【Sideユズル②】「つまり俺のニオイがわかるってことか。……だとしたら、俺を知ってるヤツなのか?」「どうだろうな。可能性はなくもないだろうけど」俺を狙ってるが女だってことがわかっただけでも、収穫ありだな。「なあ、その女のこっちでの名前はわかるか?」「いや、残念ながらそこまでは」さすがに名前まではわからないか……。「……わかった。サンキュー」「とりあえず女子には気を付けろよ、ユズル。……またなんかわかったら、連絡する」「ああ、頼んだ」俺は電話を切った。「……女のヴァンパイアか」女のヴァンパイアは珍しくはない。 だが特徴もわからないし、名前もわからないと。 となると後は、血のニオイだけが頼りか……。だがそれだけじゃ、なにもわからない。「……くっそ」なんでこうなるんだ……。ああもう、どうしたらいいかわからねぇ。 かといって、アイツに危害を加えるわけにはいかねぇし……。アイツは普通の人間だ。そもそも関係ないんだ。ダメだ、アイツを巻き込むわけにはいかねぇ。……俺のせいで、真琴を傷付けたくない。「……とりあえず、早くなんとかしないとな」その日俺は、色んなことを考えながら眠りについた。✱ ✱ ✱次の日、俺はいつも通りに学校の向かうため家を出る。「……見た目は普通の女子高生、なんだよな」それじゃあ、さすがにわからねぇか……。さすがに見た目だけじゃ判断できねぇしな。とにかく一刻も早く解決策を見つけないと、俺の命が完全に危なくなる。「おはよう、桜木」真琴は後ろから俺に挨拶をしてきた。 「え? ああ……おはよう」真琴は俺に「どう? あれからなんか進展はありそう?」と聞いてくる。「まあ、少しはな。 一応そいつについての情報が、少しだけわかったくらいだけど」「え、本当に?」「ああ、俺を狙ってるは女のヴァンパイアらしい。でもって見た目も、俺と同じで普通の人間らしい」俺にとってはクラス全体、いや学校全体の女子が俺の敵ってことになるわけだが……。真琴は絶対に違うとわかっているから、真琴は除外していいだろう。「……そう。あとは?」「それくらいだな」「そっか。……まあ少し情報がわかっただけでも、マシか」真琴は俺にそう言うけど、真琴もきっと気になるのだろう。「そうだな。……まあ早く解決策見つけないと、俺の命が完全に危なくな
Last Updated : 2026-04-23 Read more