時刻はお昼前になり、一台の馬車が走る音が聞こえてきた。慌てて立ち上がり玄関のドアから外を見てみる。馬車の外装から確実にシヴァの載っている馬車だと判断すると、私は馬車の止まるであろう玄関先まで小走りで近付いた。馬車が正面玄関の車寄せに滑り込み、重々しい音を立てて停止する。慌てすぎて、足元すら禄に見ていない。そんな私を、バルバラは苦笑いで追ってきた。「お嬢様、危ないですよ。まずは落ち着いて」バルバラに肩を掴まれて制止させられるまで、私は自分でドアを開ける気満々だった。御者がゆっくりと御者台から飛び降り、私達に一礼する。姿勢を正すと、御者はドアの取っ手に手をかけた。ドアが開いた瞬間、私はすぐに出てきた人物に飛びついた。「シヴァ!」ろくに確認もしていなかったが、それは間違いなくずっと待ち続けたシヴァだった。温かな体温に、布の多い女性服から感じるがっしりした体に温かな体温。一度離れてシヴァの様子を見ようとすると、目が合ったシヴァは空色の瞳を細めて微笑んでくれた。「ただいま、リリー」質素な紺のドレス。所々シルバーグレイの髪が見え隠れする黒髪のウィッグは白いリボンが編み込まれ、後ろで一纏めにされていた。中性的な顔立ちをしており、ぱっと見は普通の女性にしか見えない。何も変わらない、いつも通りのシヴァに見える。「お帰り、シヴァ。体調はどう? 大丈夫だった?」オスカーとか言う男を想像しただけで、以前は体調を崩していたのだ。今回は大丈夫だったのかと心配でたまらない。キョロキョロとシヴァの体や顔色を見て回る私を見て、シヴァは苦笑いするとぎゅっとその両手で私の頬を挟んだ。黒い皮手袋ごしに、シヴァの体温が伝わってくる。「ばーか、何ともねぇよ。そんなに心配するな」笑いかける姿は確実にシヴァのものだ。ここまで来て、私はようやくじわじわとシヴァが帰
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第187話

その日の夜、シヴァの帰宅とヴォルフガングの来訪を歓迎するための夕食は豪華だった。お父様はシヴァの両親と親交があったとの話通り、ヴォルフガングとも顔見知りだったようですぐに打ち解けられていた。明日には学園が始まるため、そこでアレクサンドと合流して証拠を渡すつもりだ。ヴォルフガングがこのままモンリーズ家に滞在するか、それとも王宮で滞在するかはその時に決まるだろう。重要参考人として、彼の身柄はしっかり守らなければならない。まあ、彼自身が強いので大丈夫だろうが。 翌日。私は昼食を手早く済ませ、アレクサンドと二人で話をした。場所は学園祭準備で使用する会議室だ。食堂では皆がまだ食事をしているため、場所を変えるしかなかった。「それで、ヴォルフガング・バルカス殿はモンリーズ家に滞在中。証拠はこの紙束か……」シヴァが手渡した紙の束を手に取ると、アレクサンドは興味深そうに紐を外して中身を確認した。机を挟んで相対する私の隣にはシヴァも座っている。普段は従者が椅子に座ることは無いが、今回ばかりは丁重に彼を扱おうとしているアレクサンドの思惑が伺えた。それを理解しているのか、シヴァも何も言わず勧められるまま着席している。ちらりと隣を見ると、シヴァ自身も緊張しているのだろう。無表情ではあるものの、手をぎゅっと握り締めている。そんな彼の手を私はアレクサンドに見つからないよう、机の下でそっと握ってあげた。少し驚いたように視線だけをこちらに向けるシヴァに、同じく目線だけを寄こしてにこっと笑ってみせた。すると、上から握った私の手をシヴァも握り返してくれる。恥ずかしいような、後ろめたいような。顔が赤くなっていないか心配しながらも、私はその手をぎゅっと握り返した。「……うん、ざっと見たところ問題なさそうだね」アレクサンドの声に私もシヴァもびくりと体を跳ねさせる
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第188話

