「今日も早く寝ないと。明日は参観日だよ ? 」「ニカちゃんと行く ! 」 聞いた瞬間、仁香が驚くだけでは済まなかった。 美千花もまた驚きはしたものの、怒りが先行し髪が逆立つ。「ニカちゃんはお母さんじゃないでしょ ? 」「ママ以外が来る人いる。ママの兄妹とかだから明日はニカちゃんでいい」「それは親戚でしょ ? 仁香さんは親戚じゃないのよ ? 」 これには仁香も気まずさを隠せない。何とか場を取り持とうと考えるが上手く誘導する言葉が出ない。「ちゃんとお弁当作るからね。ママと保育園楽しいと思うけどなぁ〜」「ニカちゃんといた方が楽しい ! 」 賢治は食べ終わったテーブルの椅子から飛び降りると離れの住居に向かって走り去ってしまった。「育児って、大変ですね……」 そこへ騒ぎを聞きつけた友紀がやってきた。「何なの一体」「友紀さん……」 美千花は一度仁香へ冷たい視線を向けると、友紀の側へ身体を寄せた。「仁香さんが賢治に、明日の参観日一緒に行こうとか、話してたらしくてもう賢治がその気になっちゃって……困ってます」 仁香の顔が引き攣る。 まさかこんな裏切り方をされるとは。「仁香さん……呆れた……。 あのね、親子の会話ってとても重要なの。それを母親から取り上げるんじゃない ! 賢治くんはまだ小さいから分からないだけで、あなたがそういった行事に行くのはお門違いよ」「あの、わたし言ってないです。賢治くんが突然……」「はぁ ? 言ったじゃん !? マジでやばいんですけど」「仁香さん、賢治くんの面倒を見てくれてるのは美千花さんもいつも感謝してるのよ ? 変に取り入ろうとせず、ちゃんと美千花さんに謝りなさい」 賢治に取り入ろうなどと言う気はない。 しか
Last Updated : 2026-05-10 Read more