「茂兄《しげにぃ》、それ俺の子じゃないよ200%」「……?」「俺一度も友紀と性交渉したことないから。 あいつの親父さんが厳しい人で、籍を入れるまではそういうことはしてくれるなって俺たち言われてたから、今日までその約束守ってる。 一体誰の子を流産したんだろう? 参ったな」*「お前さぁ、1度興信所使ったほうがいいかもな」 ◇ ◇ ◇ ◇ 従兄弟には白黒はっきりつけたほうがいいと進められていたけど、勇気がなくて結局調べたのはつい最近になる。 クロ、真っ黒だった友紀。 そして追い討ちをかけるようにそのあとの友紀からの『結婚しよう』発言。 興信所からの報告には同棲相手とのいざこざや別れたことまでは調べられてなかった。 ちょっとした時間差っていうヤツかな。 きっと別れたのほんの少し前なのだろう。 揉めず、相手の男とこのまま暮らしていたとしたら、俺との婚約の件はどうしたんだろうな。 まっ、そんなことは今更だ。 どう返事しようか俺は迷いに迷った。 それはこんなことをされても友紀のことが好きだったからだ。 こういうところも友紀に舐められて付け込まれてる一因なんだろうな。 迷ってた俺が決心できたのは茂兄のお陰だ。『まだ達彦も友紀ちゃんも若いじゃないか。 お互いすっきりと別の道を探したほうがいいような気がするぞ』 と言われた。「友紀ちゃんはあんなだからすぐに新しい相手見つけるさ。 お前にはこの俺様がいい子探してやんよ? 友紀ちゃんに縋られてもちゃんと跳ね除けろよ? 結局はお互いのためなんだから」「茂兄、ありがと。 茂兄のお陰ですっぱりと友紀と別れる決心がつきそうだ」 ◇ ◇ ◇ ◇ 茂兄の言ってたとおり、婚約は取り止めにすると言ったら想像以上に友紀になんでだと縋られてびっくりした。 茂兄のアドバイスがなかったら、押しまくられ寄り切られていたかもな。 なかなか諦めてくれなかったから、妊娠して流産してたことや男と暮らしてたこと、バレてんだぞって言った。 友紀の反省の言葉がなかったことが、俺にとっての修羅場だった。 結局最後まで言い訳ばっかしてた。 謝罪の言葉がなかったことが決めてになったかな。 俺の心は1mmも友紀に動かなかった。 何か女性不信になりそうだ。
Huling Na-update : 2026-05-21 Magbasa pa