そんなやり取りを思い出しながら、私は口を開いた。「王城でお世話になりたいそうです。裁判の通達があった後、モンリーズ家に迷惑はかけられないと」「なるほど。殊勝な考え方だ」アレクサンドは納得したように頷いて微笑む。「では、帰宅後に彼には王城に来るよう伝えて欲しい。晩餐の席を用意しておくよ」「ありがとうございます」「シルヴィア殿も、この度は本当に感謝する。これで故郷の名誉が回復し、罪人に罰が与えられるよう私も尽力しましょう」アレクサンドに話を振られて、シヴァも軽く会釈をする。そうして、私達は解散した。   ***  その日の放課後、ロミーナはステファンに王族専用食堂に呼び出されていた。昼食時の賑わいは消え、高い天井に反響するのは自分たちの足音と、遠くの廊下を通り過ぎる生徒たちの微かな話し声だけだった。「急に呼び出しテ、話とは何ですカ?」このようにステファンがわざわざロミーナを呼び出すのは珍しい。だいたいは人目があるところで必要事項について話をし、人目が無い所で伝えたい内容は手紙を通して行うのが常だ。「急で申し訳ない。だが、伝えておきたいことがあったんだ」先に待っていたステファンは、ロミーナに声を掛けられて振り返った。その表情はいつもと変わらない無表情だが、赤い瞳には覚悟を決めたような明確な意思が伺える。「学園祭終了後、大事な話をするために時間が欲しい」その言葉に、ロミーナは息を飲む。(ああ、とうとうこの話が来たのね……)ずっと前から、薄々分かっていた。自分から言おうと、覚悟も決めていたことだ。しかし、どうやら先に覚悟を決めたのはステファンの方だったらしい。きっと、次に二人で話をする時には、婚約を解消することになるのだろう。両親から何て言われるの
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第189話

本当に、自分の色恋にはとんと興味がないくせに、他人の話には興味津々だから困る。こんなんでアレクサンドは大丈夫なのだろうか。「べ、別に大した話じゃないわよ。秘密よ。ひみつ!」そう私が言い返すと、レオナルドは教えてくれと強請ってくる。そんな彼を見てメロディは無理強いはいけないと止めてくれた。さすがヒロイン。優しい。こんな私達のやり取りをシヴァはどんな目で見ているのだろう。それが気になり後方を見ると、俯きながら歩いていたシヴァが私の視線に気づき顔を上げる。ばっちり目が合ってしまうとふっと微笑まれ、私は恥ずかしくなって慌ててイザベラと同じく明後日の方向を向いた。……この状況であの表情はズルすぎる。 昼食を終え、私達はいつものようにメロディの勉強に付き合っていた。真面目な彼女は休暇中も研鑽を積んだのだろう。所作が様になってきている。「うん。これなら良い出来よ」紅茶を飲む一連の動作を見て、隣で座って見ていたイザベラが合格判定を出してくれる。その言葉に、彼女はぱっと明るい表情で喜んでいた。レモン色の瞳は、食堂の隅で一人読書をしていたステファンの方を向く。視線に気づいた彼は顔を上げると、小さく頷いていた。それだけで嬉しかったのか、メロディの表情がさらに明るくなる。そんな二人のやり取りを見て、何を思いついたのかイザベラはメロディの耳に口元を寄せた。「そういえば、ステファン様って実はサンスリード公爵家の中でも魔力が強い方なんですって。でも、騎士の家系でしょう? 剣で戦う時に、何か補助できる魔法を調べて教えてあげたら喜ぶかもしれないわよ」すぐ隣にいた私には、その囁きはよく聞こえていた。話を聞いてメロディはぽっと顔を赤らめる。確か、イザベラ達の話によるとステファンの正規ルートがそれらしい。剣での実力に限界を感じたステファンが悩んでいるとこ
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第190話

廊下へ出るとロミーナは周囲をキョロキョロと見回していた。誰かを探しているのか、それとも隠れたいのかはよく分からない。「ロミーナ嬢?」「リリアンナ嬢。内密に話があるんですけど……」ああ、どうやら人払いがしたかったらしい。王族専用食堂はメロディやイザベラがいるし、廊下は誰か来るかもしれない。ここまで周囲を警戒しているなら、今回ばかりはシヴァも連れてはいけないだろう。ロミーナに頷くと、私は後方から付いてこようとするシヴァを制止するよう合図を送った。理解してくれたのかシヴァは小さく頷き、再び食堂内へ入っていく。私はロミーナの手を取って、人気のない場所を探すことにした。しばらく歩き、やって来たのは以前と同じ中庭の片隅だった。ベンチを使わず、さらに奥に入っていけば、周囲の人々から距離を取れる。「どうかしたんですか?」「あノ、実ハ……」そこで私はステファンと学園祭後に話しをすると教えてもらった。十中八九、婚約解消についてだろう。そうロミーナは予想しているようだ。私もそう思う。「リリアンナ嬢には話しておきたかったんでス。色々お世話になりましたシ、一人身になった後も助けになって欲しくテ」「それはもちろん」少し不安そうにするロミーナに笑いかけると、彼女はほっと息を吐く。手を握ってあげると、彼女もぎゅっと手を握り返してくれた。「後は新しい婚約者を見つけないとですよね。アマトリアン辺境伯領の後を継ぐつもりですか? それとも、結婚して家を出てしまうつもりで?」「両親の所へ戻るのハ、ちょっト……できれバ、アマトリアン辺境伯領から離れた場所デ、両親から干渉されずに暮らせたら良いんですガ」深く考え込むロミーナ。私もちょうど良い相手がいないかと考えこむ。 「それなら、僕なんかど
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