Todos os capítulos de 黒き魔人のサルバシオン: Capítulo 11

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序章 第十話「大蛇魔獣シュガール」

 ローブに身を包んだ男を逃してしまった苛立ちをぶつけるように、エルキュールは正面に構える大蛇魔獣――シュガールを睨みつける。 その鋭い視線に触発されたのか、緋色と黒色の鱗と紫の魔素質に彩られた体を大きく伸ばし、シュガールは大きく口を開けて威嚇した。 伸びた体はこの広い部屋の半分を占領し、開かれた口腔は人間を容易く丸呑みできるくらいに大きく見える。 正直言って、今まで戦ってきた魔獣が赤子に見えるほどの威圧感だった。 男の扱いからしても、そこらの魔獣と比べてもかなりの力を持っているのは明白である。 しかし、数の不利からかシュガールは慎重に二人の出方を窺い、攻めてくる様子は見られない。「へっ、魔獣にしちゃあ知恵が回るみてえだが……無駄だぜ!」 対して二人には悠長にしている暇などなかった。決着を早めるために積極的に攻める必要がある。 もちろんグレンもそのことを理解しており、銃大剣を振りかぶり果敢にシュガールに飛び込んだ。「ガアッ!」 脳天を砕く勢いで振るわれた炎の剣に、シュガールはあろうことかそのまま頭突きで抵抗した。 その頭部は相当な強度を持っているようで、振るわれた剣とぶつかり合って膠着し火花を散らした。 グレンの一撃は相手に効果的なダメージは与えられなかったが、全く問題はなかった。 ――その両者の横を抜け、大蛇の後ろに回り込む黒い影があったから。「――エンハンス」 シュガールの体の強度では普通に攻撃しても意味はないだろう、エルキュールは火属性魔法を武器に付与してその巨大な尾を切り落とそうと、ハルバードを薙いだ。 その斬撃は狙い通りにシュガールの尾に命中したが、傷は浅くたちまち回復されてしまう。やはり、魔獣に致命傷を与えるにはコアを狙うほかないないようだ。 エルキュールは急いでコアの位置を探そうとするが、大蛇の外面にはそれらしきものは確認できない。「シャアァァ!」「――っ」 傷をつけられたシュガールは怒り狂い、まるで地団駄を踏む子供のように暴れて尻尾でエルキュールに攻撃を繰り出した。地面を這うような急襲を空中に跳んで回避する。 そうして後ろの敵を振り払った大蛇は、立て続けに膠着状態にあった正面の相手を頭で押しやった。「ちっ、イカれたパワーだな……」 シュガールの急な反撃をなんとか受け流したグレンだったが、その姿勢は崩れてし
last updateÚltima atualização : 2026-04-02
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